2009年11月30日
こだわれば、ダンゼン! SL-S
本日の持ち出し機種:Panasonic SL-CT790 silver + 秋月HPA小型版
本日の持ち出しCD :荻野目洋子「Songs & Voice」、早見優「YU HAYAMI CD-BOX Disc2」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
ネタギレ感があるのでとりあえず的な記事を書きます。
本当はもっとたっぷりと濃い内容の記事を書きたいのですが、ちょっと最近浮かんできません。
今回はサイト的にオススメなPCDPシリーズを紹介します。
以前から70機種以上のPCDPを所持していると発言していますが、こんなものまだまだ全PCDPの半分にも及びません。
同年代の機種であっても機種ごとに全く異なっていたりするため、発売年や機種名からその機種の性能を判断することは適当ではありません。
しかし、これだけたくさん集めてくるとだんだんと傾向や予想が付くようになります。
まだまだ持っていない機種が数多くあるので、お気に入り機種はこれからまた変わるかもしれませんが、わたくし右京崇ダンゼンオススメのシリーズは松下(Panasonic)SL-Sシリーズで変わらないと思います。
オススメの細かい理由やその他詳しいことは申し訳ありませんがまた別の機会にして、今回は大雑把に紹介だけしようと思います。
これからPCDPを買おうという人はとても少ないと思います。
でも全くいないわけではありませんよね。中にはどれを買えば良いのか、何が無難なのか、そういったことで購入をためらっている人も居るのではないかと思います。
中古であればそんなに高くないので何でも買ってみれば良いのですが、多くの人は一台あればそれで良いと思うのです。
つまり幾つも買うわけにはいかないということです。
だからこそわたくし右京崇は失敗しない中古PCDPとして、松下SL-Sシリーズを猛プッシュしたいのです。
わたくし個人の考えではありますが、数あるPCDPの中でも松下SL-Sシリーズの完成度というものは相当です。
PCDPの評価基準としては、音質・サイズ・重量・駆動時間・デザイン・使用電源・耐久性・流通価格・パーツ互換など、さまざまなものがあります。
これら全てを考慮に入れたとき、松下SL-SシリーズのPCDPとしての完成度の高さが浮き彫りになります。
松下SL-Sシリーズと一口に言っても、初期のハイビット機から中期の複数DAC機、後期・末期のノーマル機までさまざまなものが有り、また同年代機でも機種によって差があります。
とはいえ、どれを買っても損はありません。どのSL-SシリーズもPCDPとしての完成度が高く、中古であってもこの先長く使えるだけの頑丈さがあります。
わたくし右京崇が特に好きなのはSL-S30などのハイビット機や4DAC+ガラス製ピックアップレンズ採用の1994、5年機です。
実際、中期SL-Sシリーズ(1993年〜1996年機種)は松下PCDPの黄金期といえるので、歴代SL-Sシリーズの中でも特にオススメです。
しかし、このあたりになってくると年式の関係で不安に感じる方もいるかもしれません。
そこで今回は目的別SL-S選びを簡単に紹介したいと思います。
先にも書いたとおり、同年代機であっても機種ごとに差があります。そのため特定機種だけあまり良くないとかとても良いなどの事が出てきます。ここでそれについて多くを触れると余計に選びづらくなってしまいます。
なので、今回はSL-Sシリーズを年代別に分けて考えることにします。
まずは簡単に特徴を見ていきましょう。
○初期SL-Sシリーズ(〜1992年)
こちらはハイビット機であり、ポータブル機種として大変貴重なもので、シリーズ中でも音質に定評があります。
その反面、駆動時間や重量、パーツの残り寿命や入手性に難があります。
○中期SL-Sシリーズ(1993年〜1996年)
松下PCDPの黄金期です。95年の一部機種と96年機種以外はピックアップにガラスプレスレンズとダイキャスト台座を使用しています。複数DAC搭載やアンプ性能の高さゆえ、1bit機ながら音質に定評があります。パーツの互換性や入手性も高く、96年機種などは2000年まで生産していた機種のピックアップが流用できるほどです。
欠点らしい欠点はありません。内部クリアランスの関係からコンデンサー交換にももってこいの遊べるシリーズです。
○後期・末期SL-Sシリーズ(1997年〜2000年)
最後のSL-Sシリーズです。中期SL-Sシリーズに比べて音質面で劣るかわりに駆動時間と軽量さがウリです。
シリーズ中でも高年式のため、まだまだ現役バリバリでいけます。
中期とはトラバース部分のパーツに若干の違いはありますが、肝心のピックアップ部は流用可能です。
簡単に分ければこんな感じになります。詳しくはまた別の機会にしましょう。
以上のことから、何を求めるかでどの時期のSL-Sを買えば良いのか絞れますね。
音質で選ぶなら
初期>中期>後期・末期
持ち運び性能で選ぶなら
後期・末期>中期>初期
耐用年数で選ぶなら
