2022年09月18日

なんと!SL-CT800、10月で発売から20年。



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
表題の通りです。
2022年10月、なんとPanasonic SL-CT800が発売から20年となってしまいます。
さてではなぜ今月投稿したのかと言いますと、製造自体は(シリアル表記から)9月製造ということもありますが、一番は投稿できるときに投稿しようということで。(いろいろ更新できておらず、申し訳ございません。)

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こちら、SL-CT800は今から20年前の2002年10月に松下電器から発売されたPCDPです。

僕が初めて新品で購入したPCDPということもあり、いまとなってはまさに僕にとっての歴史でもある機種です。
こちらはガム電池2本を主とし、単三電池2本でも、または併用で使用する超小型薄型軽量機種。

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それまでのPCDPとは一線を画す、デザイン性はもとより、当時まだ主流であるMDとの連携や、徐々に浸透し始めていたMP3等圧縮音源対応のまさに「デジタル新時代の新旗手(機種)」といえるシリーズ。

こちらはその中でもフラッグシップにあたる機種であり、シリーズ中唯一、MP3に加えWMAにも対応した一台。
再生中のキーイルミネーションなどスタイリッシュさと抜群の再生時間、携帯性を実現しています。
PCDPらしくこれをポータブルするもよし、光デジタル出力やLINEOUTを利用してMDやホームオーディオやポータブルDAC、アンプとの連携もよし、PCで作成したMP3/WMAをCDRに焼いて再生するもよし、と何でもできる万能ぶり。

私もかつてMP3やWMAをCDRに書き込んで、CDR1枚にアルバム10枚分などを持ち運んだものです。
ポータブルオーディオに入れ込んでからは光デジタル端子を利用してPDACにつなぎCDトランスポートとして活用しました。

世界最長を謳う再生時間は実はガム電池と単三を併用して且つ圧縮音源再生時、などCDDA再生時間で勝負していたS○NY機と比較すると色々と突っ込みどころはあるのですが、それでも音質や携帯性、他機器との連携など機能性に優れた一台であることは間違いありません。


それにしても、これが出た20年前はまだ1982年でPCDPは世に出ておらず、そしてくしくも世界初の音楽CDソフトが発売されたのが1982年10月ですから、まあ何ともしみじみとしてしまいますね・・・

こんな夜は久々にSL-CT800で音楽を聴くのもまたオツなものです。


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PCDP紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
Panasonic SL-CT800紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/slct800.html
タグ:Panasonic SL-CT
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2021年02月03日

久しぶりにSONY D-22を堪能する



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
本当に毎度毎度、サイトブログともずっと停止していてで申し訳ございません。

色々とやりたいことやらねばならないことがあるのですが、いずれにも手が回らない状況であり、悔しくもあり残念でもありまた申し訳なく思っております。

いつも頭にはおいているので、どうかもうしばらく時間をください。
なんとか形にしたいという思いと情熱は胸に秘めています。


さて、昨日は2月2日。D-22の日とでもいいますか?いや、0202でD-202のほうが適切でしょうか。
生憎私のD-202は現状どの個体も不調ですのでD-22の日としておきましょう。


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というわけでこちらD-22。この個体は恐らくですけどつい先ほど5年か6年ぶりに通電しました。
正直期待せずというところだったのですが動作状況も音質もパーフェクト。いやぁ、自分で言うのもなんですが流石僕の整備個体であるなと、我ながらしみじみとそう思いますね・・・

それにしてもこんなに素晴らしい音質であったかなあと。
その豊かな表現力と圧倒的パワーに驚愕するほかありません。
よくD-22系とかD-11系などと私は呼んでいるのですが、SONYのこのあたりの単三4本駆動の機種は実に音質や構造が素晴らしく、まさにバブリーな機種群。
弱いところやSONYによくあるマイチェン部分なども多くあるところではありますが、ぜひとも一台は持っておきたい珠玉の逸品。

うーん、この音を最新の機種としてほしい。ソニーさんはノリにノッていますから、令和の目玉にどうでしょう?


