2010年01月13日

PCDPの頻出トラブル簡易対処法 スイッチ編


本日の持ち出し機種:Panasonic SL-S230改
本日の持ち出しCD :PSY・S「EMOTIONAL ENGINE」



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
本日はPCDP(特にオールド機)に良く見られるトラブルについて書きます。

今回紹介するのはスライドスイッチ部分のトラブルですが、これはPCDPに限らず他の機器においても頻繁に起こるトラブルの一つです。

対処法はいずれも同じですが、PCDP日記らしく特にPCDPの場合に注目してみたいと思います。


みなさんはオールド機をお持ちですか?

お持ちの方の多くはきっと音響効果スイッチの接触不良に悩まされた経験があると思います。

音響効果無し(normal)と音響効果有り(例えばbass)を切り替えるスライドスイッチです。

ここの接点部分が変質したり、タバコ分やホコリなどによる塵の影響によって、音響効果が混ざってしまったり変なノイズが混じったり等、地味に厄介なトラブルが起こります。

機種によってスイッチが違ったり、表面実装だったりプッシュ式だったりと色々有りますので、全てにおいて今回紹介する方法が有効であるとはいえません。

しかし、大体は端子を磨いたり不純物を取り除くだけで問題が解決してしまいますよ。

大抵のPCDPのスイッチは構造が単純なので簡単に出来ると思います。
スイッチのカバーを外し、下の写真のように綺麗にしてやればそれだけで完了です。

20100113switch.jpg


ただ、分解するのはちょっと・・・という人も居ると思います。

そういう方は隙間から接点復活剤やシリコンスプレー[2011/3/4修正 やめました。しばらく前から面倒くさがらずにちゃんとその箇所に合ったケミカルを使うようにしました。] を差してやればそれでも大丈夫ですよ。

ただ、得られる効果は分解して清掃する場合よりも薄いです。


PCDP以外でも、スイッチやパーツの接点をこのようにちょっと綺麗にしてやるだけで嘘みたいに症状が改善しますよ。
音質面でも、違いが分かるほどの差は出ませんが間違いなく効果はあります。

こういったちょっとしたメンテナンスをしていくだけで、末永く機器を正常な状態で維持することが出来ます。是非お試しください。

ところで音質にこだわる人は音響効果のスイッチを使わない人も多いのではないでしょうか。
そんなことについても「スタフ屋」の方に掲載します。
といっても、単にスイッチを外してジャンパしてしまうというだけのことですけどね。
スイッチによる切り替えはできなくなりますが、どうせ使わないのならばこちらの方が絶対に良いですよ!


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
posted by うきょうたかし at 23:31| Comment(4) | TrackBack(0) | PCDP
この記事へのコメント
右京さんこんにちは。先日はメールのご返答有難う御座います。

このスライドSWはパナソの基板実装のモノですよね?ソニーのSWより分解整備性が良さそうでいいですね。過日、愛用のD-33のDBB切り替えSWの接触不良の修理をしたんですが、ソニーのSWは小さく破損しやすくバラしようがないので、隙間から接点復活剤を使いました。結果は良好ですが、復活剤が周囲にも付着してアルコールで清掃するのに梃子摺ってしまいました。本来は交換なんでしょうね。古い、いやいや、由緒ある(爆)PCDPと付き合うのは大変ですね〜。

ホームページ応援しています。
Posted by うにゃ at 2010年01月27日 08:26
コメント有難うございます。

そうですね。これはPanasonic SL-S160の画像になります。
初期〜中期SL-Sまでは他の機種もこれと同様のスイッチですね。SL-S230など、後期のものになると表面実装で厄介なやつもあります。

SONY機でもD-202など、SL-Sシリーズと全く同じスイッチを採用している機種もあるのでそちらは整備しやすいですね。

因みに画像のSL-S160はこのあとスイッチを外してOFC線でジャンパしました。聴いて分かるほどの差はありませんが、まあ気分的な問題ですね。
ジャンパしてしまうと音響効果の切り替えは出来なくなりますが、接触不良等のトラブルとは無縁になります。
コダワリたい一台にオススメですね。


サイトの応援有難うございます。
サイト・日記とも未熟ではありますがこれからも頑張って更新していきます。
Posted by うきょうたかし at 2010年01月27日 22:11
右京さんこんにちは。うにゃです。

愛用のオールドマシン、D-22の基板交換をしました。DBBを中もしくは強にすると、キーンと言う高周波の極々小さいノイズが入るためです。半導体の劣化でしょうかね。特に密閉式HPで聴くと、何でも聴こえちゃうので参ります。

交換と言っても当然新品パーツなどあるワケも無く、ストックしてある「中古部品」からの調達となります。

「在庫用の宝箱」をガサ入れし、液晶部分のお亡くなりになった基板発掘。液晶はハンダを丁寧に吸い取り、今回の修理品と移植交換でOKです。

液晶の細かいハンダ付け、配線など概ね完成し、基板を本体にはめ込むとき

「バキ」

「あ!」

ヘッドフォンジャックの付け根が基板ごと折れました。劣化して脆くなっていたようです。

泣く泣く修復し事なきを得ましたが、血圧は200ぐらいまで上がり、冷や汗は1.5リットルペット一本分ぐらい出た様な気がします。

やっぱり、色々な意味でオールド機は難しいですね(笑)。

公休日の半日を使ってしまいましたが、今は何事も無かったかの様に調子良く鳴っています。

疲れました(笑)。

Posted by うにゃ at 2010年02月10日 14:13
コメント有難うございます。
SONY D-22が快調になったようで良かったです。

>特に密閉式HPで聴くと、何でも聴こえちゃうので参ります。

そうなんですよね、良いヘッドホンは当然音が良いんですが、余計なものも余すことなく鳴らしてくれたりしますもんね。
私もミドルグレードながらモニター用ヘッドホンを使っているため、このへんの音は結構聴こえます。


>「在庫用の宝箱」をガサ入れし、液晶部分のお亡くなりになった基板発掘。

同一機種同士は勿論、結構互換のあるパーツが多いですよね。
どの機器もそうですが、全体的に見て壊れてしまっていてもパーツ単位で見れば生きていることも多いですよね。
以前SL-S270を一台ダメにしたときも使えるパーツを全部外してストックしました。


>ヘッドフォンジャックの付け根が基板ごと折れました。

多いですよね、コレ。私も「スタフ屋」掲載のD-223事例をはじめ、何度かあります。
中古屋さんで売られている「音が出ない」系ジャンクの多くもこれなんじゃないでしょうかね。
基板損傷は小さいながらも非常に厄介なものですよね、ちゃんと修復できたということでなによりです。

トラブルが起きても結構何とかなってくれる、オールド機をこれからもお互い楽しんでいきたいですね。
Posted by うきょうたかし at 2010年02月10日 18:29
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