後期・末期≒中期>初期
総合力で選ぶなら
中期>初期≒後期・末期
今回はそれぞれについてあまり詳しく触れずに書きましたが、また別の機会に詳しく紹介したいと思います。
それから今度、わたくし右京崇オススメ機種の一つであるSL-S180とSL-S170のコンデンサーを交換します。
いつもはOSCONメインになりますが、今回は廃盤品であるMUSE FXをメインに使用してみたいと考えています。
尤も手に入れば、ですけどね。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
PCDP紹介ページ→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdp.html
PCDPコンデンサー交換→http://www.sutafuya.net/pcdp/pcdpc.html
2009年11月24日
付け焼刃的整備でSONY D-202復調
本日の持ち出し機種:Panasonic SL-CT790 silver (車載)
本日の持ち出しCD :SHOW-YA「MASQUERADE SHOW」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
今日もPCDPの買出しに行きましたがろくなもんがなかったですね。
前から注目していて値段が微妙に高いという奴はまだ残っていたので、買っても良いかなとも思いましたがやっぱりちょっと高いんですよ。多少値が張っても特に松下機は買う方向でいるわけですが、それでもやっぱり数買わないといけないので。特別な機種でもない限り出して1000円ってところです。
さて、今回の記事は先日話題にしたD-202についてです。
ちゃんと整備するということを書きましたが、やっぱり現在の使用頻度が高くない機種にあまり手間暇お金をかけるのもアレだということで、今回はありあわせのパーツを使った付け焼刃的な整備でいいやということにしました。
老い先が短そうということもありますしね。
とりあえず一番の問題と思われる電源部分さえ交換できればあとはどうでもいいので、手持ちと一致するものだけを交換しました。
それにしても大量の手持ち在庫コンデンサーがあるのに、同容量のものが6本しか手持ちに無いとはPCDPを扱う人間として恥ずかしい限りです。
それも普段はコンデンサーの銘柄にこだわっているのに、今回は容量さえ合えばなんでも良いという敷居の低さでこれですから。
これでは何か問題が出たときにすぐに整備できませんね。
PCDPに使われるコンデンサはどれも容量的にも耐圧的にも似通っているはずなのに何故か手持ちに数多く無いものなんですね。
それを見越して多用するものは多めに買っているはずなんですけどねえ。

上の矢印部分の6本が今回交換したコンデンサーです。
本当は右のOSCONとかも交換したかったんですけどねえ。
電源部分もニチコンのMUSE FWを使っていますが、本来は低ESR品とかを使うべきです。
まあ今回はとりあえず容量とサイズさえ合えばいいということなのでこのくらいにしておきましょう。

結果はD-202完全復活です。
CDRも再びバンバン読んでくれるようになりました。上の写真で再生しているのは勿論CDRです。使っている電池もコンデンサー交換前は電源が入らない電圧のものですが、この通り余裕で使えています。
今までよりもスムーズに読み込むようになりましたね。
ほかの部分も全部換えればもっと良い結果になるでしょう。
やっぱり電源部分ってのはものすごく重要だということですね。音質面にも影響してくるほどの部分なのですから、そら当然です。
今回の一件で改めてそれを実感しました。
このあといろんなディスクを再生して確認してみましたが、まだまだピックアップもモーターも老い先長そうだということが分かったので、また別の機会にほかのコンデンサーも一新してそのときにはまた記事にしたいと考えています。
そういうことで、今回のネタは本家サイト「スタフ屋」にはまだ掲載しません。
全部入れ換えてからですね。
それから明日は遂に我らが荻野目ちゃんの久方ぶりのCDアルバムが出ます!!タイトルは「Songs&Voices」で、オリジナルニューアルバムではなくカヴァーアルバムです。本当は18日発売予定でしたが、一週間延期されてしまったんですね。
邦楽カヴァーアルバムということで荻野目ちゃんの新しい曲を聴くことはできませんが、今の荻野目ちゃんがどんな声でどんな風に歌ってくれているのか楽しみで仕方ありません。
さあみなさん、あした25日はPCDPを持ってCDショップに荻野目ちゃんのアルバムを買いに行きましょう!
CDを買う日には誰もがPCDP現役復帰、これですよ。
私の願いは荻野目ちゃんも現役復帰、これですよ。
私は改造品の松下SL-Sシリーズのどれかを持ち出して、神田神保町のタクトに買いに行きますよ。
それにしても今日の「おもいっきりDON」をチェックし忘れたことは不覚でなりません。YouTubeで探してきます。
追記→さくらのレンタルサーバー様へ 今日なんかサーバーの調子悪いですよ!