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2019年10月16日

第三回オフイベント開催のお知らせ



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
二年半ぶりに私主催のオフイベントを開催いたします。

詳細はこちらをご覧ください。
第三回 右京崇とPCDP&ポータブルオーディオ研究部「右京崇のPCDP展」
https://twipla.jp/events/407434

超多忙で自分自身の所有個体の整備もままならない状況で開催に踏み切るのは正直どうか?と思いましたが、是非また開催してほしい、というメールもいただいており、熟考の末開催を決めました。
前回、前々回の時にもたびたび発言していますが、ご新規さんにこそ来て欲しい、
「PCDPとは」
「面白そうだけど、モノが無い。何が良いのか」
「とりあえず試してみたい」
そういった大多数の皆様へ向けた私のイベントです。

音源(CD-DA及びCD-R)、ヘッドフォンイヤフォン等お持ちいただいて、ここでしか聴くことができない素晴らしいPCDPの世界を感じて下さい。


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2017年11月08日

OHMの新機種?再びCDP-R88Z



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
ホームページの方にも主な現行機種リストを掲載しましたが、今回は830Zの時と同じく、またしても先代機種と同じなのではないか?という予測をしていたCDP-R88Zについてです。
今回も買わないといけないなあ・・・と思っていた矢先、なんと交流のある愛のスカイライン氏にプレゼントしていただいたきました。ありがとうございます。

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今回は外装はもちろんカラーバリエーションまでなにからなにまで830Zと同じです。
パッケージには若干の違いはありますがほぼ気づかないレベルでしょう。

取扱説明書に印刷されている本体画像がなぜかCDP-380Zのものでした。理由は不明ですが、それならばロゴマークを380Zのときのような飾り文字にしてくれた方が格好良くて良かったですよね。

さっそく使用してみると、はい、同じように思います。読み込みまでの時間や騒音が改善されているように思いますがまあ個体差でしょう。
さて、その流れで中を見てみましょう。

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はい、830Z(380Z)ですね。

出荷時期等によっては或は若干の違いは出てくるのかもしれませんが、基板自体は380Zのころからずっと同じものですね。

どうせならばロゴマークやカラーバリエーションを刷新して、もっと魅力的なものを出してほしかった感も否めませんが、音質面や機能面では定評のあるものですから、変に新しくして駄目になるよりはこのままでいいでしょう。カラーリングも他社製品で黒や赤や青などが出てきましたから、逆にこういったポップなカラーリングはこれだけになってしまったので被らなくていいのかもしれませんね。

音質については830Zの時と同じです。スタンダードでありながら十二分の音質。
中国系機種らしいホワイトノイズは否めないところですが、今あえて音を楽しむためにPCDPを使っている皆さんなら所謂鳴らしにくいヘッドフォンイヤフォンのユーザーが多いでしょうから、ホワイトノイズなんて気にならないレベルだと思います。

クリアネスや広さ、ノビは物足りない感もありますが、芯も通っているし音質レベルとしては満足のいくものです。

劣悪個体ですら出回らないほど枯渇してきている中古市場でへたりきった個体を糞転売に高値でつかまされるくらいなら、はじめからこれを購入するほうがはるかに賢明でしょう。
先代機種の830Zでも初期不良報告が一定数ありましたが、一年間はいくらでもメーカー保証で交換してくれますからね。


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オーム電機公式→http://www.ohm-electric.co.jp/product/c13/c1307/
(CDP-R88Zはまだ掲載されていません。)
タグ:OHM
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2017年07月20日

東芝エルイーからTY-P1というPCDPが出るらしい

本日の持ち出し機種:


みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
本日発表になり、早速ツイッター上をにぎわせていますが、東芝エルイーからPCDPがなんと今月の下旬に発売されるそうです。

東芝エルイー公式 http://tlet.co.jp/news/ty_p1.htm
AV WATCH IMPRESS http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1071515.html
PHILE WEB http://www.phileweb.com/news/d-av/201707/20/41710.html

つい先日投稿したばかりの記事で今PCDPがアツいというものがありますが、まあなんてタイミングのいいことかと我ながらに思います。まあ、そういうことなんですよ。
私が思っている以上に需要は増えているのです。

