2011年03月31日
Panasonic SL-XP50を直しました。2
みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
以前付け焼刃的な修理をしたSL-XP50ですが、遂にごまかしがきかなくなったので全てのコンデンサを交換しました。
2011年1月7日記事「Panasonic SL-XP50を直しました。」http://pcdp.sblo.jp/article/42440057.html
今回のトラブルもまた「電源は入るもディスクがマトモな速度で回転せず、すぐに電源が切れる」という、頻出パターンの一つでした。
前回作業後も怪しい状態でありながら、これまでコンデンサ全交換を渋っていた理由は貴重な個体を壊してしまったらマズイという事と、クリアランスが少なくコンデンサ交換が困難であるという事の二つが主です。
しかしこの度どうしようもない状態になってしまったので壊しても良いやくらいの気持ちでエイヤッと作業しました。
詳細は既に本家サイト「スタフ屋」に掲載した通りでございます。
スタフ屋 ポータブルCDプレーヤー(松下 Panasonic SL-XP50) 修理(電解コンデンサ全交換)→http://www.sutafuya.net/pcdp2/slxp50-1.html
私と同じようにスペースの問題でコンデンサ交換を躊躇っている方もいると思います。ほんのちょっとでも参考になればということで、いつもより詳細に写真を掲載しています。
今度こそ完全復活です。コンデンサーを全て交換してリフレッシュしたSL-XP50はキビキビとCDを読み込みます。
わかっちゃいることですがやはり感動的ですし、愛着もわきますね。
このサイズでこの音質、そして世界でもっとも普及している単三2本で駆動。
PCDPの完成形とはまさにコレのことです。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCDプレーヤー紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
SL-XP50紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/slxp50.html
2011年03月29日
これからのPCDP保守を考える
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
PCDPに限らず私の部屋にはデッキやら何やらで20年物30年物の電解コンデンサがわんさかあるわけですが、そのどれもがピンピンしています。
しかしPCDPに使用されているような小型品は得てして寿命の短いものが多く、またスペースの都合でかなりシビアーなパーツ選択や要求がなされている場合もあります。
ほかにも使用される環境や、そもそもコンデンサ自体がヤバイ(1990年前後のものなど)ことなどから、流通在庫や保管在庫に状態の良くないものが増え始めてきています。
特に最近それを強く感じます。
前々から「そろそろかな」という状態であったものは勿論、ピンピンしていた保管品や常用個体などにもヤレがいっきに来ています。
全く使わないよりも多少使っているほうがやはり状態は多少良いものの、それでもその良いものにもノイズやらトラブルなどがかなり見られるようになりました。
PCDPの場合ほとんどが電解コンデンサによるものですから、それをきちんと交換してやれば問題なくピンピンした状態になってくれます。
ほかにも様々な原因やトラブルがありますが、コンデンサについてみればたったこれだけで対処できてしまうわけですからわざわざたいそうに保守を考えなくても良いといえば良いのです。
が、気をつけたいのはコンデンサのトラブルが引き起こす二次的なトラブルなんですよ。
劣化したコンデンサを放っておくと電解液が漏れて基板やICを腐らせたりパターンを持っていってしまったりと、コンデンサ自体の問題だけに収まらなくなってしまいます。
買って整備したときに「ちょっと一部コンデンサの状況が悪いけど、大方良い感じ」というものであっても、次に使うときに電解液がパターンやICを腐らせて大変なことになってしまってからでは遅いのです。
時間と労力を惜しまなければ対処も不可能ではありませんが、非常に厄介ですし何よりも音や質に影響することが否めません。
大きなデッキはパターンも大きく分厚いため多少であれば楽に対処できたりもしますが、PCDPの場合はパターンが細かくそして薄いためちょっとしたことで一気にどうしようもない状況になることが往々にしてあります。
そこでなるべくそういった問題を未然に防げるようにということでPCDPの保守を今まで以上にまじめに考えています。
私の場合は約130機種300台以上のPCDPを持っているわけでして、このうち薄型機などの電解コンデンサ不使用のものを除いても250を超えます。
いくら単純な対処とはいえこれら全てにコンデンサ新品交換を適用するのはあらゆる面で現実的ではありません。
これは私ほど酔狂でなくても多数お持ちの方には当てはまるでしょう。
幸いPCDPの場合はパーツ互換がかなり良いので、例えばトラバースの互換で世代を分けて、その世代ごとにお気に入りを一つ見つければその機種だけ保守して他の機種はガワと基板を捨ててしまうなんていうことも良い選択です。
私も初期〜中期のものではSL-S30/300/490、中期〜後期ではSL-S400/270といったあたりを残しておければ最悪他の基板は全部ダメになっても良いと考えています。
しかし、これだけ多く集めたのですから一つでも多くの個体を末永く愛してやりたいという気持ちが強くあります。
かといって一定期間ごとに全交換するのは到底不可能・・・
1台あたりコンデンサ20個800円として、250台で5000個200000円。
やはり特定機種だけ残してほかは諦めるか・・・?
それとも実際に深刻な状況になっているものは15年以上のものがほとんどであるから、いっそ問題が出てから対処して腐った分は諦めるという大胆なものでも良いか・・・?
色々な選択とそれによる今後を考えました。
その結果今の私のベストアンサーは
「常用個体以外、特に複数所持のスペアは全て電解コンデンサを取り外してしまう。」
ということになりました。
勿論これでは「使いたいときに使えない」「ある程度も通電を出来ない」などのマイナス面がでてきます。
しかし電解液漏れによる基板腐食といった一番怖くそして避けるべき問題に遠いのがこれですし、全ての機種をローテーションで使っているわけでもないですからすぐに使用できない機種があっても大して困りません。
先にあげたようなパーツ交換代は常用個体以外に掛からなくなり、経済的な問題も手間の問題もなくなります。
そんなわけで特に古いものヤバイものやスペア個体からどんどんコンデンサを引き抜いている最近です。
勿論これが最終的なベストアンサーであるとは思っていません。
またこの先ポイントポイントで現時点での私の選択の良かった点悪かった点、さらに別の新たな良い答えなど色々と出てくるでしょう。
それはまたそのときそのときに柔軟に対処していければと思っています。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
ポータブルCDプレーヤー紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
(紹介ページ全リニューアル作業は2011/3/29現在SL-XP50からSL-S222まで完了しました。)
2011年03月24日
本家サイト更新が滞ってしまい・・・
申し訳ございません。
色々と引っ張り出して聴いたりいじったりして遊んでいると中々かけないということも有りますが、やはり130機種も有るとかなり大変な作業でして・・・
ボチボチまた週に2、3機種ペースでも更新していきますのでどうぞ気長にお待ちください。m(_ _)m
2011年03月09日
SONY D-223 変なノイズが出たので対策。
本日の持ち出し機種:SONY D-223
本日の持ち出しCD :中原めいこ「ロートスの果実」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
結局僕の一番よく持ち出す機種として君臨し続けるD-223なのでした。
音よしデザインよし操作性よしの優秀機種ですから当然ですよね。
ところで最近になってコイツ、D-223(4)にへんなジリジリプチプチというノイズがのるようになりました。
ほかのオールド機でも以前同様の症状がありました。
これはいつもお世話になっているサイト様(ナショナルビデオ・Hi-Fiマックロードのページ http://nationalmaclord.web.fc2.com/index_html.html)のD-202修理項目に有るものと似たようなノイズでした。
この時点では特に気にしない限りはそれほど問題ない程度なのでアレですが、ほっといて大変なことになるのもイヤなのでさくっと対策しました。
所持他機種やSL-S500でDC-DCコンバータやレギュレータIC周りなど電源部のコンデンサがダメになっていて、そのためにおかしなノイズがのったり電源が入らなくなったり・・・ということがあったので今回もずばりそれだろうということで作業しました。
今回交換したものは緑色のHP端子横の25V3.3uFです。ルビコンの5mmハイト品を松下KS黒の新品に交換しました。
作業後はプチプチいう変なノイズがなくなり、D-223本来の音がよみがえりました。

