2013年02月24日

私の保守のパターン


本日の持ち出し機種:
本日の持ち出しCD :
本日の持ち出しHP :



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
最近は購入報告ブログ化していて、拙ブログが更にダメダメになっていますね。

ブログ設置時から実はPCDPや近況を紹介・報告しているようでしていないという事が現状で、まったく話題にはしていないですが多少の所有機種増加や多くの整備・修理を重ねていたりします。

そんなわけで今回は私の最近のPCDP保守について紹介したいと思います。


以前から親交の有るとある方に質問していただいたことで記事を書こうと思い立ったわけですが、大まかに言うと私のコンデンサ交換の選定等について。


これはPCDPに限らずパーツ交換等で遊んでいる方は皆さん様々なパターンで作業をされていて、例えばなるべくオリジナルと同じものでいくパターン、オリジナルでは物足りない・不味い部分を対策してブラッシュアップするパターン、適材適所でいいものを惜しみなく投入するパターン、などなどこうしたパターンをメインに色々な目的で整備・改造を行っているでしょう。

私は知識・技術とも拙い身ではありますが一応何かしらの目的をもって手を加えています。


最近は特に古い機種の保守ということが最重要項目であり、以前にも話題にしていますが、全部交換整備するかそれとも特定個体だけ残してあとは劣化の著しい部品を外して保管するかなど、いったいどうしたものかと考えていました。

それについてのベストアンサーはなかなか出ないものであり、どの方法を選択しても一長一短というところですが、とりあえず現時点では三台以上ある機種については以下のようなパターンをとることにしています。

○オリジナルになるべく近いコンデンサ選定で保存する個体
○音質対策・向上等を考えたコンデンサ選定で保存する個体
○電解コンデンサをすべて外して寝かせる個体

先の二つはいつでも使用できるものであり、最後のものは完全に保存用ですね。

このようにすればオリジナルに近い音をより長い間楽しめますし、自分の狙った(実力をより引き出した)音の個体も楽しめ、同時に長期間保管しながら適宜パーツ取りやまた新たな解釈の個体のベースになるものも温存できるわけですね。


こればっかりではありませんが、大体はこうした格好で保守していこうかなという流れです。


最近ではD-111に手を加えていますが、以下の記事にもあるとおり以前十分なパーツ選定で整備した個体があるので、今回は残りの所有2個体を片方はなるべくオリジナルに近いパーツ構成でリフレッシュして、もう片方は全ての電解コンを外して保管することにしました。

2011年09月30日記事「実力派の最下位機種SONY D-111」→http://pcdp.sblo.jp/article/48248368.html


スペースに余裕はありますが、5mm高標準品がメインのオリジナルになるべく近いパーツ選定です。

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聴き比べをしてみて改めて感じたことはこのようにちょっとコンデンサを変えるだけで音がすぐに変化するおもしろさと、それぞれ目的をもったコンデンサ選定であり狙ったような音質傾向になったことですが、それ以上に松下のコンデンサは音が良いナァ・・・と。

松下KS黒スリーブは5mm高標準品ではありますが、非常に歯切れの良いサウンドはディスクマンからER-4などにつなぐ場合に本当にうまいこと合ってくるもので、東信UTSJとルビコンBlackGateを投入した個体に比べてもあるいはこっちのほうがバランスが良くまた好みであるかもしれない、など松下コンデンサの実力を再認識することになりました。


今回はこうした一例ですが、他にも多くの機種で多くのパターンを試すことが出来ると思います。私の場合はただポン付けする程度のことしか出来ないため毎度かわりばえのしないものではありますが、私は十分満足に楽しむことが出来ているのでこれでよしとしています。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCD紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
SONY D-111紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/d111.html
タグ:SL-S Discman
posted by うきょうたかし at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP

2013年02月17日

SMSLの格安DAC SD-192を購入して遊ぶ


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みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
SP01というwebショップで扱っている格安DACを遊びで購入したので報告いたします。

現在自室に置いているデンオンの安CDプレーヤにはオプチカル出力があるのですが、同じく自室に置いているケンウッドのアンプにはアナログRCAしか入力できないため宝の持ち腐れになっていました。

格安機種とはいえ折角光出力がついているのだからDACでも挟んでやろうかとは昔から当然考えていたわけですが、基本的にはどれも高いものばかりですし、安い中途半端なものなら今のままでよいということでいました。