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
D-202紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/d202.html
中古CDタクト→http://www.tacto.jp/
荻野目ちゃん公式サイト→http://www.oginome.com/
2009年11月22日
いよいよSONY D-202がヤバくなってきました
本日の持ち出し機種:SONY D-NE820 black
本日の持ち出しCD :石川秀美「Sur(シュール)」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
本日は私のSONY D-202について書きます。

このD-202は1991年発売の機種です。
私が数多と所持している中でもかなり古い方の一台です。
もう随分前から相当怪しくなってきていたのですが、いよいよ本気でやばくなってきました。
通常のCDの読みはまだそれほど問題ありませんが、CDR読みが急激に悪くなってきているんですよね。
もともとCDRを正式にサポートしていないのでまあアレな話ではありますが、これは一つのサインであると私は考えています。
据え置きだろうがポータブルだろうが殆どのCDプレーヤーは対応非対応に関わらずCDRを読み込んでくれます。(勿論ちゃんとしたドライブとメディアを使用して正しく書き込んでいることが前提です。)
で、多くはヘタってくるとCDR読みが悪くなり、次に輸入盤の読みが悪くなり、その後通常のCDが読めなくなるという様な感じになっていきます。
このあたりの話はまた別の機会に詳しく書きます。
ところで私のD-202ですが、実はCDR読みが悪くなったとか言う以前の問題があるんですよ。
寒いと読み込み等の調子が思わしくなく、暖かい(or暖める)と調子が戻る
というようななんともアバウトな問題です。
今年も寒くなってきたのでこれが頻発するようになったわけです。
それから電池の持ち(というか機器側での昇圧関係)が明らかに悪くなったこともあります。電源が落っこちた段階でのNi-Cd電池の無負荷電圧(テスターで測った電圧)が1.29Vとかなので相当ヤバイです。
これは去年の時点では見られなかった問題です。
出荷から20年近くなり相当使い込まれていることもあって、以上のような症状から見ても特にコンデンサーの劣化が進んでいる可能性が高いです。
実はこのD-202、前からコンデンサーを入れ換えようと考えていました。
完全動作品にとことん拘るわたしなので、前々から怪しい挙動を見せている機器の調整を計画していないわけがありません。
しかしこのD-202はサイズの大きい機種ながら内部クリアランスがあまりなく、コンデンサーを入れるスペースがかなりシビアなのでいまいち取り掛かる気が起きなかったんですね。(それほど問題も深刻ではなかったので。)
ただいよいよまずい状況になってきたので、コンデンサー交換と可変抵抗の調整などを行いたいと思います。
可変抵抗は前から何度か調整していますが、コンデンサーを交換したらまた絞ったり出来るので、ベストポイントを探して長持ちさせる事が機器にとっても使用者にとってもベストですね。
手持ちのコンデンサーではサイズや性能的に微妙な感じがあったので、またコンデンサーを買いに行かないといけません。
その為すぐには整備できないかもしれませんが、整備が完了したらまた当日記と本家サイト「スタフ屋」で報告したいと思います。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
D-202紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/d202.html
2009年11月21日
PCDP買出し&秋月HPA小型版
本日の持ち出し機種:SONY D-NE830 silver
本日の持ち出しCD :麻倉未稀「ロマンス」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
今回は先日の買出しとHPAについて書きます。
先日東久留米のハードオフにPCDPを買いに行きました。
数ヶ月ぶりに行きましたが、ジャンクコーナーに置かれている物が全く同じだったことに驚きました。
勿論私が行っていない間に入荷して売れた品物もあるでしょうが、それにしても珍しいことです。
売れなかったとしても、ある一定期間毎に近隣店舗同士で商品をコンテナごと入れ換えているのでこんなことはあまり無いですよ。
ひょっとしたら丁度一巡してまた戻ってきたところだったのかもしれませんね。
ある店舗で見つけたものを後日別の店舗で見掛けたり、ずっと経ってからまた同じ店に戻ってきたりということも何度もありました。
いくらなんでも有る物が全く変わっていないなんて思いもしなかったので、こんなことなら前回来たときに買っておくべきだったと後悔しました。どうせ買うなら早いうちに確保しておかないと、箱にハダカのまま放り込まれているだけなので傷や故障が増えたりして何も良いことがありませんからね。
購入したのはPanasonic SL-S300 SL-S180 SL-S230の三台で、全て税込み525円です。
SL-S300以外は既に持っているので追加購入ということになります。
SL-S180には「電源入りません」、SL-S230には「ディスク読み込まず」とご丁寧にも書いてありましたが、もしそうだとしても原因は大体分かりますし、「動かない臭」もにおってこなかったので「余裕で動くでしょう」と判断して購入しました。

最悪動かなくても、使えるパーツが一つだけでもあればそれで満足なので別にかまわないということもあります。尤もその場合は525円じゃ高いですけどね。
帰宅後整備に取り掛かるわけです。
私は二機種の問題点をこう予想していました。
○SL-S180は電源部コンデンサーor可変抵抗
○SL-S230は埃の堆積or可変抵抗
あんまりだらだら書いても仕方が無いので整備法などについてはまた本家サイト「スタフ屋」で紹介することにして、当日記では結果だけを書きます。
