2011年09月30日

実力派の最下位機種SONY D-111


本日の持ち出し機種:SONY D-111改
本日の持ち出しCD :中原めいこ「MOGA」



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
今日は少々暑い一日でしたが、先週末くらいから随分と気温が下がり秋の訪れを感じる今日この頃です。


ところで今回は最下位機種ながら「今」を考えたときに上位機種よりも耐久性や整備性などが優れた、音質も全く劣ることのない実力派の一台を紹介したいと思います。

こちら、SONYのD-111です。

20110930001d111.jpg


少々大きめながら操作性や視認性の良さが使いやすさを感じさせる一台です。
シャンパンゴールドに緑という一風変わったカラーも実においしいですね。ほかにモスグリーン系もあります。


型番からD-211,D-311の下位機種であると思います。92-93年頃の機種ですね。

上位のD-211は同じようなサイズですが表面実装があり、際立った薄さが印象的なD-311は当然の如く表面実装電解が並んでいます。

しかしこの最下位機種であるD-111は全てがスルーホールの電解コンデンサです。クリアランスもスイッチ回りを除けば余裕があり、経年劣化の整備や音響用コンデンサなどを入れて遊ぶことを考えれば上位機種よりも優れている一台です。


先に「今」を考えればと書きましたが、90年代前半までの機種では特にこの電解コンデンサの劣化が大きな問題になってきています。特に表面実装のものは経験上スルーホールのものよりも故障率が高めで、電解液を噴いたときに直ちに基板に影響を与える可能性が高い厄介な存在です。
取り外す際に基板を破損させるリスクも大きいですね。

そういったことから「今」古いPCDPを整備することを考えれば、表面実装コンデンサが並んだ薄型機よりもスルーホールコンデンサの分厚い機種のほうが優秀であるといえます。


今も昔も上位機種はより薄くコンパクトに、を意識しているため、上位機種よりも下位機種のほうが「良い」といえるポイントが存在する例は往々にしてあります。


さて、このD-111を使用してみた感想ですが、サイズが大きいということでやはり携帯性は悪いです。

しかしD-223と全く同じボタン配列は実に操作性がよく、鞄に忍ばせて操作する際も不便がありません。


音質は近いところではD-101/202系で、実に凶悪なDBBや力強い音が印象的ですが、D-101系やD-223系に比べると音楽やヘッドフォンの得手不得手相性があるようにも感じました。

ですが、ハマった時の音質は実に個性的且つ驚異的なもので、広さや豊かさなど、何時までも聴いていたいと思わせるものがありました。

HD25-1Uとあわせて歌謡曲などを聴いてみると、情報量や広さ豊かさはハイビット機のそれを感じさせるほどの実力でした。

残念ながらもっと大きいヘッドフォンや、また曲によって合わない場合はうるさすぎたりつぶれてしまったりということもありました。先に書いた音楽やヘッドフォンの得手不得手相性ですね。

どんな機種にも有り得ることですが、この機種は特にその傾向が強いと感じました。

サイズも重量も大き目でデザインやカラーも好みが分かれるところではありますが、音質や整備性、互換性などさまざまな面からみて実に完成度の高い実力派機種のひとつといえるでしょう。


現在よく使用している私のD-111はこのようになっています。もともとのそういった個性がより強くなりました。

20110930002d111.jpg



スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCD紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
SONY D-111紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/d111.html
タグ:SONY Discman
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2011年08月29日

ワイド・ローなSONY D-127


本日の持ち出し機種:CASIO PZ-800改
本日の持ち出しCD :REBECCA「TIME」



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
ここ最近激安でパーツ取り個体を買い込んでいたのですが、パーツ取りどころか美品であったり機関が実に良好であったりと、嬉しい悲鳴の上がる毎日でした。