ところでこれは語学学習向けという要素が強い機種のようで、ちょうど去年パナソニックから発売されたSL-ES1のようなものですかね。あちらはスピーカとSDスロット等ありますが。

この機種は東芝のプレスリリースを見る限りでは最近発売したCDラジオと同等のような心臓部なのかな、という風には予想できます。ただ今回のPCDPに関してはMP3再生機能が付くようです。

語学学習向けの機能がてんこ盛りであり、現在十数機種ある所謂中華系の現行機種にはこういったものはありませんから、あるいは自社設計かしら、と期待せずにはいられません。
現にキュリオムと小泉は期待外れもいいところでしたからね。

こちらのTY-P1、ディスプレイはキュリオムのやつに似ていて不安なところはありますが、それ以外はなかなか独特なデザインですし、再生ボタンと停止ボタンの形状もわかりやすく、音飛び防止機能のオンオフもできますのでなかなか面白いです。

さらにこれだけの機能とACアダプタがついていながら予想価格は6000円前後と、非常に安いです。
現行の機種と比べればかなり挑戦的な価格設定であり、東芝、やるな!と感じます。

現行機種はニュースサイト等で一切取り上げられていませんから、今回のように情報が広く認知されるということは非常に素晴らしいことです。(まあOHM等の機種を紹介しないニュースサイトに問題があると私は思いますがね)

価格も機能も非常に魅力的であり、私としてはかなり期待せずにはいられません。
十年前後ほどまえの国内オーディオ暗黒期からの一気なV字回復というものが、PCDP界にも到来してくれないかなと、私は思うわけですよ。ねぇ、松下、ソニー、ほかみなさん。
posted by うきょうたかし at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP

2017年07月13日

実は今PCDPがアツい

本日の持ち出し機種:SL-S30改2


みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
表題の通り、実は今PCDPがアツいです。

私がブログやツイッターなどでもう何年も前から言い続けていることですが、一定数以上の需要というものはあります。
ところがこれがいまや相当数あるともいえるのでは、と感じております。

というのも、いま僕らよりもはるかに若い世代の人たちを中心に昭和レトロブームが続いていますが、PCDPもこれの一つに入っているといえます。
CDを買ってすぐに直接聴ける便利な機械、という認識もあるようです。私たちには常識でも、いったん消滅しかけていましたから、そう感じるのも不思議ではないでしょう。
そしてもう一つは僕らと同世代並びにそれより上の世代、使っているものが壊れたor古いので買い替える、もしくは持っていたが見当たらないので買う、というものです。

ここしばらく色々見ていて強く感じるのはこういった新規の需要と更新の需要が大いにあるということです。

今年に入ってからも各社から実はかなりの新機種(まあ実質旧い機種の使いまわしが多いですが)がリリースされており、現行だけでなんと以下に挙げる十数機種があるほどです。

○OHM電機
CDP-830Z
CDP-3866Z
CDP-3878Z
CDP-801Z
CDP-802Z
CDP-380N(2017/4発売)
CDP-798N(2017/5発売、スピーカセット)
CDP-280N(2017/5発売)
○小泉成器
SAD-3902(2017/1発売)
○ASPILITY
AC-P01B
○KOHKA
PCD-56
○山善(Qriom)
YPCD-100(2017/6発売)
○STAYER
BC-CP01(主にビックカメラ)
○Sound Scape
SS-202(主にタワーレコード)

私がもうずっと前から言い続けていますが、需要があるんですよ。それも私が思っている以上に。だからこそ二強、特に松下は新生テクニクスを大いに盛り上げていってますから、50万円クラスの単品オーディオもラインナップしましたし、DAPが軒並み十数万〜数十万のいまこそ超弩級のPCDPをラインナップすべき時なんですよね。SL-XP7の焼き直しのようなもの、15万でも間違いなく「安い」と捉えられるでしょうし、有象無象ばかりのPCDP界に途轍もない一石を投じることになり話題性も莫大なものになるでしょう。
オクやメルカリやアマゾンのマーケットプレイスなどで例えばD-EJ002がウン万円で売られているようなクソバカな状況と、それでもソニーだから、などと買ってしまう人も少なからずいるような現状ですよ。