いずれもほぼ予想通りでした。SL-S180は可変抵抗をまわすことで直り、SL-S230は今まで見たことが無いくらいビッチリ詰まった「油をギトギトに含んで塊になった埃」を取り除くことで何の問題も無く動きました。
厳密に言えばSL-S180はタバコ分による可変抵抗部の接触不良が原因だったんですけどね。
やっぱり以前から言っているように松下のPCDPは頑丈です。アホほど丈夫です。ジャンク購入の確実性・互換性ならやっぱりSONYよりも松下の方がダンゼン上ですね。
また久しぶりにPCDPのコンデンサーをフルで入れ換えてやろうかと考えているので、今回購入したものはそのベース機になるかもしれません。
それから先日の秋月HPAの小型版を組み立てたので報告します。
前回はタカチMX4-10-12BBというケースを使いましたが、今回はMX2-8-10BBというケースを使いました。

秋月で併売されている専用ケースと同等の大きさになりました。奥行きはこっちの方が短いですね。

今回はキット純正のコンデンサーと電池ケースを使用しました。
私は単五の充電池を持っているので、単五駆動にすれば更なる小型化も出来ましたが、まあいろいろな面から見て単四使用の方が良いでしょう。
前回の奴と比べてみましょう。他の角度や配置の写真も撮りましたが、これが一番サイズの差を感じられました。実際はもっと違う感じですよ。方や据え置き、方やポータブルと、そういう感じです。

音質は前のやつの方が良いでしょう。実はESRはOSよりMCZの方が低いのですが、そんなこと以上の違いがあります。
私はSL-CT790などと組み合わせて使ってやろうかなと考えています。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
SL-S300紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/sls300.html
SL-S180紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/sls180.html
SL-S230紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/sls230.html
(SL-S300紹介ページはまだ設置していません。)
2009年11月20日
秋月のHPAキット
本日の持ち出し機種:Panasonic SL-CT790 silver (車載)
本日の持ち出しCD :早見優「YU's GOODS」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
今回は先日製作した秋月のHPAキットについて書きます。

わたくし実は今までHPAを殆ど持っていなかったんですよ。
基本的に部屋のオーディオはスピーカーで聴きますし、夜はPCDP+ヘッドホンで聴くので、そこまで必要性が無かったんですね。
マトモそうなものは値段が多少高いということもありました。
とはいえいろいろ見ていると据え置き型のとても良い奴からポータブルのものまでさまざまなものがあり、いろんな方が使用したり批評しているのを見て、欲しいなあという気持ちが日増しに大きくなりました。
そんななか先日「卓上オーディオ」さんのところで紹介されている秋月のキットを見てこれが無性に欲しくなりました。
性能どうこうじゃなしに、値段が安いことと簡単に組み立てられることが最大のポイントでした。
既製品はどうしても値が張るので高いお金を出してあまり気に入らなかったら嫌ですし、良いものを求めたらきりが無いのでやっぱり安いものから入門するべきだと考えました。
写真を見たらそれこそ「小学生の工作か」みたいなツッコミをされそうですけど、本当にこんなんなんですよ。
誰でも簡単に作れるので電子工作に慣れていない方にもオススメじゃないかと思います。
今回は家で使うことを考えて大きいケースを選びました。
あと工作に詳しい方はお気づきかと思いますが、LEDの穴が開いていません。私は青色LEDが大嫌い(前までは好きでした)なので、出したくなかったんですね。ほかの色のLEDを使えば良いのですが買うのを忘れてしまったので、スイッチ付きボリュームということもありまあ別に良いかなということにしました。
それにしても箱が大きすぎですけど、PCDPやCDケースの大きさになるべく近づけたいという考えからこの大きさを選んだので全く問題ありません。
因みに先日キットもう一つと小さいケースを買ったので、それを持ち運び用の奴にしたいと思っています。
肝心の内部の写真です。スタフ屋お約束のフルOSCON。実は今回SILMIC2αも考えたのですが、あまりにも高いのでやめました。

本来コンデンサーのリードはこんなに引っ張るべきではありませんが、やむを得ずこういう格好にしました。
それにしても本家サイト「スタフ屋」で紹介したPCDP改造のように、何か別の線をねじるような形ですれば良いのですが、今回は安さと手軽さがメインなのであまり面倒なことはしませんでした。
肝心の音質について、ほかに似たようなHPAが無いので比べようがないのですが、値段の割にはとても良いものなのではないかと感じました。というか、値段が値段だけに全く期待していなかったので気分的には相当なものでしたよ。
このレベルのキットとしては多少高い方(4200円)にはなりますが、コストパフォーマンスと実用価値は相当なものだと思いました。
それになにより組み立てやすさですね。
中学の技術でやる電子工作や小学生の木工よりよっぽど簡単です。
以前書いたようにPCDPを使うときにはそれぞれの音を堪能したいですし、そもそも必要ないことが多いですが、一部PCDPに使ってみて良い感じなのでHPAの世界に思いっきりはまってしまいそうです。
このキットのレベルですらこれですから、良いものは相当良いのでしょう。そら電源はもちろん回路やパーツもポータブル機器に入るものと違うわけですから当然といえば当然です。
またひとつ楽しみが増えました。本当、困ったものです。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