ですが3000円台で中々おもしろそうなアイテムがあるならば話は別で、遊びにもなるということでダメダメでいいやと購入。


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SMSL SD-192
http://www.sp01.jp/26_1597.html

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純正のACアダプタのプラグ内径が本体側ジャックと違うためわざわざプラグパーツを付け替えたり、中の電解コンデンサが古かったり珍メーカだったりということで一部交換してからの運用ではありますが、それでもやはりこの価格で楽しめるのはお得です。

音についてはCDPのアナログ出力よりレベルが低かったためアンプ側で音量を上げる必要がありましたが、グラフィックイコライザで目視するレンジも広がりましたし、音についても奥行きが出て、また非常に一音一音が鮮度の高いものになったように感じられました。低域が締まり、ボーカルの焦点もキマりましたね。

因みにCDPからの接続に使う光ケーブルは以前自作したホリゾンテックのものを使っています。
2010年12月24日記事「ホリゾンテック 光デジタルケーブルの自作」→http://pcdp.sblo.jp/article/42225315.html


諸費用コミコミでも5000円以下ですんでいますから、十分に満足ですね。


この自室の環境では結局アンプ側で頭打ちするアレはありますが、また今後上等なDACを購入するステップになったことは事実です。



SP01→http://www.sp01.jp/index.html
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
タグ:audio DAC
posted by うきょうたかし at 22:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2013年02月16日

SONY PFR-V1を買いました


本日の持ち出し機種:
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みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
ちょっと前に長年興味のあったソニーPFR-V1を購入していたので報告いたします。

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SONY公式
http://www.sony.jp/active-speaker/products/PFR-V1/
http://www.sony.jp/products/activespeaker/special/pfr-v1/index.html


ソニーの製品カタログで初めて目にしたときから何なんだコイツはと衝撃を受けたときからもう5、6年でしょうか。ようやく安い価格で出会うことができました。

奇抜で突飛な形状、ヘッドフォンではなく「パードナルフィールドスピーカー」とわざわざ銘打つ、高価な価格・・・などなど、かなり独特なものであり、当然興味を持たないほうがおかしいわけです。

当時は何でこんなに高いのか、わざわざそんな名称を冠する位だし相当音がいいのでは?でも高々こんな小さなフルレンジ一発に何が出来る?(これは完全に偏見では有りますが、なにぶん大口径の3WAYで育っているもので、どうしても小径やフルレンジ一発はもちろんいいものではあってもどうしても最初にそういった見方から入ってしまいます。)

などと思いを巡らせつつも、この高い価格設定と絶対に室内でしか使えないという性質から、まあ中古で安く出たら、ということにしていました。


その後ちょっと前ですが生産完了してしまい、またしても買わずに終わってしまった・・・と少々落胆していました。タマ数の所為もありオークションや中古店等でもやはりちょっとすぐにポンと買える価格ではないことと、試聴したこともなかったために購入には至らなかったんですね。

しかし今回非常に安い価格で入手する機会に恵まれ、これはもう今買うしかないだろうということで購入。


早速帰宅して箱から取り出し取説を見ながらベストな装着ポジションを探りました。
新しいものを買ったときはどれもそうですが、長年欲しいと思いを巡らせていたものであればその喜びは尚更大きいものですね。このひと時は本当にたまらないものがあります。

装着位置についてはこれが中々難しいもので、構造上仕方のないことではありますが最適なポジションを見つけるまでがまずはじめの難関ですね。

二つ目の難関は音量が非常に取りづらいところですかね。

同じくSONYのディスクマンと合わせてみました。普通のイヤフォンであれば最小でもうるさいくらいのD-11ですが6-8くらいにまで音量を上げてちょうどいいくらいでした。

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まだ鳴らしはじめではありますが音を聴いたその瞬間からもうこの別格振りに引き込まれてしまいました。


装着位置が完璧に決まっていて且つ一定以上の鳴らしを出来ていることを前提として、

まず音の広さと開放感を感じました。さらには高域の非常に素直で且つ綺麗なノビ、締まった大変質の良い低域、若干甘いところがある気がしないでもありませんが基本的にはソリッドに慣らす、それでいながら滑らかさも極上というようなこれまでこうしたイヤフォンヘッドフォンでは感じたことの無い音に何時間でも音を聴いていたいという気になりました。