いま、中古市場もほぼ壊滅状態ですし、需要や期待は今まで以上、下手すれば2000年代以降でトップレベルにあるんじゃないかと思います。こんなチャンス、多くのユーザーの期待があるいま、

テクニクス、あなた方がやらないでどこが何をするというのですか!
私たちは新生テクニクスの放つ、輝かしい、日本のPCDPの集大成を飾る華の一台を待っています。

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2017年01月28日

SL-S30更新しました 今年もよろしくお願いいたします


本日の持ち出し機種:
本日の持ち出しCD :



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
遅くなりましたが今年もよろしくお願いいたします。
今年こそはわずかでも本家サイトの更新をしたいです。また、こちらのブログも昨年以上に更新していければと思います。


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さて、2017年を迎えるにあたって私のSL-S30も更新しました。
クロックは純正から何度か変わっていますが、それ以外でのパーツ追加、交換は当初の更新以降初めてになりますね。

サンリングの銅箔PPをECHUに、HP出力にも同じくECHUを抱き合わせました。
今更ECHU?という感じではありますが、随分と前からその諸特性、音質の素晴らしさは誰もが知るところでありますから、ちょっとしたスパイスとでもいうところですね。

もともとのFXだけでも十二分ではありましたが、よりバシッと決まるようになりましたね。
細部におけるリアル感が増し、ニュアンスの表現もより巧みになりました。
常に構成をアップデートし続ける私のPCDP、Hi-DAP全盛の2017年も決して音で頂を譲ることはありえません。

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2016年12月31日

2016年もお世話になりました



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
今年ももうおわりですね。はやいものです。

ちょうど一年前、以下のように書きました。

"私自身としては最近はもうまるでPCDPを買っていない(買いたくてもタマが出ない)状況でもありますが、手持ちの特に状態の悪いものの整備に手をつけると、もっとたくさんの素晴らしい機種をもっと集めたいなあなどという思いはまだまだ湧き上がります。特に最近は状態の悪化も急速化しているように思いますから、その思いは強いです。
一刻も早く「有識者」により適切な整備が施されなければ、ただでさえ少ない個体が本当に絶滅してしまうでしょう。"

今年一年を振り返った感想も、まさにこれにつきます。
去年よりもよりその思いと傾向は強くなりました。

当たり前です、気づけば世界初世界ナンバーワンのPCDP項目を設置したのも2009年の話、5年10年15年落ちでしかなかったPCDPもそれこそ約15年20年25年落ちとなっていくわけです。

これだけたくさんのPCDP個体を「持て余して」いても、まだ足りない。全然足りない。もっともっと数多く、良い個体がほしいという思いは募ります。


ところで今年は初の、念願の主催イベントも行うことができました。ツイッタやそのほかでも、今年もまた、今まで以上に一部界隈さらにはそれ以外のところでPCDPに触れた方が多かった一年に感じました。
新たに入手可能になったパーツや高精度クロック導入など、まだまだPCDPの実力を引き出せる、伸ばせる可能性もあります。

2017年は、さらにより多くの人にPCDPの面白さを感じてもらいたい、そのような一年になればいいですね。
直近の予定としては、1月か5月にまた私の主催イベントを行う予定です。

より多くの人に「本物のPCDP」を感じてもらうことが僕の願いです。


最後に、一つ報告を。
ここへきてようやく念願の一台、SL-XP5をゲットしました。これでSL-XP3/5/7が揃いました。(附属品やオプション、カラーバリエーションは全然ですが)

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足りないだ何だと言いながらも、私のPCDP活動もいよいよフィナーレでしょうか?