ところで本日は最近の整備品の中から特に気に入った一台を紹介したいと思います。

こちら、SONYのD-127です。

20110829001d127.jpg


一見物凄く古そうに見える、めずらしい長方形のデザインが印象的な一台です。
ワイド・ローなフォルムがアメリカンを髣髴とさせる実にナイスな機種ですね。

SCSI-CDROMや松下のSL-VP50にも似ていますね。


とても古そうに見えますが実は基板番号がD-223よりも少し若い程度なので92-93年頃の機種ですね。

またとても薄く見えるためガム電池か専用電池駆動にも見えますが単三機種です。
実際はD-223よりも分厚いのですが、デザインの関係でべたっとして見えます。


薄さと年代から恐れていた通り、中を見てみると例にもよって表面実装電解が並んでいます。

20110829002d127.jpg

既に電解液を噴いていたりホコリの堆積等で基板がぐちゃぐちゃです。

一刻も早く劣化電解を外して基板を清掃しなければ大変なことになってしまいますね。


20110829003d127.jpg

このD-127もD-223同様、内部クリアランスが殆どないため超小型電解をうまいこと取り付けなければなりません。

写真を見れば分かりますが、パターンをはがしてしまった箇所があります。
電解液が噴いて基板を腐食させてしまうと、ただでさえ外しづらい表面実装の取り外しは困難を極め、最悪どうやってもパターンごとでなければ外れなくなってしまいます。

慣れていても表面実装を外す作業は躊躇してしまいがちですが、こうなってしまう前に対処しておきたいものです。


また詳細な写真や評価などは本家サイト「スタフ屋」のほうで紹介する予定でいますので、興味のある方はぜひご覧になってください。


さて整備の終わったD-127ですが、やはりところどころ基板の腐食している箇所があり、再生するまでに何度も再生ボタンを押さなければならなかったり、また停止ボタンが利かなかったりなど問題も有りますが、再生が始まりさえすれば実に快調なので問題ないでしょう。


D-127を聴いてみるとD-223に低〜中域のグルーブ感が加わったような実に味のある音です。
特に女性の声は色っぽく聴こえ、もうたまらないです。

勿論音響効果のDBBも凄まじく利きます。

D-101や202ほどの主張はないながらも、それとD-223の中間のような、心地よい暖かさがナイスな一台であると思いました。

20110829004d127.jpg



スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCD紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
SONY D-127紹介→(サイト掲載後にURL記入します。)
タグ:SONY Discman 整備
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2011年07月04日

ソックリなのに別物!aiwa XP-33とCASIO PZ-800


本日の持ち出し機種:SONY D-223
本日の持ち出しCD :相対性理論「シンクロニシティーン」



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。

本日というか昨日は明治神宮へ足を運びました。
宝物展示室で行われていた「十二単の世界」を見る目的が主でしたが、せっかく都内にまで出たので散歩がてらぐるっとまわりました。

展示も一つ一つが実に美しい作品であり、細部まで穴が開くほど見ました。

その後敷地内を歩いている間はとにかく大きなカメラを持ってくればヨカッタ!と、後悔したものです。

ボケボケ写真を一枚。うーん・・・

20110704003.jpg



ところで本日は、しばらく前に買っていたaiwa XP-33(これだけ長いこと店舗メインで収集しているのにも関わらずaiwa機にはたったの二度しか遭遇していません!)をリフレッシュしたついでに似ている機種と比較してみたいと思います。

こちら、左側がaiwa XP-33で右がCASIO PZ-800です。

20110704001.jpg

20110704002.jpg


形はあまり似ていませんが、こいつらは実に似ていると思います。

1 両機種とも発売が94年前後の機種であること。
2 両機種とも中身が殆どSONYであり構成もソックリであること。
3 両機種とも4AA駆動であること。

これだけでもう殆ど同じ音というものを想像しないわけがありませんよね。

両者の違いといえば、バッテリー残量表示や電源スイッチの有無、ユニットの年代差(SONYの古い奴でPZ-800が91年ころのSONY機に搭載でXP-33は型番的にそれ以前)くらいでしょう。


パッと見た感じの佇まいからはXP-33のほうがいかにもな古いPCDPのようであり、野太い音を出しそうに見えますよね。

両方とも触ってみるとどこかしら安っぽい感じを受け、所謂中国機的な印象すら抱きます。


両機種を実際に聴いてみるとどちらも実に素晴らしい音を出す優良機種であると感じます。

aiwa XP-33のほうはとても綺麗でとにかく「広い」音で、見てくれやCASIOに比べてSONYよりであることから期待する音とは全く違う、松下ハイビット機のような音が印象的です。
ハード的な耐震構造に力が入っています。