SL-CT520コンデンサ交換→http://www.sutafuya.net/pcdp/slct520-1.html
秋月キット→http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-03016/
2009年11月17日
そういえばipodを手にしたことがありました
本日の持ち出し機種:SONY D-NE830 silver
本日の持ち出しCD :中原めいこ「Meiko's BEST SELECTION 10+1」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
今日は先日言っていた秋月HPAを組み立てましたよー。
どうするかいろいろ悩みましたが、詳しい事はまた後日書きたいと思います。本日は写真のみの掲載です。今回は家で使うことを考えて大きいケースにしました。コストパフォーマンスと組み立てやすさがとても気に入ったので、後日もう一セット買って持ち運び用のやつも組み立てようかなと考えています。

CDケースと同じようなサイズ。PCDP&CDを愛する私としては実にベスト且つしっくりくるサイズなんですね。
そろそろ本日の話題に入りたいと思います。
以前当日記でPanasonic SL-CT800のお陰で音楽鑑賞に圧縮音源を使わなくなったということを書きましたが、いろいろ思い返していたらipodを手にしたことを思い出しました。
このことも今の私につながっている一つといえます。
事の起こりは数年前に友人が
「新発売のipod miniを買った。CD数枚をこのipod miniに入れて欲しい。」
といってきたことです。
今でこそあれですが、ipod miniが登場したときはその小ささに驚いたものです。今ではあれより薄いのに大容量&カラー画面ですから大したものです。
ちょっと前はMP3の使い方も分からずに話題性だけでipodを買ってしまったなんて人も多く居ましたが、今では憎き音楽配信があろうことか普及してしまったこともあってこれらの利用法を分からないなんて人は殆ど居なくなりました。
でもその友人はちゃんと利用法も分かっていましたし、勿論PCだって持っていました。
私もそれを知っていましたから、
「何でわざわざ俺が、面倒くさい。自分で出来るじゃん。」
と返しました。
でも問題はもっと違うところにあったんですね、彼が持ってきたのは全てCCCDだったんですよ。
なんとまあ懐かしくそしてアーティストもリスナーも機器も全てが被害を被る、百害あって一利無しのアレですよ。
彼は自分のPCにCDを入れたけどMP3に出来ず、仲間内では一番詳しかった私に依頼してきたわけです。
そういった事情を聴き、じゃあということで引き受けました。
かなり以前から私のサイトを見てくださっている方は私のメインPCがいかに恐ろしいものかご存知でしょう。
とにかくCDバックアップ能力の高いドライブを揃えたメインPCはまさにマニア垂涎。
ただこのときはまだAOPEN CRW5224しか載っていなかったんですけどね。
このドライブのお陰で友人のCDを全てMP3変換することに成功しました。マッキントッシュや一部ドライブの中には、特別なソフトや設定をしなくてもCCCDを平然と読み込む奴があります。
CRW5224もその一つだったんですよ。
いまや見かけることの無くなったCCCDですが、バックアップどころかドライブ挿入自体自己責任でお願いします。
私のCRW5224はこの日の酷使でイカれてしまいました。
据え置きCDPのKENWOOD DP-7Sもこの日を境にCD読み込みが不安定になりました。
貴重なドライブをお使いの方は尚更お気をつけください。
そんなことはどうでもいいとして、ipodなんですよ。
友人は発売後わりとすぐにipod miniを購入したので、街中でもあまり見かけませんでした。
今ほど携帯音楽再生機利用者が多くなかったということもあります。
その当時の私はまだ圧縮音源を利用していたので、折角だからと電車内で使ってみました。
今残っている印象は、画面がモノクロだったこととレスポンスが悪かったこと、本体の発熱が凄いという事だけです。
しかし当時はちょっとうらやましい気持ちもありました。
とはいえ第一世代登場時から「ipod」はデザインや名前が気に入らなかったので別のDAPを欲しがった記憶があります。
(この暫く後にGIGABEAT購入。現在のラジオ録音再生端末。)
当時はまだ圧縮音源を利用していた私ではありますが、この一件でDAPって音が悪いなあと感じたんですね。
もっとも当時のipodは今に比べて音質面などで大問題があったようなので今はまた全然違っているのでしょう。
音のほかに、使い勝手の悪さが特に私のDAPに対するイメージを悪くしました。
私にとってはまー不便極まりないものでした。
ここは音質と同じで、人によってそれぞれ違うところです。
沢山の楽曲を持ち歩けるという面では確かに便利ですが、今ほど容量は多くなかったので、いちいち入れ換えたり転送したりなんなりが面倒だと私は感じたんですね。
いくら沢山持ち運べるといっても、どのみち持ち出した際に聴ける曲数・時間は変わりません。
せいぜいCDアルバム2〜3枚程度です。
そういうわけなので、私にとってはその日の気分次第でラックからCDをポンポンと取り出して持ち出せる環境が、DAPを使う環境に比べてとてもスムーズで楽なものだったんですね。
持ち出した後も曲を探したりなんなりしなくて良いですしね。
「今日はこれとこれ」と選んだCDの片方をPCDPに入れて、もう片方はスリーブに入れて、そんな環境が今でも私にとってはベストですね。
月日は流れてipodも他社のDAPも大きく進化しました。
今日の帰りに立川のビックカメラに寄って、唯一興味のあるDAPであるSONY Memory WALKMAN A series 64GBを見てきました。
見ているうちに様々な事が頭をよぎりました。
本当にいろんなことを思いました。
そんななかふと目をやるとDAPを聴きながらPCDPを熱心に眺める20代男性の姿。
やっぱりPCDPなんですよね〜
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
2009年11月16日
