みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
実は私も時をほぼ同じくしてTechnics SL-XP3を修理していました。
SL-S300のときといい実に奇遇というか、パナソニック製品の故障間隔の長さとタフさに感動した瞬間でもあります。

私のこのTechnics SL-XP3は1986年の恐らく2月出荷のものです。
これをゲットしたのは2010年の4月で、その当時は「電源OKだがCDがちゃんと回らない」というこれまた頻出パターンでした。
どうせコンデンサだろうということで後回しにしていたらいつの間にか電源も入らなくなり、そしてついにはもともと断線寸前だったACアダプタまで完全に断線してしまいーので散々でした。
先月偶然ACアダプターをゲットすることができたので(実はこれも断線しそう)、やっと修理に手をつけたわけです。
SL-XP50と同じく基板が二枚の構造ですが、XP50ほどの密度ではないため特に問題はなく作業完了です。
じつはメインの基板二枚とは別に、ピックアップユニット部基板・フィルムケーブル上にチップ電解が数個付いているのですが、ここはうまく外して正常品をつける自信がないので次ダメになったときまでノータッチということにしました。
中身は勿論、電源も大きいので音質についてはもう言わずもがなですね。
というかそれすら超越していますね。
聴いた瞬間あまりの別格っぷりに仰天しました。
電源が凄まじいので同じポータブルCDプレーヤーと考えてはいけません。「ポータブルCDデッキ」の名前がふさわしいでしょう。
一つ一つの音の表現から、なにより音の広さがもう凄まじいのひとことですね。
いつものCDをいつものヘッドフォンで聴いてもまったくの別物です。
クルマにたとえてみると、上から下まで綺麗な音と耐久性が自慢のオールド松下機が国産高級車であるなら、豊かな音質が自慢ながら若干ヤレの来ている個体の多いオールドSONY機はアメリカンマッスルでしょう。
そしてこの凄まじいまでの音質と物量投入感が自慢のSL-XP3はまさにベントレーなど欧州のラグジュアリーサルーンです。
とにかく全てが規格外のポータブルCDプレーヤーの一つであることは揺ぎ無い事実でしょう。
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ポータブルCDプレーヤー紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
Technics SL-XP3紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/slxp3.html
【PCDPの最新記事】
天板の字が消えてるか、独自コネクタなアダプタが欠品してるかで、
中々入手機会が無い一品です。
mymyさんも絶賛(?)してたので一度は聴いてみたい機種の一つです〜
+-7.5Vってのはわかってますからね。
音質はヨーロピアンラグジュアリーサルーンをイメージして頂ければまさにそれですね。
しかし性能は良さそう
松下コンデンサーは比較的優秀なものが多い・・?
使用状況やもともとの設計によるそのコンデンサへの負荷の度合いも違うのでアレですが、これまで300以上のPCDP整備の経験からの自分の評価はかなり高いです。私は日本ケミコンと並んで一番信頼しています。
いまの自分のランキングはこんな感じです。↓
信頼
1日本ケミコン・松下
2東信
3ニチコン
好き
1ニチコン
2日本ケミコン
3東信・松下
PCDP以外の整備品ではどのメーカーも大して壊れてはいないのですが、やはりPCDPはコンデンサのサイズも寿命の短い小型品ですし、耐圧などもギリギリの設計が多いのかこのとおり劣化品が多いという印象です。
これまで私が整備したPCDPでは特にELNAとルビコンの劣化具合が激しく見つけるたびに「うわー」となってしまいます。
それでも想定耐用年数はクリアしているのであまり文句は言えないのでしょうね。
ねっ、いいでしょ!個性の強さはピカイチだと思います。
この特長を忘れてて長い事聴いていないCDを掛けたりすると、いまだにハッとしちゃいます。
…ちなみに「ピカイチ」と入力すると変換候補に「懐中電灯」が出るうちのMacはヘンですよね?
いまのところACアダプタでしか使えないんで実力を発揮しきれていない感じはありますがとにかく凄まじくて。
細かいところまで聴いてみるとまた違う機種のほうが良いというか好みのところもあったりしますが、全体でという時の別格感はハンパじゃないですね。
変換、イイとおもいます!
あの、右京さんにPCDPについて質問したい事があり、できればメールを送りたいのですがどうすれば良いですか?
メールアドレスは
ukyotakashiアットマークsutafuya.net
になります。
スパム対策でアットマークをカタカナ表記しています。面倒かけて申し訳ありませんが半角のアットマークに変換してお送りください。