暫くしたらまた他の交換していないコンデンサー劣化により、トラブルが出る可能性は有りますが、まあそれはそのときに対処することにします。
しかしこんな単純なことでこうも蘇ってしまうのですから不思議なものです。
さっきこんなもの作ってみました。↓

持て余している種類の電池や、バラセルで組電池を作ったりすれば寝かしている電池を有効活用したり、また省スペース化や高互換化、大容量電源など色々な可能性が広がります。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
SONY D-223紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/d223.html
PCDP項目リニューアル作業は現在Panasonic SL-S138zまで完了しました。
本日の持ち出しCD :中原めいこ「ロートスの果実」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
結局僕の一番よく持ち出す機種として君臨し続けるD-223なのでした。
音よしデザインよし操作性よしの優秀機種ですから当然ですよね。
ところで最近になってコイツ、D-223(4)にへんなジリジリプチプチというノイズがのるようになりました。
ほかのオールド機でも以前同様の症状がありました。
これはいつもお世話になっているサイト様(ナショナルビデオ・Hi-Fiマックロードのページ http://nationalmaclord.web.fc2.com/index_html.html)のD-202修理項目に有るものと似たようなノイズでした。
この時点では特に気にしない限りはそれほど問題ない程度なのでアレですが、ほっといて大変なことになるのもイヤなのでさくっと対策しました。
所持他機種やSL-S500でDC-DCコンバータやレギュレータIC周りなど電源部のコンデンサがダメになっていて、そのためにおかしなノイズがのったり電源が入らなくなったり・・・ということがあったので今回もずばりそれだろうということで作業しました。
今回交換したものは緑色のHP端子横の25V3.3uFです。ルビコンの5mmハイト品を松下KS黒の新品に交換しました。
作業後はプチプチいう変なノイズがなくなり、D-223本来の音がよみがえりました。

暫くしたらまた他の交換していないコンデンサー劣化により、トラブルが出る可能性は有りますが、まあそれはそのときに対処することにします。
しかしこんな単純なことでこうも蘇ってしまうのですから不思議なものです。
さっきこんなもの作ってみました。↓

持て余している種類の電池や、バラセルで組電池を作ったりすれば寝かしている電池を有効活用したり、また省スペース化や高互換化、大容量電源など色々な可能性が広がります。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
SONY D-223紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/d223.html
PCDP項目リニューアル作業は現在Panasonic SL-S138zまで完了しました。