2016年03月29日

オフイベント開催のお知らせ

本日の持ち出し機種:SL-S30 T.Ukyo with Y.Tech custom


みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
ツイッターをご覧頂いている方はご存知の方も多いこととおもいますが、きたる4月10日、
私主催のオフイベントを開催いたします。

詳細はこちらをご覧ください。
右京崇とPCDP&ポータブルオーディオ研究部
http://twipla.jp/events/184224

参加人数が多すぎてもバタバタしてしまうとおもいますが、少なすぎても面白くないですので、興味のある方はぜひご参加ください。

当日はPCDPをはじめとしたポータブルオーディオの交流会、とくにPCDPに興味はあるけどいきなり買うのはちょっと、というような方大歓迎です。

Pオーディオに有用な小型で優秀な部品等の格安頒布も予定しています。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
タグ:event
【日記の最新記事】
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2016年03月28日

その音はまさに「ディスクマンイヤフォン」maxell MXH-RF800

本日の持ち出し機種:
本日の持ち出しHP :


みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
2015年10月に購入していたイヤフォンを遅ればせながら紹介いたします。

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こちら、マクセルのMXH-RF800です。
マクセルは暫く前からヘッドフォンイヤフォンに結構注力してきていますね。中〜高価格帯の製品も充実してきていて、素晴らしいです。

こちらはあまりレビューや所持している方も少ないのではないでしょうか。

私といえばもうずっとイヤフォン購入は殆ど0となっていますけれども、やはり低〜中域の良いイヤフォンを欲していることも事実です。
どちらかといえばフラット〜高域よりの音が好みであるとおもいますし、皆さんも私の好みはそうであると感じていることでしょうが、低域に五月蝿い・要求が高いだけであり、低音フォンが嫌いなわけではないんですね。
事実2004年に購入したパイオニアのHDJ-1000やHD25などはそうですね。

足繁くイーイヤに通っては店頭に並ぶ数多のイヤフォンを片っ端から試聴していますが、パイオニアのDJE-2000、SONY XBA-Z5などが非常に興味深く、どうしたものかと悩んでいました。

そんなときにマサカの出会いがこの機種でしたね。

まず一聴した瞬間に、おや、ディスクマンのDBBのような音がする、と。

これまで色々なイヤフォンを聴いてきましたけれども、そう感じたのは恐らく初めてではないでしょうか。
DBB-MIDあたりの、非常に量感があるがブーミーにはならない、中高域を殺さない全域に渡り質の良いサウンド、ソレを感じました。

輪郭も甘くならず、空間表現もそれほど狭くはないものであり、音漏れもなく、デザインやカラーも独特で格好良いもの・・・ これは買わなければというところでしたね。

まあ値段は約2万円ですから、そりゃ相当よくないと困りますけれども、昨今の中高価格帯乱発を考えれば音と価格のバランスは良いものでは、と感じます。最近は価格に音がついてこない機種が多すぎます。

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ディープパープルメタリックは存在感と高級感があります。

コードがボディ重量の割には細すぎる気もしますが、これくらいで丁度良いでしょう。あまり太すぎても下品になってしまいますから。


さて、実際に買って自宅で様々な曲を聴きます。
試聴したとおり、低域は強くなるが決してブーミーにはならず、輪郭もそこそこです。ボーカルは近いものの、音の空気感は思っているよりも広めです。弦感がリアルで、中高域の解像感もあって、低音フォンとしてはこれだけ全域に渡って上等な音を出せるものは少ないとおもいます。


ここで第一インスピレーションを確認するために、D-223のDBBをMIDにしたものにER-4Sをつないだものと、SL-S30にMXH-RF800をつないだものとで、同じ音源を交互に試聴します。

おっと、ディスクマンのDBBではない・・・?

