2011年05月03日

二度死んで蘇ったSL-S270



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。

日々表面実装チップ電解対策に追われています。


ところで現在グラフィックイコライザーの整備をしている最中なのですが、パーツがこのGW中に届かないことになってしまったので別のものを修理することにしました。


はい。
こちら、これまた私のお気に入りの一台、Panasonic SL-S270です。
SL-S140と同じ基板に違うパーツとボディーをまとった上位機種で、残念ながらあまり見かけません。

20110503001.jpg

96〜98年機種の中ではSL-S400/600とならび好んでいる一台です。
デザイン自体はSL-S140と同じ寸詰まり系でダサイのですが、上蓋のデザインでなんとかダサさを減少させることに成功しています。


コイツは最初で最後のコンデンサ交換作業失敗機種でもあり、そして拙ブログ最初の紹介機種(個体は別)でもあります。

それまでデッキやマザーボードなどの整備・修理で慣れていたという慢心から手元を狂わせパターンをはがしてしまったものです。

当時は諦めていたのですが、今になって考えてみると別に大したアレでもないからすぐに直せるだろうと考え今回の作業着手に至りました。


ところでなぜ「二度死んで」なのか。

実はコイツ、僕がパターンを壊す前にも一度死んでいるんですね。
水没といいますか、ドロ没でした。

外装は傷と泥だらけで、内部も隙間という隙間には泥がつまっている状態でした。
なぜ買ったのかというとコイツから「俺はまだ動ける」という強い念を感じたから、としか言いようが無いですね。

泥を落とすだけで数時間を要するほどの過去最汚個体でしたね。

前の持ち主さんは恐らく水没させたあともうダメだと考えて売ったのでしょう。

それを僕が家に持ち帰って蘇らせたわけですが、それもつかの間。10日とたたないうちにパターン損傷→パーツ取り外しです。


本当にコイツには申し訳ないことをしたと感じ、この失敗を二度としないためにもと常にこのS270を意識していました。


さて、整備のお話に戻りましょう。

上の写真を見ていただければ分かりますが、基板上にはほとんど何もありません。
パターンを損傷させたあと、
「これはパーツ要員」
ということで大方のパーツを取り外していました。

しかし変な話ですよね。
たった数箇所のパターン剥離の対策など、全てのパーツを取り外すことに比べたらはるかに楽です。

なんで当時の僕は対策という手段を選ばなかったんでしょうねえ・・・?


それはまあ仕方ないとして早速パーツの取り付けを始めます。
そのとき外したパーツをまた付け直す面倒くささったらもう。


20110503002.jpg

コンデンサの選定はいつものようなパターンではなくもう単純に対策最優先ですよね。


私の本家サイトの紹介項目を見ればコンデンサ番号と耐圧・容量が分かります。
SL-S270紹介→ http://www.sutafuya.net/pcdp/sls270.html

C27〜29はもともと10V330uFが3本ついていますが今回スペースの都合でKT16V470uFを2本にしています。
ここは3本を並列に繋いでいるだけなのでわざわざ通常通りにつける必要はないですね。

このような手法はSL-S370/470やSL-S390/490などにも有効です。
あれらも低ESR化と限られたスペースでの大容量化をねらって、このように中容量並列接続という手段がとられています。S370は270uF*4でS390は1000uF+330uFですね。

メーカーサイドでは5mmや7mm高での大容量・低ESR化にはこういった方法が有効ですが、逆に私たちが整備するという場合には一般流通で手に入るコンデンサの都合上難しいです。

そういうわけで私も小型低ESR大容量品1本にまとめている場合が多いです。
実際S370/470には1500uFを、S390/490には1200uFや1500uFを入れて対策しました。


話はそれましたが裏で数本のジャンパ線を引き回してパターン剥離対策も完了しました。


当然ですがアホほどあっさり終わりました。
本当になんでずっと放置していたのか分かりません。

コンパクトなボディーに十分なサウンド、SL-S270が二度目の復活を遂げました。


電池とCDをポンと入れて、再生ボタンを押す。
何事も無かったかのように再生を始めたときは感動もひとしお。

まずは
「ゴメンな。」
という言葉をかけてやりました。

色々なことがあって僕の元にやってきて、そしてすぐにまた長い眠りについたS270。

それ以降ハンダを持つときにコイツを意識しなかったことはありません。

そういった意味ではイチバン思い入れの深い個体なんでしょうね・・・


みなさんもPCDPに限らずお手持ちのモノが壊れたとき、置いておくといつかすんなり直せるときがきっと来ます。

あとで捨ててしまったことを後悔しないためにも置いておくのがイイと思います。
(そうしてモノがどんどんたまっていく・・・)


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCD紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
posted by うきょうたかし at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP
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