先日紹介のPCDPを買うべきか買わないべきか悩んでいます
本日の持ち出し機種:なし
本日の持ち出しCD :なし
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
わたくしのこの拙筆な日記を読んで下さっている、「卓上オーディオ (Table Top Audio) URL:http://tiiduka.blogspot.com/ 」さんのところで紹介されていた秋月電子のヘッドホンアンプ(HPA)を私も製作してみようと考えています。
私はPCDPを使うとき、基本的に各々の機種が持つ「音・特徴・味」を堪能するため、外付けのHPAは使わずに聴いています。
以前少々複雑なHPA製作を失敗したことにすねている面も多少はありますが、使用する必要も無いかなということでスルーしてきました。
しかし卓上オーディオさんのところで紹介されているHPAを見ているうちにやっぱり持ち運びの出来るものが1つ欲しいという思いが強くなり、変なアレを断ち切る為にもここは一つ製作キットを買ってみようと思った次第です。
今日の本題に入ります。前回最後の方でチラッと書いた私事について書きたいと思います。
前回の日記で新青梅街道沿いのハードオフと書きましたが正確には通りから100メートルほど離れています。
あとハードオフさんの値付けはいろんな意味で不思議極まりないのでまた別の機会に書きたいと思います。大体のマニュアルはあるそうですが、そうとは思えないような珍妙なことをしょっちゅうやっていますよ。良い意味でも悪い意味でも。
まあそんなことはどうでも良いですよね。
問題はD-EJ2000です。
7年落ちだというのに足許見まくりの税込み7350円のアイツです。
それでも買おうか買うまいか本気で迷っています。
わたくし前々から当日記で「新品のD-NE730か830を買う」と公言していますが、新品のこの二機種はいずれもD-EJ2000中古の7350円を上回ります。
新品と中古の差があるとはいえ、既に持っていてD-EJ2000に劣るD-NE730/830を高いお金で買う意味はあまりありません。
SONYさんにPCDPを継続生産してもらうためにも一台でも多くの新品購入を、という思いからそう言っていた訳ではありますが、私もお金が無制限にあるわけではないのでやっぱり内容を見てしまいます。
多くのPCDP(据え置きCDPも)はピックアップ周りの寿命が一番最初に来ます。
D-EJ2000は現行機種のトラバースが流用できますから、ここは考慮に入れなくて良いわけです。
ほかの部分でもそらいつかは寿命が来ますけど、トラバースを除けばまだまだ老い先は十二分に長いので問題ありません。
するとやっぱり7980円の新品D-NE730よりは中古でも7350円のD-EJ2000を・・・となってしまうのです。
あまり長いこと悩んでいては無くなってしまうかもしれないので一両日中の決断が迫られます。
わたくし右京崇がマチガイナイと猛プッシュするPanasonic SL-Sシリーズ。こいつのジャンクが105円〜1050円で多くは525円です。
7350円あればSL-Sなんちゃらが14台も買える。
D-EJ2000買わないことにしました。(笑)
まあもう少し悩んでみることにします。色が銀じゃなく黒だったらもっと買いたい気持ちが強くなるんですけどネェ、こればっかりはどうにもなりません。
本当は今回の記事は「そういえばipodを手にしたことがありました」というものでしたが、夜遅いことと前置きにするには頭がでかくなりすぎたということで次回に回します。
記事自体は出来ているので今回掲載したい気持ちも山々ですが、英語も日本語も頭でっかちだと本来の内容が潰れてしまいます。
今回は本来メインにする予定だった記事をカットして単なる私事を書くのに留めました。
日付が変わってしまったので更新はひょっとしたら火曜になるかもしれません。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
D-NE730紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/dne730.html
D-NE830紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/dne830.html
2009年11月14日
流通価格の高いPCDPに物申す SONY D-EJ2000編
本日の持ち出し機種:SONY D-NE830 silver
本日の持ち出しCD :石川秀美「BLANCHE」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
今日は雨予報でしたが、幸い雨に遭わずに済みました。
本日は高値で取引されているPCDPについて書きます。
題名的には叩く記事のように見えますが、ちゃんと持ち上げていますのでご安心ください。
ネットオークションや実店舗で見かける品物はPCDPに限らず、高値で取引されているものがたくさんあります。
勿論理由があって値段が釣りあがっているわけですが、PCDPに関しては少し異様な雰囲気すら感じられるようになってきたのでここらで言いたいことを書いてみようと思います。
高値で取引されるPCDPはたくさんありますが、まずは有名どころのSONY D-EJ2000について書きます。
D-EJ2000はとくに後になって評価を大きく上げた機種の一つです。

SONY D-EJ2000は2002年に発売された機種で、当日記でも何度か書いたとおりゴージャスなPCDPです。
7年経った2009年現在でも参考流通価格は7500円〜10000円(右京崇調べ)程度と、取引価格はかなり高値です。
発売当時の新品価格は20000円前後で、言うまでも無くフラッグシップ機です。
小型・薄型・軽量・スタイリッシュな外観に加え、電池一本で長時間駆動する優秀なPCDPです。勿論音質にも定評がありますし、操作性など細部に至るまで非の打ち所が無い、PCDPの完成形と言ってよい機種です。
これ以降のPCDP事情を考えれば最後の「マトモな」機種であり、銘機となるのも良く分かります。