ここでマサカのオチなんですけど、こうして並べて交互に徹底比較をするとやっぱり違うんですよね。
オールドディスクマンのDBBはやはり至高のベースチューンサウンドでした。

しかしながら、雰囲気は確かにちかいものがあります。なにせ、この私が店頭で一聴したときに、
「これは・・・!」
と感じたことは事実ですから。
並んでいる数多のイヤフォンの中ではイメージとしてちかいものの筆頭ではないでしょうか。

マクセルなのに「ディスクマンイヤフォン」ですね。

ディスクマンをお持ちでなくDBBとはどんなものか、という方には一度店頭試聴をして「雰囲気」を感じて欲しい機種のひとつですね。
フラットな音質傾向のDAPやPHPA、PCDPをあわせたいものです。

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マクセル公式→https://www.maxell.co.jp/consumer/headphone/mxh_rf800/index.html
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
タグ:Head Phone maxell
posted by うきょうたかし at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年12月30日

2015年MVP-PCDP



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
今年ももうおわりですね。はやいものです。
当たり前ですがもう2016年になるのですね・・・

さてさて、今回は大晦日ではなく30日更新ですが、コミケットも三日目を控え、まだまだ今年は終わらない、寧ろこれからだという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、今年は3年ぶりになりますか、MVP-PCDPを発表したいと思います。
その前に先ずは色々と話しましょう。


私自身としては最近はもうまるでPCDPを買っていない(買いたくてもタマが出ない)状況でもありますが、手持ちの特に状態の悪いものの整備に手をつけると、もっとたくさんの素晴らしい機種をもっと集めたいなあなどという思いはまだまだ湧き上がります。特に最近は状態の悪化も急速化しているように思いますから、その思いは強いです。
一刻も早く「有識者」により適切な整備が施されなければ、ただでさえ少ない個体が本当に絶滅してしまうでしょう。

私のホームページ・ブログについては今年もまた更新出来ませんでした。来年は情報の充実が出来たらなと思います。

ツイッタやそのほかでも、今年もまた、今まで以上に一部界隈さらにはそれ以外のところでPCDPに触れた方が多かった一年に感じました。
前々から提唱していたCDショップのPCDP併売もタワーレコードが始めていますし(機種は残念なチョイスであると思いますが)、ポータブルのCDがいまだ一定数以上求められている現状もかわりません。


ちなみに今年2015年は記念すべき、PCDP30周年の年でもあります。
本当ならばここでドカンとD-50あたりを掲載したいところでしたが、生憎まだ持っていません。

30年というのはひとつの大きな節目ですよね。企業30年説であるとか、ひとつのメジャーな規格が次に取って代わられるまでの寿命が30年であるとか、とにかく重要なタイミングですよ。

そんな2015年はオーム電機からもCDP-3878Z、KOHKAからもPCD-56という、新機種のリリースがありました。
前者はMP3対応に加え、DSPが充実化していますので、ぜひ一度聴かねばと思います。まだ値段が高いのでちょっとアレでは有りますが・・・
後者はPCD-55の色違いなだけでは?と思いますが、黒や金など、高級感のある色使いで、PCDPはこうでなければ、と思いました。デザインはアレですが・・・


ポータブルオーディオ界隈も、また新たな世代や層が進出し、供給側もDAPはじめ色々なメーカー・機種が出ていますし、高いヘッドフォンイヤフォンの市民権も以前以上に獲られたなというところはあります。
この界隈なら知らない人は居ない、松尾伴大氏もJUST EARというブランドを立ち上げ、大旋風を巻き起こしました。

人気スケーター、羽生結弦君もPオーディオやイヤフォンに造詣が深いですね。(是非私のマイスター個体をプレゼントしたい!)
一般層への訴求にはいいイメージキャラクターにも成りえるでしょう。


この通り、Pオーディオの現状は以前にも増して明るくアツいものです。
さて先にも述べましたが、今年はPCDP30周年という非常に大きな一年でした。そんな2015年にこれだけのPオーディオブームとムーブメントがあることに因縁めいたものはあるでしょう。

その2015年、わたくし右京崇が選ぶMVP-PCDPは、そう、SL-XP7です。

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TECHNICS SL-XP7は1985年の発売、30周年をむかえる機種です。音質・デザイン・そのほか全て、もう私がここであえてかたる必要もない最高峰の機種、何も文句はないでしょう。