CASIO PZ-800のほうは芯がしっかりと通った力強い音で、XP-33のような独特の広さはありませんが実に密な音質が印象的です。ちょうどオールドSONYハイビット機のようですね。ホワイトノイズが少々気になりますが、大きなヘッドフォンでも余裕で駆動できます。


aiwaのほうがSONYよりですし、使用ユニットや構成も若干古いものであることからこちらのほうがよりSONYらしい音を出しそうですが、実際は違いました。

二機種とも音質的には非常に高いレベルにあり、サイズや重量から携帯性能は低いですが、優秀なPCDPの一つでであると思います。どちらがよりすぐれているかといえば実に甲乙付けがたいです。
個人の音質傾向の好みや聴く音楽、ヘッドフォンイヤフォンにより変わってきますが、どちらを選んでも後悔することはまずないでしょう。


私自身は松下機の音質が好みなので、aiwa XP-33のほうが好みのはずではありますが、PZ-800の独特な密で重厚な音を気に入っています。


私の現時点での評価は次の通りです。
(全て5点が最高)

○デザイン
XP-33→3
PZ-800→4
○音質
XP-33→4.2
PZ-800→4.2
○繊細さ
XP-33→4
PZ-800→2
○強さ
XP-33→3
PZ-800→4.5
○重厚感
XP-33→2
PZ-800→4
○広さ
XP-33→4.5
PZ-800→3

○漠然としたイメージ
XP-33→松下機のような音
PZ-800→SONY機のような音


という感じなのですが、細かく比べてみたりまた耳の優れた方が評すると全く違うアレかもしれませんので話半分に、なんとなくなものとしてみていただければ幸いです。
ちなみに整備性やコンデンサ交換のスペース的な自由度はPZ-800のほうが高いです。
ボディーの大きさは数字上はほぼ同じですが、より直方体に近いPZ-800のほうが嵩張り感は少ないように思います。

両機種ともあまり見かけませんがPCDPで音にこだわるという方はちょっと注目してみても良い機種の一つではないかと思います。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCDプレーヤー紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
CASIO PZ-800紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pz800.html
aiwa XP-33紹介→(後日掲載)
タグ:CASIO aiwa
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2011年05月03日

二度死んで蘇ったSL-S270



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。

日々表面実装チップ電解対策に追われています。


ところで現在グラフィックイコライザーの整備をしている最中なのですが、パーツがこのGW中に届かないことになってしまったので別のものを修理することにしました。


はい。
こちら、これまた私のお気に入りの一台、Panasonic SL-S270です。
SL-S140と同じ基板に違うパーツとボディーをまとった上位機種で、残念ながらあまり見かけません。

20110503001.jpg

96〜98年機種の中ではSL-S400/600とならび好んでいる一台です。
デザイン自体はSL-S140と同じ寸詰まり系でダサイのですが、上蓋のデザインでなんとかダサさを減少させることに成功しています。


コイツは最初で最後のコンデンサ交換作業失敗機種でもあり、そして拙ブログ最初の紹介機種(個体は別)でもあります。

それまでデッキやマザーボードなどの整備・修理で慣れていたという慢心から手元を狂わせパターンをはがしてしまったものです。

当時は諦めていたのですが、今になって考えてみると別に大したアレでもないからすぐに直せるだろうと考え今回の作業着手に至りました。


ところでなぜ「二度死んで」なのか。

実はコイツ、僕がパターンを壊す前にも一度死んでいるんですね。
水没といいますか、ドロ没でした。

外装は傷と泥だらけで、内部も隙間という隙間には泥がつまっている状態でした。
なぜ買ったのかというとコイツから「俺はまだ動ける」という強い念を感じたから、としか言いようが無いですね。

泥を落とすだけで数時間を要するほどの過去最汚個体でしたね。

前の持ち主さんは恐らく水没させたあともうダメだと考えて売ったのでしょう。

それを僕が家に持ち帰って蘇らせたわけですが、それもつかの間。10日とたたないうちにパターン損傷→パーツ取り外しです。


本当にコイツには申し訳ないことをしたと感じ、この失敗を二度としないためにもと常にこのS270を意識していました。


さて、整備のお話に戻りましょう。

上の写真を見ていただければ分かりますが、基板上にはほとんど何もありません。
パターンを損傷させたあと、
「これはパーツ要員」
ということで大方のパーツを取り外していました。

しかし変な話ですよね。
たった数箇所のパターン剥離の対策など、全てのパーツを取り外すことに比べたらはるかに楽です。

なんで当時の僕は対策という手段を選ばなかったんでしょうねえ・・・?