ポータブル機は小ささ・軽さ・駆動時間が最重要項目であり、これらを全て満たしていて、さらに音もよければそら言うことはありません。
アンプやその他の部分を良くすればそれだけ電力を食うので、音質を追及した場合駆動時間を犠牲にしてしまいます。
その点このD-EJ2000は長時間駆動を実現しつつ高音質も実現するという離れ業をやってのけています。
PCDPに求められる全ての項目をもれなく高次元で達成しているという、そういった機種がこのD-EJ2000なわけです。
以上のようなことから非常に高い評価を得ている事実は至極当然といえますが、
それにしても高すぎますね。
確かにSONY D-EJ2000はPCDPの完成形の一つで、何をとっても優秀な機種です。
先に述べたとおり、非の打ち所が無い機種です。
とはいえ、神格化されすぎですね。
D-EJ2000は音質が良い良いといわれていますが、そんなもの並み居るオールド機には到底及びません。
ここは好みや相性などもあり、一概には言えない部分もありますが、それでもそら敵う訳がありません。
オールド機をお持ちの方は聴き比べてもらえればすぐ分かります。
型番からして最低グレードであることがわかるようなPanasonic SL-SなんちゃらとかSONY D-なんちゃらですらはるかにクオリティが高く、高インピーダンスヘッドホンを平然と鳴らす力もあります。
駆動時間も、D-EJ2000より長く動かす機種は数多く存在します。
同様にガム電池1本駆動機でもこれを上回る機種がありますし、単三使用機なら当然です。
大きさ・重量も現在は世界最小最軽量最薄ではありません。
このように各分野別に見ればD-EJ2000を凌ぐ機種などごまんと有ります。
では何故それらの殆どは高値で取引されず、D-EJ2000は高値で取引されるのか。
みなさんもうお分かりの通りです。
D-EJ2000はPCDPに求められる全ての項目をもれなく高次元で達成しているという、そういった機種だからです。
音質面で有利なオールド機は持ち運ぶには大きく重く、駆動時間も短いです。
D-EJ2000はオールド機にあまり引けを取らない音質を保ちつつ、小型軽量・長時間駆動を実現しています。
駆動時間やボディサイズで有利な機種も、これらには総じて音質面の問題があります。さらには機種ごとにまた細かい問題があったりもします。(例えばD-NE20は直接ACアダプタを接続できないなど)
D-EJ2000はPCDP全体で見ても長い駆動時間と小さいボディサイズを実現していながら、高音質も実現しています。
マニアックなところだと、現行機種(D-NE730/830)のトラバースを丸々移植できるという互換性が特に良いですね。勿論電池蓋やリモコンも現行機種のものが使えます。
以上のように、やっぱりD-EJ2000が高い評価と高い流通価格を誇るのは当然なんですね。
とはいえ7年落ちですから。
流石に元値の5割は無いですわ。
転売ヤーや店舗の方、いいとこ4500円くらいですよ!
あまりにおかしな価格設定の所為で本来のPCDPの目的を果たせないなんて事が起きたらD-EJ2000が可哀想過ぎます。
PCDPはつこてナンボですから。折角の素晴らしい性能を十二分に堪能しなきゃPCDPも浮かばれません。
新青梅街道沿いで東久留米じゃない方のハード○フの方、ショーケース内の7350円のD-EJ2000silverを今すぐ4725円にしませんか?
わたくし右京崇が是非購入させていただきます。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
D-EJ2000紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/dej2000.html
(D-EJ2000紹介ページはまだ設置していません。)
2009年11月13日
9年越しの想い散る 「三重苦」 SONY D-E999
本日の持ち出し機種:Panasonic SL-S190改
本日の持ち出しCD :中原めいこ「Meiko's BEST SELECTION 10+1」、早見優「YU HAYAMI CD-BOX Disc1-2」
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
久しぶりの更新です。資格試験の関係で更新が飛んでしまいましたが、多少忙しくてもなるべく短い間隔で更新しなければならないですね。これから頑張っていきます。
今回は予定を変更して記事を書きました。
要するに予告していたものは問題大有りの記事になってしまったということで、当分の間お蔵入りです。
「最近のドライブの多くはフルCLV書き込みでも、さまざまなCDプレーヤーで読みこめない、生焼けまがいのCD焼き性能でしかない」
ということを散々ボロクソに書いたものなのであまり良いものではありません。
再生機側がCD-Rを正式にサポートしていない場合は仕方ないといわれてしまうかもしれませんが、内周部だけが読めなくてそれ以降が読めるような状況だといえばこれがおかしいということは分かっていただけるでしょうか。
さて、そういうわけで今日の記事はSONY D-E999について書いたものです。

写真のPCDPがSONY D-E999です。
見ての通り、小型薄型でイカしたデザインが目を引きます。
今から9年前の2000年10月に発売したこのPCDPは私にとっても思い入れの強い機種の一つです。
店頭で見かけたその瞬間に惹かれたことを思い出します。
小型薄型軽量、デザインも秀逸で、私にとってもそら衝撃的の一言でした。
PCDPとはSONY D-33みたいなものという印象が長いことありましたし、それまでのPCDPはどれも似たり寄ったりのものですから、衝撃は尚更大きいわけです。
検索したらSONYさんの報道資料ページがありました。
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200009/00-0906/
上記リンク先の報道資料でD-E999の宣伝文句や概要は良く分かります。
以前「ゴージャスなPCDP」という記事を書きましたが、このD-E999もこの「ゴージャスなPCDP」に入るはずの機種です。