それだけではありません、今年はこのテクニクスがオーディオに再参入しました。
幅ひろいラインナップを引っさげ、(な・ぜ・か、PCDPだけないんですがね。)ここにも本当に因縁めいたものを感じます。

来年1月にはヘッドフォン、EAH-T700も発売されます。
本当にこのように全てがうまいこと揃ったこのタイミングでSL-XP7を紹介できることに感動を覚えます。

Technics EAH-T700をつなぐのに最もふさわしいポータブル機器は、SL-XP7をおいてほかにはあり得ないでしょう。


2015年も色々とお世話になりました。今年もまたPCDPブームが来ていた様な流れでした。
クラウドファンディングなども増えてきていますし、次なるPCDPを私たち有識者・愛好者が生み出す日は、あるいは次の一年かもしれませんね。


OHM CDP-3878Z公式→http://www.ohm-electric.co.jp/product/c13/c1307/18349/
KOHKA PCD-56公式→http://www.kohka.biz/pcd56.html
JustEar公式→http://www.sonyengineering.co.jp/company/products/justear/
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
PCDP紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
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2015年07月14日

がっこうぐらしの第一話にCASIO AJ-5登場

がっこうぐらしというアニメの第一話にポータブルCDPが出てきたというツイートを拾ったので早速確認。

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CASIOの防滴PCDP AJ-5ですね。
こんなマイナー(失礼)な機種、0フレームでわかるのは僕とほか数名くらいでは。

このほかにも有名人の所有や映画ドラマ漫画アニメなどに出てくるPCDPについてリストしたり調べたり出来たらいいな、なんて昔から思っているのですが、中々進みません。

スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
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2015年06月11日

D-223ファミリー、D-220


本日の持ち出し機種:SONY D-223改
本日の持ち出しCD :妖精帝國 Hades the other world



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
PCDP収集は幸か不幸か、色々な意味で終息期を迎えつつある今日この頃ではありますが、意外と新規入手機種があったりします。HP未掲載機種も100近いのではないでしょうか。

今回はその中からひとつ、SONY D-220を紹介します。

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Discmanを多く集めている方は一目見て直ぐに海外版であるなと分かるその上蓋であります。
D-120と全く同じ形状であり、型番からもD-120の海外版であろうという予想は直ぐにできるところであります。
正直なところ今現在D-120はトラバース要員として以外全く有用性がない機種のひとつといってもいいくらいですが、まあオールブラックのボデーは格好良いですし、何より持っていない機種ですから。
それにD-121/127などをはじめとして、日本版と海外版で明らかに同じであろう機種なのに中身がまるで違うなどということも多々あります。

色々な期待をしつつ購入。
早速中を見てみましょう。

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HP端子にリモコン部分が無い以外は、はい、D-223ですね。
地味ですがビープ音がデフォルトで無いのは好印象。SONY機の操作音の消し方は「ツートップ」Tiiduka氏のブログにて・・・

D-223といえばもう私のサイトブログではおなじみですね。この機種については私が見出した機種といっても間違いではないでしょう、昔から名の良く知られた弩級機種以外での所謂「有象無象」から銘機種を多く見出しサイトとして公開した実績は多く私にあるところではないでしょうか?

D-220はD-120と思わせておきながらのD-223海外版という結論ですかね。

D-223は純正とほぼ同じ構成から、様々な音質対策コンデンサ選定での整備を多く用意していますが、今回は中々にスペシャルなパーツをおごりましょう。

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SONY機に多く採用される有機半導体OSCON10V33uF(6.3ミリ径5ミリ高)、これは長らく代替のいいコンデンサが世の中に存在しなかったのですが少し前にFPCAP25V33uF(6.3ミリ径5ミリ高)が出たため私の指名イチオシとなっています。まあまだ有機OSCON10V33uFのストックも潤沢ではありますが。

FPCAPやSEPCなどの高品質な固体コンでかため、PCDPの音の要、HP出力にはこれまた私の指名コン、VISHAY 597D(1個600円)を惜しげもなく投入。