楽器の一音一音からボーカルに至るまで何を鳴らしても大変心地よく質の良い音であり、私の好みの傾向であったこともあるでしょうが、本当に気に入りました。

この製品を使用する人は多くクラシックやジャズ等を聴くと思いますが、私は特にポップスやライブ音源等のボーカルにも良くあうのではと思います。

女声の余韻や空気感、たまらないものがあります。

そのほかで言うとこれまで「これはあまりよくない」と感じていたような再生機等につないでも「こんな音を出せる(出していた)のか」と見直すほどに何につないでも大変素晴らしい音を聴かせてくれるところが印象的でした。

聴きなれたCDを聴いてみてもこんな音が入っていたのかとか、これまで潰れていたような音も良く分離して良く拾って再生してくれるところに非常に高い実力を感じました。
希望価格である55650円は決して高くはなかったですね。


よく聴いてみてあら捜しをすると、たしかに低音のモリモリくる量感はなく、また粒粒になりすぎていて不自然な音があったり、さらにはピーク時に音割れしやすい、などありますがこのあたりはエージングにより改善するのではと期待しています。

あとはこれを買ってしまったことで現在所有している多くのイヤフォンヘッドフォンが正直物足りなく感じてしまうようになったことでしょうか。GRADO SR325ですら曇っていると感じます。


じつは以前から興味を持っているイヤフォン「音茶楽Flat-4」の開発者である山岸亮氏の作品だったのですね。それを知らなくても同じく興味を持ってしまったという点でこの人の作品に惹かれるものがあったのかもしれません。

いずれFlat-4も購入することになるだろうと思います。
ま、それも結構値が張りますからまたしばらくしてからですね。



SONY PFR-V1公式→http://www.sony.jp/active-speaker/products/PFR-V1/
音茶楽→http://ocharaku.jp/sound/
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
posted by うきょうたかし at 20:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2013年02月09日

Fischer Audio Ceramique を買いました


本日の持ち出し機種:SONY D-223
本日の持ち出しCD :Love Game / John Di Martino
本日の持ち出しHP :SONY XBA-3



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
先月あたりにフィッシャーオーディオのセラミークを購入していたので報告いたします。

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フィッシャーオーディオはロシアのメーカーだそうですが、ずっと以前からここの製品には非常に興味がありました。

eイヤホンでFA-004というヘッドフォンを一目見てそのお洒落なデザインとカラーリングに一目惚れした事がきっかけですが、それがデザインフォンにありがちな、所謂みてくれだけというものではなく、実に好みの音であったことがよりいっそう注目させたわけですね。

そうしたところからこの会社の他のイヤフォンやヘッドフォンも試聴してみたわけですがどうやらここのメーカーの音作りは私の好みに合っているらしく、例えばイヤフォンでもDBA-02からTANDEMまでどれも非常においしいと感じ、独特な外見と手ごろな価格にも唸り全部集めてやろうかとも思ったほどでした。

というわけでとりあえず一番独特且つ安価に手に入るものということで今回セラミークを購入したわけです。


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一枚目の写真に有るとおり、小洒落た箱に入っているものは上の写真のような独特なイヤフォンとポーチですね。


まず感じることは重量感と質感です。価格を考えれば上等な仕上げであると思います。

装着感などについてはイヤーチップが専用のものしか付かないというところからかなり人を選ぶものとなっており、人により装着感や音質がジャストミートする人ともう全然駄目な人に分かれるでしょう。私は幸い前者でした。この手のものはうまく装着できなければ音が全く変わってきてしまうため、非常に重要なポイントですよね。


音質傾向でまず感じることは本体が奥までキッチリ入ったときは実に低域が押してくるということですね。しかしながら所謂ビーツ系等にありがちなただ低域が盛られているだけで籠っていたり上が全然というあれではなく、音の傾向の割りによく抜ける印象で、ヘッドフォンになりますがHD25ほどシャープではなく少々気になる焦点の甘さもあるものの、色々なものを聴けます。

楽器についても相当得手不得手が出るようですが、時に信じられない程のリアリティーを感じる、また揺れる低音はちょっと規格外な、キワモノながらも実力派であるナイスなイヤフォンに感じました。



ムジカアコスティックス→http://musicaacoustics.jp/
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
posted by うきょうたかし at 02:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記