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タグ:TECHNICS
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2016年08月26日

CDP-830Zで高精度クロックユニットを試す


本日の持ち出し機種:
本日の持ち出しCD :



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
高精度クロックユニットが一様に大変よろしい結果を得られるので、より低ノイズな駆動基板を製作したり、公称スペックの良いクロックを購入して試している日々です。


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今回は以前出力にVishay 597Dを導入したCDP-830Zに導入してみました。
CDP-830Zは現行のPCDPです。中華系機種のお約束ともいえるホワイトノイズレベルの大きさはあります。まあこれはイヤフォンヘッドフォンによっては全く気にならなくなるところですし、音楽が鳴っていればさした問題ではない場合が多いので良しとしましょう。
駆動力もあり、全体的にオールド機ライクな音質が非常に魅力的な一台です。
最近になってようやく価格もこなれてきたため、まさに「買い」でしょう。

ノーマルの状態でもこのような機種ですが、私のお気に入りであるVishay 597D、これをHP出力に導入すればさらにハイレベルな音へと変貌します。
4月に開催したオフにも持って行った一台ですが、およそ中華系廉価機種とは思えない音質に驚かれた方も多かったです。

今回のクロック導入でよりハイレベルになり、並み居るSL-Sシリーズなどにも引けを取らない、凌駕しようかという音になったのではないかと思います。実際にオフで聴いていただいた方にも後日こちらを聴いていただいて、全然違うとおっしゃっていました。


もうひとつ、SL-S30のクロックユニットも公称スペックの高いものと、同様に良いパーツの駆動基板に交換しました。

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差は当初ほど大きいものではありませんが、よりボーカル域を中心に全域の滑らかさとクリアネス、リアル感が増し、稀に音量の高いところなどで出ていたデジタルノイズもほとんど出なくなりました。


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タグ:DIY Panasonic OHM
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2016年04月08日

ブラックゲートとMUSE F95、至高のブレンド


本日の持ち出し機種:SL-S30 T.Ukyo with Y.Tech custom
本日の持ち出しCD :電気式華憐音楽集団 電気式音楽集V



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
初の主催イベントが間近に迫り、準備が意外と整わないことと集まりが芳しくないことに不安を抱いています。

さて、今回はずっと前からやろうやろうと思いつつ意外とやっていなかったパターンについての報告です。

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今回の個体は私もイチオシの優良機種OHM CDP-330M。新しい新しいと思っていても年数がたってきたので、保証もありますし現行の830Zや3866Zを選ぶほうがいいとは思いますが、格安で買えるならありでしょう。

音質に一番すぐ簡単に出てくるところはHPカップリングコンデンサであり、まずここを交換することが手っ取り早い対策であることはもうご存知の通りですね。

以前に比べれば海外ディストリビュータはもちろん、ネットショップや店頭でも随分とコンデンサの取り扱い品種が増え、小型機器の整備改造には本当に良い時代になりました。(もっとはやくにこうなっていれば!)

昔からの定番BGにオススメのMUSE F95、こちらをブレンドしてみました。

BGといえばこの唯一無二の低域をはじめとした音質が特筆すべきところであり、それはこの小型品でも同様のものがあります。
対してMUSE F95は高域と輪郭にアクセントがありつつも自然な音質が魅力です。

この二つをあわせればそれぞれの良い所を堪能できる素敵な音質チューニングになるのでは、と思いつつもまだ試してはいませんでした。
やろうやろうと思いながらやらないのは私の悪癖でも有ります。忘れないうちにやらないといけません。

というわけでこのようにBGとF95を並列に取り付け。裏面ちょっと雑ですがまあいいでしょう。

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たったこの二箇所だけなのですぐですね。
ほかの駄コンもついでで全部交換してしまうべきですけど、まあソレはそのときがきたらということにしておきましょう。

作業が終わったら即試聴。
いやぁ、予想以上に素晴らしい・・・ なぜもっと早くにやらなかったのか。

BG持ち前の低〜中域の量感そのままに、MUSE F95による明瞭感と輪郭がダイレクトにきます。
そうです、低域のアタック感とリアリティが全く違うのです。これほどまでに量と質の高いバランスというのは中々できないものです。
BGが主導する低域にMUSE F95がついたことで、BGだけでは得られなかったゾッとするほどの弦感が感じられました。
全域に渡りバランスが取れていて、低〜中域の量感と質感、高域のナチュラルなノビは様々なパターンを試してきた私にも、単一の銘柄では不可能な域であると思いました。