それはまあ仕方ないとして早速パーツの取り付けを始めます。
そのとき外したパーツをまた付け直す面倒くささったらもう。


20110503002.jpg

コンデンサの選定はいつものようなパターンではなくもう単純に対策最優先ですよね。


私の本家サイトの紹介項目を見ればコンデンサ番号と耐圧・容量が分かります。
SL-S270紹介→ http://www.sutafuya.net/pcdp/sls270.html

C27〜29はもともと10V330uFが3本ついていますが今回スペースの都合でKT16V470uFを2本にしています。
ここは3本を並列に繋いでいるだけなのでわざわざ通常通りにつける必要はないですね。

このような手法はSL-S370/470やSL-S390/490などにも有効です。
あれらも低ESR化と限られたスペースでの大容量化をねらって、このように中容量並列接続という手段がとられています。S370は270uF*4でS390は1000uF+330uFですね。

メーカーサイドでは5mmや7mm高での大容量・低ESR化にはこういった方法が有効ですが、逆に私たちが整備するという場合には一般流通で手に入るコンデンサの都合上難しいです。

そういうわけで私も小型低ESR大容量品1本にまとめている場合が多いです。
実際S370/470には1500uFを、S390/490には1200uFや1500uFを入れて対策しました。


話はそれましたが裏で数本のジャンパ線を引き回してパターン剥離対策も完了しました。


当然ですがアホほどあっさり終わりました。
本当になんでずっと放置していたのか分かりません。

コンパクトなボディーに十分なサウンド、SL-S270が二度目の復活を遂げました。


電池とCDをポンと入れて、再生ボタンを押す。
何事も無かったかのように再生を始めたときは感動もひとしお。

まずは
「ゴメンな。」
という言葉をかけてやりました。

色々なことがあって僕の元にやってきて、そしてすぐにまた長い眠りについたS270。

それ以降ハンダを持つときにコイツを意識しなかったことはありません。

そういった意味ではイチバン思い入れの深い個体なんでしょうね・・・


みなさんもPCDPに限らずお手持ちのモノが壊れたとき、置いておくといつかすんなり直せるときがきっと来ます。

あとで捨ててしまったことを後悔しないためにも置いておくのがイイと思います。
(そうしてモノがどんどんたまっていく・・・)


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCD紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
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2011年04月09日

超小型・低背チップ電解対策



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。

PCDPに使われているコンデンサの多くは7mmハイト品で、ちょっと薄い一部モデルでは5mmハイト品ですね。
高年式の超薄型機種ではさらに小型のチップタンタルが多く利用されていて、こちらはサイズ・性能は当然、電解コンデンサに比べても非常に長い期待寿命であり、特に経年劣化による交換などを考える必要がないわけです。

そのように考えてみると、前者は5mmハイト品のコンデンサがちゃんと入手できることや、大抵の機種には十分な内部クリアランスが有るということで特に問題はありません。


しかし、前者と後者の中間あたりの機種はどうでしょうか。

ちょうどSONYの98年〜00年あたりの機種がそうなのですが、なんとこれらには3.8mm〜4mmハイトの低背表面実装チップ電解コンデンサが使われています。

それも6.3V100uFや4V220uFが多く、松下KSシリーズや日本ケミコンKMGシリーズ、東信EC-FSシリーズなど簡単に入手できる小型品であってもまず入らない場合がほとんどです。

穴を開けたり線を引っ張って入ればそれで良いのですが、D-E808などの機種はコンデンサの真上にフィルムケーブルあって穴あけ作戦が通用せず、さらに線を引っ張っても入る場所は存在しません。


さてどうしましょう。

超小型チップ電解ですし、発売からの年数を考えてもそろそろ危ないものが出てきている頃です。
電解液を噴いたり基板を侵す前に対策したいところですが、どうしようにも入る電解コンデンサがない・・・

