2011年03月29日

これからのPCDP保守を考える



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。

PCDPに限らず私の部屋にはデッキやら何やらで20年物30年物の電解コンデンサがわんさかあるわけですが、そのどれもがピンピンしています。

しかしPCDPに使用されているような小型品は得てして寿命の短いものが多く、またスペースの都合でかなりシビアーなパーツ選択や要求がなされている場合もあります。

ほかにも使用される環境や、そもそもコンデンサ自体がヤバイ(1990年前後のものなど)ことなどから、流通在庫や保管在庫に状態の良くないものが増え始めてきています。


特に最近それを強く感じます。
前々から「そろそろかな」という状態であったものは勿論、ピンピンしていた保管品や常用個体などにもヤレがいっきに来ています。

全く使わないよりも多少使っているほうがやはり状態は多少良いものの、それでもその良いものにもノイズやらトラブルなどがかなり見られるようになりました。


PCDPの場合ほとんどが電解コンデンサによるものですから、それをきちんと交換してやれば問題なくピンピンした状態になってくれます。

ほかにも様々な原因やトラブルがありますが、コンデンサについてみればたったこれだけで対処できてしまうわけですからわざわざたいそうに保守を考えなくても良いといえば良いのです。

が、気をつけたいのはコンデンサのトラブルが引き起こす二次的なトラブルなんですよ。

劣化したコンデンサを放っておくと電解液が漏れて基板やICを腐らせたりパターンを持っていってしまったりと、コンデンサ自体の問題だけに収まらなくなってしまいます。

買って整備したときに「ちょっと一部コンデンサの状況が悪いけど、大方良い感じ」というものであっても、次に使うときに電解液がパターンやICを腐らせて大変なことになってしまってからでは遅いのです。
時間と労力を惜しまなければ対処も不可能ではありませんが、非常に厄介ですし何よりも音や質に影響することが否めません。

大きなデッキはパターンも大きく分厚いため多少であれば楽に対処できたりもしますが、PCDPの場合はパターンが細かくそして薄いためちょっとしたことで一気にどうしようもない状況になることが往々にしてあります。


そこでなるべくそういった問題を未然に防げるようにということでPCDPの保守を今まで以上にまじめに考えています。



私の場合は約130機種300台以上のPCDPを持っているわけでして、このうち薄型機などの電解コンデンサ不使用のものを除いても250を超えます。
いくら単純な対処とはいえこれら全てにコンデンサ新品交換を適用するのはあらゆる面で現実的ではありません。
これは私ほど酔狂でなくても多数お持ちの方には当てはまるでしょう。

幸いPCDPの場合はパーツ互換がかなり良いので、例えばトラバースの互換で世代を分けて、その世代ごとにお気に入りを一つ見つければその機種だけ保守して他の機種はガワと基板を捨ててしまうなんていうことも良い選択です。

私も初期〜中期のものではSL-S30/300/490、中期〜後期ではSL-S400/270といったあたりを残しておければ最悪他の基板は全部ダメになっても良いと考えています。


しかし、これだけ多く集めたのですから一つでも多くの個体を末永く愛してやりたいという気持ちが強くあります。

かといって一定期間ごとに全交換するのは到底不可能・・・
1台あたりコンデンサ20個800円として、250台で5000個200000円。

やはり特定機種だけ残してほかは諦めるか・・・?

それとも実際に深刻な状況になっているものは15年以上のものがほとんどであるから、いっそ問題が出てから対処して腐った分は諦めるという大胆なものでも良いか・・・?

色々な選択とそれによる今後を考えました。


その結果今の私のベストアンサーは

「常用個体以外、特に複数所持のスペアは全て電解コンデンサを取り外してしまう。」

ということになりました。

勿論これでは「使いたいときに使えない」「ある程度も通電を出来ない」などのマイナス面がでてきます。

しかし電解液漏れによる基板腐食といった一番怖くそして避けるべき問題に遠いのがこれですし、全ての機種をローテーションで使っているわけでもないですからすぐに使用できない機種があっても大して困りません。

先にあげたようなパーツ交換代は常用個体以外に掛からなくなり、経済的な問題も手間の問題もなくなります。

そんなわけで特に古いものヤバイものやスペア個体からどんどんコンデンサを引き抜いている最近です。


勿論これが最終的なベストアンサーであるとは思っていません。
またこの先ポイントポイントで現時点での私の選択の良かった点悪かった点、さらに別の新たな良い答えなど色々と出てくるでしょう。

それはまたそのときそのときに柔軟に対処していければと思っています。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCDプレーヤー紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
(紹介ページ全リニューアル作業は2011/3/29現在SL-XP50からSL-S222まで完了しました。)
タグ:PCDP 整備
posted by うきょうたかし at 00:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
はじめまして、こんにちは。

わたしも古ポタに関心・愛着があるクチでして、この記事はとても共感しました。
うきょうさんのポータブルCDに対する愛情が深く伝わってくる記事です。

わたしも「保守」をやらなければなあ、と思っているのですが、部品や電子機器に関する知識がなく困っております。

コンデンサの交換で、とりあえず松下のコンデンサは共立さんに頼んで手元にあるのですが、OS-CONの10V47uFの調達が厄介です。
(あるところにはあるのですが)
今現在手元にあるのは、古ポタとは別で、アンプの保守用に買った10V100uFなのですが、これは使用できるでしょうか?

ちなみに交換を考えている機種ですが、SL-S505Cです。

Posted by まつざわ at 2011年11月03日 16:25
コメントありがとうございます。

私も専門ではありませんので、機器や回路に関する知識は皆無です。


10V47uFのOS-CONの交換についてですが、10V100の標準品でも問題は無いとは思いますが、10V以上47uFのOS-CONが望ましいでしょう。
耐圧容量だけでなくリプルやその他色々と仕様がありますのでなるべくなら純正と同様の銘柄耐圧容量のものにしたいところです。


私は全て自己責任でかなり極端なことも色々とやって遊んでいるのですが、やはり純正の定数が一番「安心」です。保証はありませんが、それまで稼動していたということでやはり確実だと思うのです。
(サイズやコストの関係でデータシートの「適正」でない数値が使用されている箇所もあることから「適正」ではなく「安心」ということにしています。)

Posted by うきょうたかし at 2011年11月03日 21:50
お返事ありがとうございます。

やはり素人は純正品と同等品を調達ですね。
久しぶりに秋葉原にでも遠出しようかと思います。
あの界隈もけっこう変わったそうですから、ミニ観光がてらいいかもしれません。(笑
Posted by まつざわ at 2011年11月05日 11:50
コメントありがとうございます。

実際100や220あたりでも問題ないとは思いますが、やはり貴重な機種ですからね、元と同じで運用するのが安心ですね。

全交換となると中々一店舗で調達しきれないというところが悩みどころですよね。
Posted by うきょうたかし at 2011年11月07日 23:37
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