ブレンドはともすればマイナスになってしまったり、期待はずれだったり思うようにいかないことも多いですが、それぞれの良い所を倍々にしたような結果になりました。

純正と比較試聴すれば、たった二箇所のコンデンサを交換するだけでこれほど変化が出るものかと、毎度のことではありますが思います。

BG+MUSE F95、お持ちの方は是非お試しください。


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タグ:DIY 整備 OHM
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2016年04月01日

高精度クロック導入 SL-S30五年ぶりの更新


本日の持ち出し機種:
本日の持ち出しCD :



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
今日はエイプリルフールですがエイプリルフールネタはなしでお送りします。

私の所有PCDP個体、早急に整備をしなければならないものも多くありますが、それ以上に私が既に手がけた個体が多くあります。
いずれももう長いものでは5〜10年、使用パーツは〜15年と、前々からも言っていますが「第二次」の整備時期が到来してくるのも時間の問題です。

さて、そんななか「私といえば!」でおなじみにもなっている一機種、SL-S30の構成を5年ぶりに変更しました。整備もそれ以来になりますが、私の整備が問題ないことを裏付けるかのように、外装の汚れ以外に何も問題はありませんでしたね。

今回の変更点はクロックです。
元々村田のセラロックがついていたところを京セラの水晶振動子に変更していましたが、今回はより精度の高いTCXOを組み込みました。

元々クロックの重要性はホームオーディオから良く知っているところであり、PCDPについても水晶振動子だけでなくいずれは高精度なクロックの組み込みも、と考えてはいました。

しかしなかなか手を出し辛いところでもありました。海神無線で扱いのあるフィデリックスのピュアリズム2(http://www.kaijin-musen.jp/124_5093.html)を一個買ってみようかしらともおもっていましたが如何せん値が張ります。


そんななか、ひょんなことからご好意で提供していただくことが出来たクロックモジュール、こちらを早速組み込みました。

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ピッタリと収まりましたね。
久しぶりに中をあけましたが、やはりMUSE-FXは素晴らしく音の良さそうな美しい緑色です。


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早速試聴。ちなみにこのIEMは今話題のビスパさん「Ba医王」にてクリーニング。写真では伝わりにくいですが新品のころを超えた艶めきです。
元々非常に高いスペックを持つSL-S30に加え、MUSE-FXの音。下から上まで万遍の無いサウンドステージではありましたが、今回のクロック交換では予想以上の効果が出ました。

まずはノイズフロアが圧倒的に下がり、S/N、分離とも数段向上。
すべての音が「バシッ!バシッ!」とキマります。音数が増えれば増えるほどに一音一音のダイレクトさとリアリティを感じられます。

クロックの重要性は十分に理解していましたが、PCDPではここまで変わるものかと。確かにコンデンサ変更における音の変化もともすれば据え置き機より如実に出るものがポータブルオーディオですから、クロックはより効果があったのでしょう。


SL-S30の少ない問題点といえば、これはもう仕方の無いところではありますが、近年のHi-DAPと比べればノイジーである、Hi-DAPと比べれば解像感がない、といったアナログVSデジタルが出てしまうところであります。
しかし今回の高精度クロック導入では、そこがなくなり、PCDPでいえばD-NE20を思わせる究極のクリアネスを獲得したように感じました。

そのうえで、Hi-DAPやD-NE20にある「つまらないデジタル臭さ」が無いのです。


オールドPCDPは第一次整備から第二次整備・拡張の時代に突入しています。
ディスクマンの互換ギヤーの製作はCDROMROM系の方が達成されたようですし、私も松下・SONY各機種対応の互換部品を製作しなければならない時が、そう遠くないなと思いました。


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SL-S30紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/sls30.html
ビスパBa医王→https://bispa.co.jp/blog/1029
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2015年12月30日

2015年MVP-PCDP



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
今年ももうおわりですね。はやいものです。
当たり前ですがもう2016年になるのですね・・・

さてさて、今回は大晦日ではなく30日更新ですが、コミケットも三日目を控え、まだまだ今年は終わらない、寧ろこれからだという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、今年は3年ぶりになりますか、MVP-PCDPを発表したいと思います。
その前に先ずは色々と話しましょう。


