2013年03月17日

ALO audio The Continental V3を聴く


本日の持ち出し機種:Panasonic SL-S30改、TASCAM DR-100MK2
本日の持ち出しCD :REBECCAW ほか
本日の持ち出しHP :Etymotic Research ER-4S



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
ALO audioのPHPA、The Continental V3を購入したので報告いたします。

真空管PHPAとしてはJEBEN Porta TubeやTube Amp BL-2などをはじめとして多くはないながらも色々と選択肢がありますが、私は最近マイチェンして発売されたばかりのALO audio The Continental V3に特に興味を持ちました。

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こちらのメーカは以前から名前を知っているところで個人的にはお高いケーブル類の印象が強かったのですが、当然アンプ類も出しているわけで、やはり値段はお高いのですが高いには高いだけの訳が有るだろうとずっと興味がありました。

V3が発売したことでV2が処分価格になりそちらにしようかとも思いましたが、いずれにせよ高額なので・・・


もう購入するという覚悟をしたうえでですが念のため試聴もということで購入前提でフジヤさんに足を運びました。

ポータブルではあっても一応真空管アンプという特性上エージングは勿論ですが電源投入後のウォームアップ等のアレもあって店頭試聴では満足な音は聴けない状態ですが、それでも既に期待以上の音でした。


まず芯が通っていて実に滑らかな非常に濃厚な音が印象的なのですが、それでいながら一音一音を聴いてみても非常に細かく音を拾い繊細に綺麗に鳴らします。他のPHPAでは中々聴けない傾向の音ではないでしょうか。

中低域の量感や質感、高域のノビ、全体の音数、空気感やボーカルの艶、楽器の煌びやかさ、いろいろな点で素晴らしく、ついついいいつまでも聴いていたくなる音です。

普通は相反するようなポイントポイントをともに満たしたような、ちょっと矛盾するようなアレですが、ポータブルアンプとしては至極のサウンドの一つであると感じました。
駆動力もあるので外でも家でも様々なイヤフォンヘッドフォンを使用できます。

PCDPの世界で例えるならD-Z555などオールド機のような立ち位置でもありますね。


流石に値段を考えればお買い得とはいえないですが、これ一つで色々満足に聴けてしまうので結果的にいい買い物が出来たかなと思います。



MixWave→http://www.mixwave.jp/index.html
The Continental V3項目→http://www.mixwave.jp/audio/aloaudio/the_continental_v3.html
フジヤエービック→http://www.fujiya-avic.jp/
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
タグ:audio HPA
posted by うきょうたかし at 02:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2013年03月09日

SL-S700の誘惑


本日の持ち出し機種:PHILIPS AZ6840/00
本日の持ち出しCD :妖精帝國 gothic lolita agitator
本日の持ち出しHP :Etymotic Research ER-4S



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
今回はタイトルどおりの記事です。

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松下SL-S700。もう皆さんおなじみですね。説明不要の超薄型高音質機種で、度々言っていることですがSL-XPS900共々設計上の問題もある個性的な一台です。

私は色々ある機種の中でも特に松下SL-S300系の完成度の高さを非常に評価し気に入っているのですが、このSL-S700は300系の最上位機種であり、フラッグシップに恥じない素晴らしいデザイン・質感・音質等が魅力の一台です。

公式に1990年12月発売とありますから、もう22年以上前の機種になりますが、今なお薄型小型の上位に位置するところは設計の秀逸さを感じます。ただ小型薄型を追求するあまり(バネの異常な強さもありますが)外装が非常に壊れやすい点やガム電池駆動メインという点、さらに整備性が悪いなどの難点もあります。

外装の大きな破損は外での使用が制限されたり最悪屋内での使用も困難になる場合があるのでかなり痛いところです。
整備性の悪さは現在のように長い年月が経過してからのメンテナンス性に影響してきます。

しかしそれらマイナスポイントをもってしてもやはりSL-S700にしかない魅力に惹かれるわけで、PCDP好きの人ならやはり置物でもいいから一台は持っておきたいというところが本音でしょう。

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この通り非常に精悍な佇まいには溜息が出るばかりです。

小型標準品でも十分に素晴らしい音では有りますがMUSE F95を入れたものはやはり音に明らかな違いが感じられ、SL-S700のポテンシャルをより引き出すことが出来たのではないかと思います。

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他の松下機ではあまり見られない表面実装電解が数個あるところが厄介な点で、私の個体も漏液等によって若干基板が怪しいです。もう少し早く入手して整備に着手していればというところでしたが、仕方が無いですね。



スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCD紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
松下公式→http://panasonic.jp/support/product/audio/SL-S700.html
タグ:Panasonic SL-S
posted by うきょうたかし at 01:39| Comment(4) | TrackBack(0) | PCDP