本日の持ち出し機種:CASIO PZ-800改
本日の持ち出しCD :REBECCA「TIME」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
ここ最近激安でパーツ取り個体を買い込んでいたのですが、パーツ取りどころか美品であったり機関が実に良好であったりと、嬉しい悲鳴の上がる毎日でした。
ところで本日は最近の整備品の中から特に気に入った一台を紹介したいと思います。
こちら、SONYのD-127です。

一見物凄く古そうに見える、めずらしい長方形のデザインが印象的な一台です。
ワイド・ローなフォルムがアメリカンを髣髴とさせる実にナイスな機種ですね。
SCSI-CDROMや松下のSL-VP50にも似ていますね。
とても古そうに見えますが実は基板番号がD-223よりも少し若い程度なので92-93年頃の機種ですね。
またとても薄く見えるためガム電池か専用電池駆動にも見えますが単三機種です。
実際はD-223よりも分厚いのですが、デザインの関係でべたっとして見えます。
薄さと年代から恐れていた通り、中を見てみると例にもよって表面実装電解が並んでいます。

既に電解液を噴いていたりホコリの堆積等で基板がぐちゃぐちゃです。
一刻も早く劣化電解を外して基板を清掃しなければ大変なことになってしまいますね。

このD-127もD-223同様、内部クリアランスが殆どないため超小型電解をうまいこと取り付けなければなりません。
写真を見れば分かりますが、パターンをはがしてしまった箇所があります。
電解液が噴いて基板を腐食させてしまうと、ただでさえ外しづらい表面実装の取り外しは困難を極め、最悪どうやってもパターンごとでなければ外れなくなってしまいます。
慣れていても表面実装を外す作業は躊躇してしまいがちですが、こうなってしまう前に対処しておきたいものです。
また詳細な写真や評価などは本家サイト「スタフ屋」のほうで紹介する予定でいますので、興味のある方はぜひご覧になってください。
さて整備の終わったD-127ですが、やはりところどころ基板の腐食している箇所があり、再生するまでに何度も再生ボタンを押さなければならなかったり、また停止ボタンが利かなかったりなど問題も有りますが、再生が始まりさえすれば実に快調なので問題ないでしょう。
D-127を聴いてみるとD-223に低〜中域のグルーブ感が加わったような実に味のある音です。
特に女性の声は色っぽく聴こえ、もうたまらないです。
勿論音響効果のDBBも凄まじく利きます。
D-101や202ほどの主張はないながらも、それとD-223の中間のような、心地よい暖かさがナイスな一台であると思いました。

スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCD紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
SONY D-127紹介→(サイト掲載後にURL記入します。)