私自身としては最近はもうまるでPCDPを買っていない(買いたくてもタマが出ない)状況でもありますが、手持ちの特に状態の悪いものの整備に手をつけると、もっとたくさんの素晴らしい機種をもっと集めたいなあなどという思いはまだまだ湧き上がります。特に最近は状態の悪化も急速化しているように思いますから、その思いは強いです。
一刻も早く「有識者」により適切な整備が施されなければ、ただでさえ少ない個体が本当に絶滅してしまうでしょう。

私のホームページ・ブログについては今年もまた更新出来ませんでした。来年は情報の充実が出来たらなと思います。

ツイッタやそのほかでも、今年もまた、今まで以上に一部界隈さらにはそれ以外のところでPCDPに触れた方が多かった一年に感じました。
前々から提唱していたCDショップのPCDP併売もタワーレコードが始めていますし(機種は残念なチョイスであると思いますが)、ポータブルのCDがいまだ一定数以上求められている現状もかわりません。


ちなみに今年2015年は記念すべき、PCDP30周年の年でもあります。
本当ならばここでドカンとD-50あたりを掲載したいところでしたが、生憎まだ持っていません。

30年というのはひとつの大きな節目ですよね。企業30年説であるとか、ひとつのメジャーな規格が次に取って代わられるまでの寿命が30年であるとか、とにかく重要なタイミングですよ。

そんな2015年はオーム電機からもCDP-3878Z、KOHKAからもPCD-56という、新機種のリリースがありました。
前者はMP3対応に加え、DSPが充実化していますので、ぜひ一度聴かねばと思います。まだ値段が高いのでちょっとアレでは有りますが・・・
後者はPCD-55の色違いなだけでは?と思いますが、黒や金など、高級感のある色使いで、PCDPはこうでなければ、と思いました。デザインはアレですが・・・


ポータブルオーディオ界隈も、また新たな世代や層が進出し、供給側もDAPはじめ色々なメーカー・機種が出ていますし、高いヘッドフォンイヤフォンの市民権も以前以上に獲られたなというところはあります。
この界隈なら知らない人は居ない、松尾伴大氏もJUST EARというブランドを立ち上げ、大旋風を巻き起こしました。

人気スケーター、羽生結弦君もPオーディオやイヤフォンに造詣が深いですね。(是非私のマイスター個体をプレゼントしたい!)
一般層への訴求にはいいイメージキャラクターにも成りえるでしょう。


この通り、Pオーディオの現状は以前にも増して明るくアツいものです。
さて先にも述べましたが、今年はPCDP30周年という非常に大きな一年でした。そんな2015年にこれだけのPオーディオブームとムーブメントがあることに因縁めいたものはあるでしょう。

その2015年、わたくし右京崇が選ぶMVP-PCDPは、そう、SL-XP7です。

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TECHNICS SL-XP7は1985年の発売、30周年をむかえる機種です。音質・デザイン・そのほか全て、もう私がここであえてかたる必要もない最高峰の機種、何も文句はないでしょう。

それだけではありません、今年はこのテクニクスがオーディオに再参入しました。
幅ひろいラインナップを引っさげ、(な・ぜ・か、PCDPだけないんですがね。)ここにも本当に因縁めいたものを感じます。

来年1月にはヘッドフォン、EAH-T700も発売されます。
本当にこのように全てがうまいこと揃ったこのタイミングでSL-XP7を紹介できることに感動を覚えます。

Technics EAH-T700をつなぐのに最もふさわしいポータブル機器は、SL-XP7をおいてほかにはあり得ないでしょう。


2015年も色々とお世話になりました。今年もまたPCDPブームが来ていた様な流れでした。
クラウドファンディングなども増えてきていますし、次なるPCDPを私たち有識者・愛好者が生み出す日は、あるいは次の一年かもしれませんね。


OHM CDP-3878Z公式→http://www.ohm-electric.co.jp/product/c13/c1307/18349/
KOHKA PCD-56公式→http://www.kohka.biz/pcd56.html
JustEar公式→http://www.sonyengineering.co.jp/company/products/justear/
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
PCDP紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
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