2017年12月31日

2017年総括「PCDP事変」



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
今年ももうおわりですね。はやいものです。

さて、今年2017年はまさにPCDP事変ともいえる年でした。
以前から私はPCDPのニーズは高いということをツイッター等で発信し続けてはいましたが、ついにメーカーサイドもそれを感じたでしょうか。なんと今年は多くの新機種がリリースされ、現行機種は約20に及び、これはPCDP全盛であった90年代を超えようかというほどの勢いです。

ネットのItmediaの記事にも
 えっ、CDプレーヤーが売れている? エスキュービズムの戦略が面白い(2017/12/13)
 http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1712/13/news010.html
というものが掲載されました。

タワレコ先行販売となっているionのbluetooth対応機種も含め、今年は本当に数多の機種が発売された一年となりました。


なぜいま需要が高まっているか。
それはまず、私たちもともとPCDPを持っていた人たちの持つ個体がいよいよ寿命を迎え始めているという点。
主なメーカーからのラインナップは1985年の発売から2008年の終焉まで20年以上の歴史がありますが、最新のものでももう10年落ちということになってしまいます。90年代が一番ホットな時期とすると、そのころの個体は20-30年落ちになってしまうわけです。
どんなに大切に使っていても、また、寝かせていたものを忘れたころに引っ張り出してみた場合であっても、大方の個体は寿命を迎えるあたりです。
そこで新しいものが必要である、新製品はないか、という需要。

もう一つはもっと若い世代、CDを直接「どこでも、持ち運んで」聴けるプレーヤーを知らない世代。
そういった人たちにはそれこそ鮮烈で、目新しい便利アイテムに映っているようです。
こういった人たちの需要。

逆におしゃれ、というハズしとしてもウケているのではないでしょうか。


ネットの動向を見ていると、ポータブルのCDプレーヤーがメジャーから発売されていない、ということを初めて知ったというような方も多いようです。
ニーズが無いから調べない、ということもあるでしょうが、当たり前のものであるから普通に現行であるでしょう、という認識があることも事実です。
CDが売れないだの、データでばかり購入している、ストリーミングの時代、などと言われていますが、私たちが思っているよりもまだ、パッケージメディアであるCDは死んではいないのです。
まあどちらかといえば現在発売されるCDよりも、これまでに発売されたCD財産の占める割合が大きいとは思いますが。

いずれにせよ音楽入手手段としての主要メディアであるところのCDを携帯環境で再生する機械がないということはもはや異常事態であったわけで、これが当然なのです。この10年で、ひどいときは2機種くらいしかありませんでしたから。

現行ラインナップのプレーヤとしての音質や性能、デザイン性等についてはまあ・・・というところではあるのですが、いずれにしても、より多くの人に認知され、復権していく日が来ればそれは私のもっとも願っているところです。
そんななかいまだにメジャーどころから新機種がリリースされないことだけが本当に心残りではあり、恐らく今後何が起ころうともソニーとパナソニックからは出されないと思うのですが、

「いつかはこの二社に限定でもいいから珠玉の一台を出してほしい。」


さて今年は私の二回目となる主催イベントも行うことができました。
昨年以上に多くの方にお越しいただくことができたことはブログの記事にも掲載した通りです。
本当に良い一日でした。今後もこういったイベントを行い、多くの方と交流することができれば幸いです。

最後に久しぶりとなる、私選定のMVP-PCDPを発表しましょう。
2017年の私が選ぶMVPの一台は、Technics SL-XP7(3/5/7)です。そしてこの機種は殿堂入りといたしましょう。
今年はPCDPだけではなく、ヘッドフォンもブレイクスルーが起きた一年でした。
この十数年、正直なところヘッドフォンはたかが知れているというか、どんな新機種が出てもまあこんなもんだよね、という域を脱せないところでありましたが、2016-2017年にかけて、やれMDR-Z1Rだ、ETHERだ、ADX5000だ、D8000 etc. これまでの常識ではおよそ考えられなかったようなヘッドフォンが次から次へとリリースされました。
そんななか、このSL-XP7にこれらの素晴らしいヘッドフォンをつなぐことによって、ヘッドフォンはもちろんですがそれ以上にこの機種が如何に恐ろしいほどのポテンシャルを秘めているかということを私は思い知り、とても計り知れない実力に打ち震えるばかりでした。
ポータブル機器で恐らくこれ以前もこれ以後もこれより素晴らしい感動を体験できるものは存在しえないと断言できます。


SL-XP7(3/5/7)は、僕のロマンだ!


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
PCDP紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
posted by うきょうたかし at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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