ここで後年の超薄型機に多く採用されているチップタンタルを使ってみるという方法があります。

20110409002.jpg

性能や特性に関してはそれほどマズイところはないでしょうから、大変効果的ではないかと思います。


私の手元にもSONY D-E770の例があります。

次の写真を見てください。チップタンタルも数多く有るなか4mmハイトのチップ電解が2個あります。

20110409001.jpg


これら表面実装のチップ電解を取り外すのは通常のラジアルリード品の取り外しに比べて大変難しく、ちょっと誤るとパターンを剥がしてしまう危険性が有るので細心の注意を払わなければいけません。

パターン破損に気をつけて取り外します。

20110409003.jpg


基板をキレイにしたらハンダ付けする前にチップタンタルがちゃんと取り付けられるサイズか確認してみましょう。同時に極性にも注意です。

そのまま取り付けできる場合はそのまま取り付ければ大丈夫です。
もし別の接点に接触してしまう場合やピッチが合わないという場合は、裏返したり線を引っ張ったりなどすれば大丈夫でしょう。
サイズが大変小さいのでどう配置しても蓋に干渉するようなことはないと思います。


ということで取り付けてみました。

どうです?まるで純正であるかのような自然さで、違和感は全くありません。

20110409004.jpg


問題なく動作していますね。チップタンタル作戦はこの機種に限らず多くの薄型機や、通常機種に対しても大変有効な方法の一つではないでしょうか。問題は価格くらいですね。

20110409005.jpg


単体での音質や光出力、薄型小型振りなどが際立つ大変優秀なPCDPにこういった小型低背チップ電解が使われていることが多くあり、その保守についてかなり頭を悩ませていた時期もありました。

なぜよりにもよって実力の高いPCDPに限ってこんな入手困難なものが使われているんだという感じですが、これでひとまずは安心ですね。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
薄型機種の超小型・低背チップ電解対策→(後日ページ設置予定)
タグ:整備
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2011年04月04日

まさにポータブルCDデッキ Technics SL-XP3



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。

実は私も時をほぼ同じくしてTechnics SL-XP3を修理していました。
SL-S300のときといい実に奇遇というか、パナソニック製品の故障間隔の長さとタフさに感動した瞬間でもあります。


20110404001.jpg

私のこのTechnics SL-XP3は1986年の恐らく2月出荷のものです。
これをゲットしたのは2010年の4月で、その当時は「電源OKだがCDがちゃんと回らない」というこれまた頻出パターンでした。

どうせコンデンサだろうということで後回しにしていたらいつの間にか電源も入らなくなり、そしてついにはもともと断線寸前だったACアダプタまで完全に断線してしまいーので散々でした。

先月偶然ACアダプターをゲットすることができたので(実はこれも断線しそう)、やっと修理に手をつけたわけです。

SL-XP50と同じく基板が二枚の構造ですが、XP50ほどの密度ではないため特に問題はなく作業完了です。

じつはメインの基板二枚とは別に、ピックアップユニット部基板・フィルムケーブル上にチップ電解が数個付いているのですが、ここはうまく外して正常品をつける自信がないので次ダメになったときまでノータッチということにしました。


中身は勿論、電源も大きいので音質についてはもう言わずもがなですね。
というかそれすら超越していますね。

聴いた瞬間あまりの別格っぷりに仰天しました。

電源が凄まじいので同じポータブルCDプレーヤーと考えてはいけません。「ポータブルCDデッキ」の名前がふさわしいでしょう。

一つ一つの音の表現から、なにより音の広さがもう凄まじいのひとことですね。
いつものCDをいつものヘッドフォンで聴いてもまったくの別物です。


クルマにたとえてみると、上から下まで綺麗な音と耐久性が自慢のオールド松下機が国産高級車であるなら、豊かな音質が自慢ながら若干ヤレの来ている個体の多いオールドSONY機はアメリカンマッスルでしょう。
そしてこの凄まじいまでの音質と物量投入感が自慢のSL-XP3はまさにベントレーなど欧州のラグジュアリーサルーンです。

とにかく全てが規格外のポータブルCDプレーヤーの一つであることは揺ぎ無い事実でしょう。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCDプレーヤー紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
Technics SL-XP3紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/slxp3.html
タグ:Panasonic 整備
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2011年03月09日

