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みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
つい最近オンキヨーから初めて発売されたヘッドフォンであるES-FC300を購入したので報告いたします。

ONKYO公式
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/headphone/
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/headphone/esfc300/index.htm
以前から情報等は出ていましたがイベント等へは足を運んでいなかったので店頭でエイヤッと購入することになりました。
デザインは近未来的で非常に優秀であります。若干後ろから腕が回るスタイルはAKG K618DJやSONY MDR-1Rなどに近いものも感じたりしますが、デザインのスマートさや色の高級感等は圧倒的にこちらではないでしょうか。
上位のHFという機種も同時に発売されていますが、交換式のケーブルが違うだけなので今回は完全に色で選びました。
当然のように黒が一番無難ですし精悍で格好いいのですが、なかなか紫系列でこれだけ高級感のあるものは少ないということで紫を選びました。

流石に気合が入っています。素晴らしい質感です。
価格は現在約15000円程度ではありますがこれだけのデザインと質感を誇るものは中々ないでしょう。
傷が心配ということでポータブル前提機種でありながら外に持ち出すのをためらってしまいます。
肝心の音質等についてはまだまだ購入直後なのでアレですが、まず聴いた感想としては誤解を招くかもしれませんがホームオーディオメーカー「らしい」音であるなと。
独特で広い音場や奥行き、空気感が印象的です。低域は中々深く余韻がありますがうるさくはないですし、上も刺さらずシルキーで、エッヂがまるで無いのは個人的に残念ではありますが篭っているような感じはそれほどなく全体的に心地よく聴かせてくれます。ヴォーカルよりも楽器の表現などがいいように思います。
それと音にチャカポコ感がないところにも好感が持てますね。
側圧等はHD25等に比べると弱めですが結構フィットするので人によってはきついという方も居るかもしれません。
遮音性は中々、耐音漏れ性能は高いと感じました。電車バス等でも問題なく使えると思います。
デザインやカラーについてはもう言わずもがな素晴らしいものがあります。金属のハウジングとそのほかプラスチック部分も見た目に安っぽさを感じませんし、持ってみても意外と安っぽさを感じることがありません。
少し残念に感じたところは明らかにポータブルユース向けであるのにも関わらず音量や音質について結構機器を選ぶのではないかというところです。それから音が多いと輪郭とピントの甘さも感じますね。
例えばPCDPですが所謂オールド機等では全く問題ないものの、薄型機ではキャラクターが悪い方向に顕著に現れる印象を受けました。
ちょうど帰宅中のバス内でD-EJ2000につなぎましたが中域を中心に下がってしまう印象で、全体的に主張が無い音になりました。
逆にD-11系統のディスクマンではオールドディスクマン「らしい」音がより表現されていましたし、SL-S490等TDA1308系の機種ではちょっとキツめの高域をうまくいなして全域に渡って澄んだ良いバランスにもなりました。
やはりちゃんと鳴らすには大きさやグレードを考えてもポータブル環境でもそこそこのものはないといけないですね。
個人的にはどんぴしゃに好きな音質傾向というものではないのですが、こもりを感じさせず心地よい空気感で鳴らしてくれるところはどこかホームオーディオに通じるものを感じますし、公式を見てみても確かにコンセプトとしてそういった意識があるようですから、これは製品の開発としては狙いがユーザに伝わっているというところで成功といえるでしょうし、価格を考えてもなかなかの逸品であるなと感じました。
まだまだ使用した再生機や聴いた楽曲も少ないですし、エージング等もありますからこれからどうなるかはわかりませんが、非常に楽しみです。
今後オンキヨーがヘッドフォンイヤフォンに対してどういう姿勢をとるのかはわかりませんが、私は今回のこのヘッドフォンのようにホームオーディオメーカー「らしい」ポイントを音や質感に大いに取り入れながら展開してくれることを期待します。
オンキヨーES-FC300公式→http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/headphone/esfc300/index.htm
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
タグ:Head Phone audio