7年前におきた私の「D-EJ2000を買うかSL-CT800を買うか事件」でも書いたように、店頭で見る限りではその製品の音質や中身について全く分からないんです。
そのため、見てくれや宣伝文句、価格が上等であれば、そら相当なものというイメージを誰でも抱きます。
勿論、このD-E999は9年前のSONYのフラッグシップ機です。
ゴージャス好きの私はその店頭で輝くD-E999に心を奪われ、「欲しい」と切に願いました。
あまり経済的に余裕のない年齢でしたから、20000円前後ともなると資金集めには相当時間を要しました。(今でも経済的事情は同じなのでちょっとアレな話ではあります。)
結局、お金がたまったころには2002年になり、例の「事件」へとつながってくるわけです。
そんなこんなで私のD-E999に対する「想い・理想」というものはどんどん私の中で大きくなっていきました。
そして本年9月末、ついにD-E999の良品中古を見つけました。
価格は普段は買わない1050円でしたが、私にとって特別な一台であったため迷わず購入。
ここ最近のインターネット環境整備などでD-E999の不評も目にしましたし、良い機種悪い機種などの知識も入りました。
とはいえ先に述べたように、私の中でD-E999は神格化された憧れなわけですから、
「そうは言ってもSONYのフラッグシップ機。音が悪いなんてそんな阿呆なことあるはずが無い。凄すぎて持ってない人が僻んで言っているのだろう。」
と決め付けていた部分がありました。
期待と嬉しさにわくわくしながら帰宅、私の大好きな南翔子さんのマイベストCDを取り出しました。(ガラスのように澄んで伸びるのに、刺さらない。杏里さんよりクセが無く聴きやすい声質が魅力の稀代の名ボーカリスト南翔子さんです。また別の機会に紹介したいと思います。)
そのとき私の9年越しの想いは散りました。
南翔子さん独特のハイトーンボイスが別人なまでに曇っているのです。
いくら音が悪くても、人間の声を再現できないまでに帯域が狭い再生機なんて常識ではとても考えられません。
私の勝手な幻想は無残にも崩れ去り、後に残ったのは言いようの無い感情だけです。
それでも何か良いところがあるはずだと、様々なCDを様々なヘッドホンで聴きましたがダメでした。
SONY D-E999は名前の通り「三重苦」だったのです。
音が悪い・華奢・低互換性
最後のは少しアレかもしれませんが、間違ってはいないと考えています。
見た目はゴージャス、中身は最低。そう評価するしかないD-E999はとは一体なんだったのでしょうか。
Panasonic SL-CT790も同様の表現が似合うPCDPですが、このD-E999のほうがはるかに酷い音質です。
こういうときMP3に対応していればラジオリスニング等に一役買ったかもしれませんが、CD-DA専用ということでどうにも埒が明きません。
これだけ小型・薄型・軽量・スタイリッシュ・ゴージャスと、見てくれに関しては相当ハイレベルなわけですから、私の勝手な想いもあいまってD-E999は尚更ガッカリ度が増しました。
現在どうすることも無く仕舞っているD-E999。
PCDP収集家としてはそらどんな機種でも欲しい気持ちはありますが、やっぱりやるせない気持ちになってしまうのです。
今回は私が9年前に憧れ、勝手にイメージを増大させ、その末に全てを壊されたD-E999について書きました。
今回は批判ばっかりになってしまってごめんなさい。
次回は他機種の良いことを書きたいと思います。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
D-E999紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/de999.html
(D-E999紹介ページはまだ設置していません。)
2009年11月03日
サブPCの構成を更新しました!
本日の持ち出し機種:なし
本日の持ち出しCD :なし
みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
資格試験があるので更新が停滞気味になっていますが、また10日頃からバンバン更新していきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本日は久しぶりにサブPCの構成を変えたので書きます。
構成を更新しただけでただそれを日記に書くなんて、そんなつまらないことはしませんのでご安心ください。
次回日記の伏線です。
まあ伏線というほど大したものでもありませんけどね。

写真に写っている光学ドライブのうち、上のドライブが今回いれたものですね。
開閉スイッチが不自然ですが、ここはスイッチを押す部分がなくなっていたのでゴムを入れてスイッチ代わりとしたものですね。
本家サイト「スタフ屋」をよく見てくれている方はご存知だと思いますが、ここにはもともとPIONEERのDVR-112というDVDドライブが入っていました。
今回入れたのはPLEXTOR PX-W1210Aです。
古くなってるじゃないかなんてナンセンスなことはやめてくださいね。PCDP&CD日記とするくらいですからCDの利用頻度はそら凄いものです。マイベストなんかも作りますから勿論、CD-RWドライブが必要になってくるのです。
CD-RならDVDドライブでも焼けるでしょうという人が数多くいるでしょうね。
私がわざわざCD-RWドライブを使うのには理由があります。
別に音質どうこうとかその他いろいろなマニアックなことではなく、ただ単に焼成CD-Rの互換性の問題です。
最近のボンクラドライブどもは本当にCD-R焼きがカスです。
さまざまなゴミ要因が積み重なって本当にタチが悪いものです。
というわけで、次回の日記のネタはこれです。
実際に数多くのドライブで検証したわけではないのであれですが、恐らく並んでいる殆ど全てのドライブで同じような現象が見られるのではないかと思います。
大丈夫なドライブでも品質等さまざまな面で問題が山積みだと思います。
次回の日記はいつも以上にかなり偏見等含まれると思うのでなるべくはやくに次々回更新をしてしまおうと考えています。
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/