本日の持ち出し機種:Panasonic SL-S290改
本日の持ち出しCD :きまぐれオレンジロード Loving Heart
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
SONYが自社製BA四機種それも低価格というラインナップで殴り込みをかけてきてからもう随分と経ちますが、私は未だ見たことも聴いたこともありませんでした。
興味は発売前からありましたから、機会を見つけて試聴しに行こうと思っていました。
そんなわけで本日SL-S290改片手に立川のビックカメラへ行ってきました。
本当はUEの600/400/350を試聴するために行ったのですが、ちょうどこの機種だけ試聴機がないという空振りっぷりで、そこで何もせず帰るのも勿体無いということでこうなったわけですね。
さて、SONYのXBAシリーズに関してはもう説明不要のものですのでそういったことはいいでしょう。
とりあえず四機種のうち印象に残らなかった2以外の三機種について書いてみようと思います。
評についてはすべてSL-S290改直挿しによるものです。この機種の音質傾向は私のサイトにも書いてあるとおり独特の高域寄り機種でまさにクリスタルサウンドともいうべき機種です。
まずその価格から購入意欲の沸いてくる一番ベーシックなグレード、XBA-1を聴いてみました。
普通でした。普通にいい音でしたね。下から上まで伸びはないですが過不足なく、まろやか〜に素直に鳴らしてくれる感じです。空間は広くはないですが聴きやすく、全体的に締まりは無いですがぼやけてもいない、これといった突っ込みどころもなく5000円という価格もあいまって大変コストパフォーマンスの良い5000円以下機種の定番になるんじゃないかと思いました。
XBA-2は先に書いた通り印象にあまり残らなかったので割愛します。
次にXBA-3です。
これは良かったです。下から上まで伸びがあり、また空間も広く、すっきりクリアに鳴らしてくれました。一音一音も丁寧ですね。
突っ込みどころは、マルチドライバの欠点でしょうか、曲や一音一音によっては変な癖があるようにも感じ、XBA-1に比べると若干機器や曲の相性などあるかもしれません。
約20000円ですがこの音ならば文句は無いでしょう。
最後にXBA-4です。
これは正直クソでした。
3に比べても上が伸びないし、特に下が締まりが無くぼやけてボワンボワンとしている印象。
低域細く硬く高域伸びやかなSL-S290でこの音というのは問題ですよ。
ラインナップ中最上位機種で最高価格ですがまったく買う価値が無いです、これはそのうちラインナップから消えるんじゃないですかね。
そんなわけで私はXBAシリーズ四機種について、XBA-1とXBA-3が好印象でした。
デザインやスモールパーツの入手性、またブランドなどは確固たるものですから、そのあたりはどれも優秀でありどれを選んでも損は無いと思います。
音質と価格を考え、エントリーとして、5000円前後までで何か良いものを選ぶ場合にXBA-1は非常にいい選択肢であると思います。癖もありませんから、何で何を再生してもオールマイティーに使えるのではないでしょうか。前述の通りこの価格帯の定番になると思いますね。
ライトユーザーや友人などに勧める機種に良いのではないかと思います。
そしてこのXBAシリーズ中のベストチョイスであると感じたのはXBA-3です。
約20000円ではありますが、広い空間に下から上までの伸び、全体の音質感が良く、なかなか優秀な機種であると感じました。
XBA-1に比べると変な癖やちょっと気になる部分を感じたことも事実ですが、それを考えてもやはりこの音質は魅力的でした。
結局ER-4Sばかり使っている私もこれは購入しようと思います。
XBA-4はグレートな環境でならせば良い音なのかもしれません。
しかし、それはどの機種にもいえることですし、なによりこのXBAシリーズは全部、どう考えてもポータブルユースをメインとしてありますよね。
ということはポータブルプレーヤー直挿しで出す音それが評価対象であると思いますので、今回はやはりその直挿しでの音を最大の判断材料とし、それが一番駄目だったXBA-4はそれ即ち駄目という判断をしました。
私のプア環境・耳ですからまったくあてにならないところではありますが、以上が私のXBAシリーズをとりあえず聴いてみた感想です。
SONY公式商品情報ページ→
http://www.sony.jp/headphone/lineup/balanced_armature.htmlスタフ屋→
http://www.sutafuya.net/SL-S290紹介→
http://www.sutafuya.net/pcdp/sls290.html