SONY D-223 変なノイズが出たので対策。

本日の持ち出し機種:SONY D-223
本日の持ち出しCD :中原めいこ「ロートスの果実」


みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。

結局僕の一番よく持ち出す機種として君臨し続けるD-223なのでした。
音よしデザインよし操作性よしの優秀機種ですから当然ですよね。


ところで最近になってコイツ、D-223(4)にへんなジリジリプチプチというノイズがのるようになりました。

ほかのオールド機でも以前同様の症状がありました。
これはいつもお世話になっているサイト様(ナショナルビデオ・Hi-Fiマックロードのページ http://nationalmaclord.web.fc2.com/index_html.html)のD-202修理項目に有るものと似たようなノイズでした。

この時点では特に気にしない限りはそれほど問題ない程度なのでアレですが、ほっといて大変なことになるのもイヤなのでさくっと対策しました。


所持他機種やSL-S500でDC-DCコンバータやレギュレータIC周りなど電源部のコンデンサがダメになっていて、そのためにおかしなノイズがのったり電源が入らなくなったり・・・ということがあったので今回もずばりそれだろうということで作業しました。

今回交換したものは緑色のHP端子横の25V3.3uFです。ルビコンの5mmハイト品を松下KS黒の新品に交換しました。
作業後はプチプチいう変なノイズがなくなり、D-223本来の音がよみがえりました。

20110309001.jpg

暫くしたらまた他の交換していないコンデンサー劣化により、トラブルが出る可能性は有りますが、まあそれはそのときに対処することにします。

しかしこんな単純なことでこうも蘇ってしまうのですから不思議なものです。


さっきこんなもの作ってみました。↓
20110309002.jpg

持て余している種類の電池や、バラセルで組電池を作ったりすれば寝かしている電池を有効活用したり、また省スペース化や高互換化、大容量電源など色々な可能性が広がります。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
SONY D-223紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/d223.html
PCDP項目リニューアル作業は現在Panasonic SL-S138zまで完了しました。
タグ:DIY Discman 整備
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2011年02月24日

スタフ屋更新 電池端子修理項目追加



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
今回はスタフ屋のPCDPカスタム項目に電池端子修理の事例を二つ掲載したので報告します。


以前にも記事に書いていますが、機器に電池を入れっ放しにしていた為に電池端子が腐食したりというトラブルがしょっちゅうあります。

単三等の汎用電池使用機ですらそうなのですから、ガム電池や専用電池使用機ではもっとその可能性が高いわけです。

電池端子に不純物が付着している場合はそれを削り取れば大方解決しますが、最悪それでも通電不良が起きる、場合によっては端子が折れてしまう、なんてこともあります。

そのような場合は他からパーツを移植するか自分で作るかしないといけません。

一から自分で作る場合、手間が掛かったり無駄があったりと中々に難しいものです。
特にバネの部分や端子の突起を再現するのは実に面倒です。


そこで既存のパーツを使って賢く楽に修理してしまおうという事例が今回掲載したものになります。

ジャンク派のみなさんにはお馴染み、言うまでも無いような簡易事例では有りますが是非ご覧になってください。

ディスクマンの電池端子修理(SONY D-120)
http://www.sutafuya.net/pcdp2/d120-1.html
ポータブルCDプレーヤーの電池端子修理(KENWOOD DPC-551)
http://www.sutafuya.net/pcdp2/dpc551-1.html

若干停滞しているポータブルCDプレーヤー紹介項目一斉更新作業もまた進めていきます。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCDプレーヤー紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
ポータブルCDプレーヤーカスタム事例→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdpc.html
タグ:DIY 整備
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2011年02月13日

そいつはKOSS



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。

はい。

「メーカーはアメリカで形は松下で産地はアイワで音はSONYのPCDP」



そいつはコチラ、KOSS CDP400です。

20110213001koss.jpg


一目見てまず思うことはパナソニックのSL-S30/100に似ているということ。
そして「MADE IN CHINA」と、アイワ機?ということ。

ぺらっぺらの安っぽい質感は確かに中国機のそれです。

しかしコイツが聴くと凄い実力派。

ちょうどSONYのディスクマンD-101/202のような感じですね。


まず聴いてみて、
「おっ!?こりゃあイイ!」
と、一発で気に入りました。

松下SL-S300系のようなキレイさも持ち合わせた優秀機種であると感じました。

音響効果はSONY DiscmanのDBBのような凶悪なバスブーストで、非常に楽しく聴くことができます。
ただ大方のSONY機に比べると音が歪みやすいのでやはりこのあたりはちょっとアレな部分もあるということですね。


届いてから毎日好んで使っていたのですが、チョット手を滑らせて落下させてからというもの、調整どころかウンともスンとも言わなくなりまして・・・


あー!、情けない!!