597Dではありませんが、昔からSONYの「聴いてすぐに違うソレと分かる機種」にはふんだんにこのヴィシェイオレンジが基板についています。

写真ではまだ松下KS青やニチコンMP、東信UTCXが見えますが、これも近日中に固体に置き換える予定です。


D-223ファミリー。これに写るD-223はMUSE F95、D-225CRは松下KS青、D-220は597DがそれぞれHP出力についています。純正からのファインチューン、松下青のスタンダードながら全域に滑らかなサウンド、それを遙か上回るMUSE F95の解像感と中高域の描写力が素晴らしいハイクオリティサウンド、全てを凌駕する597Dの豪華絢爛ゴージャスサウンド・・・
コンデンサの音がそのまま出ているところであり、D-223という機種の素性のよさを感じます。

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スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
SONY D-223紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/d223.html
ディスクマンHP端子部基板修理→http://www.sutafuya.net/pcdp/d223-1.html
タグ:SONY Discman
posted by うきょうたかし at 03:15| Comment(1) | TrackBack(0) | PCDP

CIX Designs Headphoneを買いました


本日の持ち出し機種:SONY D-223改
本日の持ち出しCD :妖精帝國 Hades the other world



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
色々と購入品や入手品はありつつも殆ど紹介できていない日々ですが、ひとつ購入品を紹介します。
こちら、CIX Designs Headphone
http://www.cixdesigns.jp/products/product11.html

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近所のドンキホーテで999円だったので買いました。
オーディオテクニカ製ということで、まあ形状からもATH-FC5であるとかATH-S100といったスタンダードなポータブル向けコンパクトヘッドフォンのひとつで無難な音ではあろうと、この価格ならまあ損は無い、何よりこういったイラストレーターコラボがちょいとしゃれている、ということで迷わず購入。

元々の希望価格は7140円、40mmドライバーで48Ω、103db、20-20000Hz。
デザイン料を込みにしてもそこまで悪くはない位置づけでしょう。

早速聴いてみます。

成程悪くないです。
低域は少しありますがうるさくなく、高域のノビもありませんがちゃんと十分なものは出ています。
所謂「オーテクサウンド」は基本線にあり、少しシャリつくと感じる人は居るかもしれませんが、低価格機にありがちなブーミーさは無いところが好印象、解像感や描写力・情報量はそれほど無いですからハイエンドには遠く及びません。しかしながら価格を考えれば優等生ではあるでしょう。
ポップスには結構強い印象で、HD25などでは低域が多すぎるなという場合にはこいつを使ってみようと思えるレベルでした。

側圧はあまりないですがこのくらいが違和感ないのかもしれません。
音漏れも意外とあまり無く、何よりコンパクトでデザイン性は良く、イラスト付きということでファッションアイテムのひとつにもなるでしょう。

普通にポータブルヘッドフォンとして使えそうです。実際に外では使っていないので電車内などでの使用感は分かりませんが十分なレベルでしょう。

私が買ったものはワカマツカオリモデルでありますが、そのほかも含め全6種、アマゾンやディスカウントショップ等でかなり安く入手できるようです。

元々の7140円という価格ではちょっと割高ではありますが、3500円前後以下での購入が可能であるならば十分にお勧めできるモデルだと思います。

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やっぱりオシャレですよ。

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スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
posted by うきょうたかし at 02:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2015年05月21日

Just earを試聴してきました


本日の持ち出し機種:
本日の持ち出しCD :



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
サイト・ブログとも更新したい内容が多くあるのですが、如何せん更新できない状態が続いていてもどかしい日々です。

さて先日恒例のヘッドフォン祭りが開催されました。
ヘッドフォンオーディオの最大級の祭典であり、私も当然行きたくて仕方が無かったのですが残念ながら休みではなかったためいけませんでした。

今回もまたDAPもヘッドフォンもイヤフォンも様々な面白いアイテムが色々と出てきているようで、せめて誰かにパンフレットを貰ってきてもらうよう頼んでおくんだったなあと後悔しています。

