みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
本日は以前少しパーツを交換していたSL-S350Cをさらにいじったので報告いたします。

コチラ松下電器産業製SL-S350Cは1993年発売のLEDが印象的な機種です。
この年の機種は独特で面白いですよね。
ハイビットのSL-S150にLEDがステキなSL-S350、重さと太い音が他とまったく違うSL-S550と、不思議な機種ばかりです。
これまでのSL-S300〜330系のように上から下まで美しく綺麗な音質傾向とは異なるため、それらの音が好きな人にはヴェールを一枚かぶせたような音が物足りなく思えるかもしれません。
私の持っているSL-S350/350Cのうち、今回いじった個体は1台目の350Cです。
525円で買ったものですが、購入時は電源が入ったり入らなかったりとかなり不安定な状態でした。
HP掲載写真は整備前のため純正のままですが実際は電源部等のコンデンサーを交換し、各ポイントも調整しています。
なぜ今頃これを引っ張り出したのかというと、所持松下機の中でも唯一ピックアップが死亡寸前であること、松下KSコンデンサーをゲットしたこと、つい最近話題が出たということからですね。
今回のお手入れポイントは以下のとおりです。
○トラバース載せ換え(悪いのはピックアップのみですが、時間がかかるので。)
○半固定抵抗交換(純正→コパルRJ-4W)
○音響効果スイッチジャンパ(スイッチ→0.8φ4N純銀単線)
○その他ヤバいコンデンサ数本(純正→KS、KMG)
○LED交換(純正赤色→高輝度赤色)
ピックアップが不安定なため基板が死んでいるものからトラバースごと移植。
移動用モーターやスピンドルモーターは全く問題ありませんでしたが、いちいちはずして付け直すのも煩わしいので丸ごと交換しました。
半固定抵抗は見てくれと自己満足ですね。まあせっかく個人がいじるのですから、少しでも良いものを使いたいという考え方からのお馴染みカスタムですね。
音響効果スイッチのジャンパももうお馴染みですね。
当然音響効果を使用できなくなりますが、使わない人には一番手軽で効果的なカスタムのひとつだと思います。
以前も記事に書いていますが、どうしても使っていると汚れがたまり接触不良や音質劣化を起こしてしまいますので、開けて汚れを取り接点復活剤をさす、若しくはジャンパすると良いでしょう。 → http://pcdp.sblo.jp/article/34726600.html
LED点灯・点滅時にもノイズがのっていたのでコンデンサーの劣化と判断し交換、その他ヤバそうなものも交換しました。(LEDノイズがのっていたものをコンデンサ交換で改善した以前の例はコチラ↓)
2010年2月10日記事 コンデンサ交換でノイズ消滅(Panasonic SL-S490C) http://pcdp.sblo.jp/article/35243276.html
LEDはマルツで購入したコチラに入れ換えました。
http://www.marutsu.co.jp/shohin_68177/
交換後の写真です。

半固定抵抗と音響効果スイッチのジャンパです。この機種では赤い線でつながれた箇所をジャンパしてやれば音響効果が入っていない状態に出来ます。

どうです!この違い!!左がLED交換後、右がノーマルのものです。ノーマルのLEDは暗いので申し訳程度にしか光りませんが、交換後のコレは明るいところでも点灯していることが良く分かります。

DC4.5Vならばバックライトも点灯します。うぅ〜ん、オシャレ。

作業終了後は当然ですが生き生きとしだしましたね。
状態のよい(というかこの1つをのぞけばピックアップはすべて状態が10点中7点以上)ピックアップに交換したのでCD再生も軽快です。
コンデンサー交換でLED点灯・点滅ノイズもなくなりましたし、高輝度LEDに交換したことで実に美しくなりました!
いやー、やっぱりPCDPは安く美味しく楽しめて且つ便利で質の良いナイスなアイテムですね。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
PCDP紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
SL-S350C紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/sls350c.html