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCD紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
KOSS CDP400紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/cdp400.html
タグ:KOSS
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2011年02月10日

こ、これは!?SL-S30デスカ??



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。

2009年に台数や情報・マイ知識がある一定程度たまってからドンとアップしたPCDP紹介ページ・当ブログも皆様方のアクセスという貴重な支えのおかげでここまで続いています。(感謝!)

少しずつ情報を追加・更新してきましたが、やはりばらばらにやっていたということもあり、中には情報が間違ったままのものや設置時と全く違う感想を持っているものもあります。

そんなわけで各機種の紹介ページ、また未掲載である機種の情報も含めて現在サイトのポータブルCDプレーヤー項目を更新中ですが、もう半分くらいやったと思ったらなんとまだ26機種と全体の1/5です・・・(現在SL-XP50からSL-VP50まで情報更新完了。)

まだまだ時間が掛かりそうですし、SONY D-99修理等ネタもいくつか有るので鮮度が落ちないうちにさわりだけでも、っということでチョコっと写真をアップしたいと思います。



20110210001sls30.jpg

いやー、壮観ですねぇ。私のお気に入り機種であるSL-S30とSL-S100です。この二機種はパーツの予備どうこうではなしにボディー・基板・ユニット全部まとまった形でもう10台ほど欲しいところですね。

みなさんもご存知の通り、音質はもちろん、デザインや操作性など全てがまとまった優良機種の一つですね。


おや!?

なんか一つ仲間ハズレのものが紛れ込んでいるような気はしませんか?


こ、コレは何ですかッ・・・!?

20110210002.jpg


本当はポータブルCDプレーヤー紹介ページ情報一新の大トリにする予定でしたが・・・

詳細は次回!


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タグ:Panasonic SL-S
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2011年02月03日

SL-CT520ディスク回転不良修理



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。

基本的にはお気に入りの数機種ばかり使うのですが、たまにふと思い立って別の機種を引っ張り出して使ったりします。


で、こういうことがあるんですね。

ディスクが回らない・・・


これもよくあるパターンで、可変抵抗調整かコンデンサー交換でほとんどの場合は直るでしょう。
とはいえ、単に「暫く使っていなかったことによる気まぐれ」ということもよくあるので、ちょっと状態が変だったからといって早計は禁物です。

今回は4V入れたら普通に動くことや、しばらく通電して試してみても状況は変わらずということだったので、まあコンデンサーだろうと交換に踏み切りました。


20110203002slct520.jpg

このSL-CT520はホームページに改造事例を掲載している個体です。
(倍の1000uFとか突っ込んだから4V220uFなどに負荷が掛かってそれで今回のようなことに?)