今回の最大の目玉の一つ、Just ear。誰もが知るかの松尾伴大氏が開発に携わり、先行した情報公開からも値段やその仕様から度肝を抜いたものです。

松尾氏といえば「耳型職人」ということで随分と前から新聞やメディアなどで多く取り上げられている人で、私も当然面識はないものの名前は知っていました。

SONYのヘッドフォンイヤフォンの人気シリーズにも多く携わっていますね。
MDR-EX800ST、MDR-EX1000、MDR-EX90、MDR-1R、MDR-MA900、XBシリーズ・・・

ここで残念なことをあげると私は上記シリーズがほぼ好みではないんですよね。
MA900とEX1000は割合と好みなのですが、そのほかはもう全然で。
そのため私自身は自分の音の好みは松尾氏の音作りとはまったく別のところにあるのだろうなと考えていました。
同じSONYでいえばPFR-V1の山岸氏の音作りが好みに近いのかもしれません。


しかしながら聴いてみないことには分からないわけで。
これだけの価格と、またプロデュースの前面に立っているわけですから、ひょっとすると今までとは全く違う音かもしれないぞと。

悩みに悩んだ末思い切って試聴しに行くことにしました。

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試聴ブースは実に贅沢な空間でした。
ここでいいのかな、はいっていいのかな、という感じで覗き込んでいたら東京ヒアリングケアセンターの人と松尾氏が快く迎え入れてくれました。

Just earのラインナップは大きく別けて2つ、もとい、これでなければJust earではないであろうというモデルXJE-MH1ともう1つXJE-MH2です。

MH1は音質調整モデルであり松尾氏が直接チューニングをしてくれるというモデル。30万円とかなりの値付けではありますがコレはかなり安いのでは、と思わせてくれます。
MH2は三種類の音質プリセットモデルであり、通常はこちらを選択する人が多いかもしれません。

試聴機はMH2の三種類で、モニター・リスニング・クラブサウンドです。

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その名のとおりモニターはフラットでリスニングは聴き易くてクラブは低音なのだろうと想像させます。

今回用意した再生機はD-Z555改とSL-S30改のふたつと、音源は新世界よりのハイレゾ→CD変換音源と堀江由衣の「ワールドエンドの庭」、刀根麻理子のベストです。

音質や製品の評については皆さんがもう星の数ほどあげているでしょうから私があれやこれやと書く必要はもう無いでしょうね。

結果からいうと私の好みはリスニング>モニター>クラブでした。
購入するのであればMH1になると思います。

さて、まずはじめに聴いたモニターの音質ですが、意外とモニターらしくないなというところでしょうか。
全域に渡り滑らかな音で、これは良い意味でモニターらしくないところ。私個人としてはもうすこしボーカルが遠いほうが良く、上のノビと下の締まりがもう少しあれば、というところでした。

次にリスニング、これは人によっては若干きついかもしれません。私はコレぐらいで丁度良いですが上が結構出ている印象です。もう少し一音一音に粒だちがあればなというところでしたが、3モデル中では一番良く感じました。MH2から購入機種を選ぶのであれば迷わずこれですね。

最後にクラブ、これは期待していませんでしたがなかなかに良いところを付いています。
多くの低音重視モデルは低域がボンついていて締りが無かったり、ほかの帯域を邪魔していたり、なかなかに量と質とを求めるとどっちつかずとなってしまう、ヘッドフォンイヤフォンで一番難しいところなのではないかなと私は思っていますが、結構良いまとめ方をしています。
中高域もしっかりありますし、その上で低音重視。オーケストラの低音支配楽器が実に素晴らしくきこえました。
クラブより寧ろジャズやオーケストラ音源に合うのではないかなと。


XJE-MH2全モデルに共通していることですが、音の繋がりや鳴らし方が実に滑らかであるというところが非常に好感の持てるポイントだと思いました。
3モデルとも値段が先行しているため中々直ぐに決断は出来ないところではありますが、アフターサービスや製品のクオリティ(シェルが実に美しいんですよ。)、松尾氏というネームバリューだけで十分でしょう。
なので先にも書きましたがMH1の30万円は寧ろ安く見えてきます。