そのときに手を付けなかった4V220uFが原因だと思いますが、ついでなんで4V47uFも交換しました。

20110203001slct520.jpg


交換の結果、以前の通り問題なくCD再生できました。

いやーそれにしても松下KSシリーズのコンデンサを買ってよかったですわ、もう大活躍ですよ。
共立さんにはこれからもずっと取り扱い続けて欲しいですね。


ところで今回気付いたのですが、高年式機種のハンダや基板状態が酷いこと酷いこと。

鉛フリー化などの影響ではないかと考えていますが、どれもこれもハンダは初めてって人の特に酷いほうの出来クラスですよ。基板もフラックスやヤニで汚いですし。

ハンダを扱える人は一度吸い取って基板を綺麗にしてから再ハンダしたほうがいいと思います。

そうした方が機器を長持ちさせることが出来るでしょうし、音質や駆動時間の改善にもつながると思います。


まあ機種や個体にもよるでしょうが、このSL-CT520はもともとこんな状態でした。

20110203003slct520.jpg


古い個体でハンダクラックやその他不良出てきているものはチラホラ有るでしょうが、この通り高年式の個体でも安心はできないようです。

本日のPCDP紹介ページリニューアルはありません。以降の更新をお待ちください。


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2011年01月16日

SL-S350Cのパーツを少し交換しました。



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。

本日は以前少しパーツを交換していたSL-S350Cをさらにいじったので報告いたします。




コチラ松下電器産業製SL-S350Cは1993年発売のLEDが印象的な機種です。
この年の機種は独特で面白いですよね。
ハイビットのSL-S150にLEDがステキなSL-S350、重さと太い音が他とまったく違うSL-S550と、不思議な機種ばかりです。

これまでのSL-S300〜330系のように上から下まで美しく綺麗な音質傾向とは異なるため、それらの音が好きな人にはヴェールを一枚かぶせたような音が物足りなく思えるかもしれません。


私の持っているSL-S350/350Cのうち、今回いじった個体は1台目の350Cです。
525円で買ったものですが、購入時は電源が入ったり入らなかったりとかなり不安定な状態でした。

HP掲載写真は整備前のため純正のままですが実際は電源部等のコンデンサーを交換し、各ポイントも調整しています。

なぜ今頃これを引っ張り出したのかというと、所持松下機の中でも唯一ピックアップが死亡寸前であること、松下KSコンデンサーをゲットしたこと、つい最近話題が出たということからですね。

今回のお手入れポイントは以下のとおりです。
○トラバース載せ換え(悪いのはピックアップのみですが、時間がかかるので。)
○半固定抵抗交換(純正→コパルRJ-4W)
○音響効果スイッチジャンパ(スイッチ→0.8φ4N純銀単線)
○その他ヤバいコンデンサ数本(純正→KS、KMG)
○LED交換(純正赤色→高輝度赤色)

ピックアップが不安定なため基板が死んでいるものからトラバースごと移植。
移動用モーターやスピンドルモーターは全く問題ありませんでしたが、いちいちはずして付け直すのも煩わしいので丸ごと交換しました。

半固定抵抗は見てくれと自己満足ですね。まあせっかく個人がいじるのですから、少しでも良いものを使いたいという考え方からのお馴染みカスタムですね。

音響効果スイッチのジャンパももうお馴染みですね。
当然音響効果を使用できなくなりますが、使わない人には一番手軽で効果的なカスタムのひとつだと思います。
以前も記事に書いていますが、どうしても使っていると汚れがたまり接触不良や音質劣化を起こしてしまいますので、開けて汚れを取り接点復活剤をさす、若しくはジャンパすると良いでしょう。 → http://pcdp.sblo.jp/article/34726600.html

LED点灯・点滅時にもノイズがのっていたのでコンデンサーの劣化と判断し交換、その他ヤバそうなものも交換しました。(LEDノイズがのっていたものをコンデンサ交換で改善した以前の例はコチラ↓)
2010年2月10日記事 コンデンサ交換でノイズ消滅(Panasonic SL-S490C) http://pcdp.sblo.jp/article/35243276.html

LEDはマルツで購入したコチラに入れ換えました。
http://www.marutsu.co.jp/shohin_68177/


交換後の写真です。

20110116001sls350c.jpg


半固定抵抗と音響効果スイッチのジャンパです。この機種では赤い線でつながれた箇所をジャンパしてやれば音響効果が入っていない状態に出来ます。

20110116002sls350c.jpg


どうです!この違い!!左がLED交換後、右がノーマルのものです。ノーマルのLEDは暗いので申し訳程度にしか光りませんが、交換後のコレは明るいところでも点灯していることが良く分かります。

20110116003sls350c.jpg


DC4.5Vならばバックライトも点灯します。うぅ〜ん、オシャレ。

20110116004sls350c.jpg


作業終了後は当然ですが生き生きとしだしましたね。
状態のよい(というかこの1つをのぞけばピックアップはすべて状態が10点中7点以上)ピックアップに交換したのでCD再生も軽快です。
コンデンサー交換でLED点灯・点滅ノイズもなくなりましたし、高輝度LEDに交換したことで実に美しくなりました!


いやー、やっぱりPCDPは安く美味しく楽しめて且つ便利で質の良いナイスなアイテムですね。


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