今回試聴しに行って音に非常に感心しました。そして松尾氏と気付けば結構なお時間お話させていただいて、もっと長いこと話たいなあ、などと贅沢な思いですよねこれは。

大変有意義なひとときでした。
いつかはMH1ですかね。

ただ「良い」だけのハイエンドだけでなく、「キャラクター」を打ち出したハイエンドがこれから大いに期待されるべきポイントであると思います。
松尾氏のような著名で力のある方に努力していただいてですね、いずれはスーパーなPCDP、ウルトラなPSACDP、マーヴェラスなPDVDAP・PBDAPが出る日を期待したいたいところです。


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Just ear公式→http://www.sonyengineering.co.jp/company/products/justear/
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
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2015年03月18日

ようやくBOSEのCD-M8Vをゲットしました


本日の持ち出し機種:SONY D-777
本日の持ち出しCD :堀江由衣「ワールドエンドの庭RED」、水樹奈々「Rockbound Neighbors」



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
3月ももう半分が終わり下旬に向かうのかという今日この頃です。
プロ野球の開幕も秒読み段階ですね。

今回は長いこと存在を認知していながら入手機会に恵まれなかった機種、BOSEのCD-M8Vについてです。

まだ私の本家サイトがPCDPのトップサイトとなることなど思いもよらないほど昔のことです。
BOSEの古い機種にハイビットの独特な機種が有ると。
画像で一回みたきりで、後にオークションで見かけるも高騰して断念、というものでしたが、ようやくゲットできました。

こちらですね。

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少々大きめで独特のデザインは一度見たら忘れることはないでしょう。CD-ROMユニットのようなトラバースと16-Bit DUAL DACの文字が実力を期待させます。

単三4本駆動、非常に滑らかな音が特徴的です。残念ながらホワイトノイズレベルがかなり大きく、所謂中国系駄機種でおなじみのサー音と同じかあるいはそれ以上、というくらいはあります。

とはいえ音楽が鳴っていたり、またいまPCDPを使う人はだいたい皆さんならしにくい音の良い大きなヘッドフォンやイヤフォンを使っているでしょうから、実際に気になるかといわれればそうでない場合が多いとは思います。例えばER-4Sなどでは気になるほど聴こえることはありません。

ゲットした時点ではまるでまともに再生しなかったので本来の音がどういうものかは分かりませんが、カップリングにAudioKAを使用した私の整備個体は非常に滑らかでナチュラルな音ですね。全域にわたり自然なつながりと広がりを感じます。

例えばD-NE20が硬いナチュラルであるとすれば、これはやわらかいナチュラルです。

非常に耳あたりの良い、でも曇りや篭りなどのマイナスイメージは感じさせない、まさに大地のような雄大でナチュラルなサウンドです。
女声ヴォーカルで言えばドライな質感と余韻の表現が実に生々しいです。

HPAは中国ユニソニックのA4533というものです。あまりみないチップですが、中々に実力派なのでしょう。


そして実は5年ほど前になるのですが、「BOSEのCD-M8Vじゃないか?」というPCDPをゲットしています。
こちら、遊歩人のSK-C9。

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ガワの形やトラバースはもう全く一緒ですよね。でも実は中身は結構違っていて、遊歩人のほうがでかいフィルムコンがドカンと付いていたりして面白いのですが・・・

チップやその他大方の構造は確かほとんど同じで音も同じようなものだったと記憶しています。
1bitの表記はありますが所謂別格シリーズに分類してよいのではないでしょうか。


いずれも音質は高いレベルにあり、また独特なキャラクターがあります。
非常に入手は困難なものだとは思いますが、聴いてみて、また眺めてみて、実に悦びを感じる一台です。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCD紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
BOSE CD-M8V紹介→後日
遊歩人 SK-C9紹介→後日
タグ:BOSE
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2015年02月17日

Technics SH-CDB7 バッテリーのリプレイス



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。

今回はTechnics SL-XP7のポータブル用ユニットであるSH-CDB7のバッテリーリプレイスについて書きたいと思います。

こうしたものは写真等も多くなり、ブログよりホームページでの紹介が適切かと思いますが、こちらも多くアクセスいただいているのでこちらでも紹介しようと思いました。

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前回記事でも掲載していますが、こちらですね。CDerロゴが格好いいこのケースがSH-CDB7です。
XP3/5/7に対応しているバッテリー内蔵のキャリングユニットで、基本的にはこれがなければ外でポータブルすることは出来ません。

使用状況や保管状態にもよりますが、まあ現在純正のままで使用できる状態のものは中々ないでしょう。

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あけてみたところです。85年9月製ですね。純正では写真のように5/4AAサイズの1000mAh Ni-Cd5本組の組電池が2セットはいっています。
写真では分かりづらいですが相当不味い状態になっています。

早速電池を取り外し、基板をチェック、整備といきます。
幸いそこまで酷い状態ではなく、パーツ交換もするほうが望ましいですがこのままでもオーケーという程度。

レジストを剥がしパターンをきれいにしたら補修材を塗布して完了。こうしてみるとちょっと雑で汚いですね・・・

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今回交換用の電池にはこちらを用いました。本当はBK-3HLCあたりを新規で購入して使いたかったのですが、手持ちの電池も随分と持て余していますから。

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2010年3月28日記事「カラフルな充電池」
http://pcdp.sblo.jp/article/36734068.html

で紹介しているものですね。製造から6年くらい経っていますが充電回数も特性のばらつきもほとんどありませんでしたからまあいいでしょう。

これを組電池にします。

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これを先ほどの基板に接続したらケーシングです。あらかじめ入るか確認してからやっていますが、今回は5/4AA→AAですからその必要も無いでしょう。隙間が出来る分はゴムなどをつけてがたがたしないようにすると良いでしょう。

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動作確認。問題ないですね。

本家サイト「スタフ屋」のほうでまたより詳細に紹介したいと思います。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCDプレーヤー紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
Technics SL-XP7紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/slxp7.html
(XP7紹介ページは後日アップします)
posted by うきょうたかし at 03:17| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP

2015年02月14日

至高のPCDP Technics SL-XP7



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。

今回は満を持してこちら、Technics SL-XP7を紹介したいと思います。

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SL-XP7といえばいわずと知れた松下最高機種のひとつですね。
オークションではタマ数がそんなに出ないということもありますが、とても信じられないような値段ばかりで、中々入手しようにも出来ないのが現状です。

SL-XP3/5/7と、最高の三機種、私にとっても永遠に憧れそして求め続けるものでしょうか・・・


2011年4月にこちら
2011/4/4記事「まさにポータブルCDデッキ Technics SL-XP3」
http://pcdp.sblo.jp/article/44137564.html
でSL-XP3を紹介していますが、このXP7も同様にポータブルCDデッキですよね。

音質も当然ですがもうメカとしてポータブルの域を超えているとは思いませんか?

非常に美しいデザイン、質感。眺めているだけで一日など軽く過ぎてしまうでしょう。
例え動かない不動品であったとしても価値を見出せる一台。


さて、まがりなりにも「ポータブルCDプレイヤー」でありますから、やはりポータブルしたいものですよね。
SL-XP7には純正のバッテリー内蔵型キャリングケースSH-CDB7があります。

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CDerロゴが格好良いですね。
これに装着すると大きなボディがより大きくなり、さながらゲームキューブです。


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こちらで早速再生してみましょう。
うーん、ACアダプタ駆動よりもやはりこちらのほうが音質は安定していますね。
XP3とも中身はほとんど同じで音も同じであるとは思いますが、いつ聴いても何度聴いても、思わず息をのむ音です。

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フタをあけた状態ではこのように再生中のCDケースをディスプレーすることも出来るという、実用性と嗜好性を高め両立した非常にイカしたケースです。

またこちらSL-XP7とSH-CDB7については本家サイト「スタフ屋」のほうでじっくり紹介したいと思います。


登場から30年になる2015年、ようやく私の元で新たなる命の火をともした瞬間です。



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