2009年10月16日

外見がゴージャスなPCDP Panasonic SL-CT790


本日の持ち出し機種:なし
本日の持ち出しCD :なし



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
本日もゴージャスなPCDPを紹介します。

20091015slct790.jpg

本日紹介するPCDPはPanasonic SL-CT790という2001年10月発売の機種です。デザインと小型軽量ぶりについては全てのPCDPの中でもトップクラスの製品だと思います。
誰もが薄さと軽さ、デザインのよさを実感する機種です。
実際私もこのデザインと質感、薄さに関しては所持機種ナンバーワンといっても良い程好きです。
カラーバリエーションは写真に写っているシルバーとブルーの2色です。

2001年10月というともう8年も前になるということがまず驚きですが、その時点でこの大きさですからそれは凄いものがあります。勿論発売当時「世界最小最軽量・最長再生時間」と、まさにフラッグシップ機にふさわしいデザインと宣伝文句が輝くゴージャスなPCDPとしてデビューしました。
私の記憶に間違いがなければ確かCDヘビーユーザーや若者をターゲットにしていると発表していたはずです。(ここを覚えておいてください。)

しかし、この機種は松下製PCDPの中でも数少ない問題のある機種だったのです。

取扱説明書を見れば分かりますが、ヘッドホン出力端子使用時に48秒の音飛び防止機能を切ることができません。
はじめは「バッファメモリがものすごく大きくなったんだな。」と期待したものです。
しかし実際はバッファメモリが大きくなったのではなく、音声圧縮技術により音飛び防止時間を延ばしただけだったのです。

要するに音声圧縮ということは字面のとおり原音を圧縮するということですから、このPCDPで音楽を聴くときはCDの音質に遠く及ばない劣化した音楽を聴くというわけです。


こんなあほなことありえません。


先に書いたように、開発コンセプトとしてヘビーユーザーを対象にしているわけです。なぜ音質が悪いのでしょうね。CDヘビーユーザーならば音質にこだわっているはずなんですよ。なぜかというとこの時点で既にMDが広く普及しているわけですから。

そうするとこの2000年代前半あたりは「MD」と、ちらほら登場し始めた後の「DAP」に分類される小型オーディオプレーヤーを売るためにわざとCDプレーヤーの質を下げていたということも考えられます。

真偽のほどはわかりませんが私はそう考えることにしています。なぜかというと、同時期のSONY製品も音質に難があるからです。これについてはまた別の機会に書きます。

ところでSL-CT790に戻りますが、このときに発売された下位機種SL-CT490と590にも同様の問題があり、それぞれの前身機種である
440・540・780にも同様の傾向が見られます。
さらにデフォルトでS-XBSというイコライザーがONになっているのもまた厄介です。電源を入れるたびにいちいちリモコンでイコライザをオフにしなければいけないのは面倒なだけでなく、リモコン経由での音質劣化も深刻です。
詳しくは本家サイト「スタフ屋」をご覧になってください。


とはいえひとくちに圧縮音源といっても様々なものがあるわけですからひょっとしたら「ロスレス系」ということも考えられるのではないかと私は思ったわけです。
この翌年発売されるSL-CT800は、圧縮音声再生時の音飛び防止時間が45秒という事でSL-CT790の48秒とほぼ同じなのでこれを参考にします。

SL-CT800の音飛び防止機能には高音質モードというのがあり、こちらは音声圧縮を行っていないもしくはロスレス圧縮であると考えられます。
このモードは10秒耐震なので、ここからバッファメモリの容量最大値が推測できるわけです。

最大の場合を考えましょう。
CD-DAは1411kbpsですから1秒間の容量は1411÷8=176.37kbyteということで、10秒耐震に必要なメモリ容量は1764kbte以上です。
この結果からSL-CT800もSL-CT790もおそらくバッファメモリは2MBではないかと考えられます。

音声圧縮規格は様々なのでビットレートだけでは音質が判断できない面も有りますが、48秒で2MBになるビットレートは341.33kbpsです。
ずいぶんと圧縮していますね。
実際は再生しながら読み込むわけなのでこれよりも高いビットレートで圧縮していることとは思いますが、いずれにせよ大幅な音質劣化は否めません。

この機種は光出力とライン出力使用時には音質劣化が起きないということなので、据え置いて使用するのがオススメです。
せっかく小型軽量薄型でデザインも格好良いのに勿体無いですね。残念な機種の一つです。

今回は批判が多く、褒めているのか貶しているのか全く分かりませんが、一応「ゴージャスなPCDP」ということで紹介しました。
音質は悪くてもこのデザインと薄さ軽さ駆動時間は本物ですから。
音は嫌いですが、外見は数ある所持機種の中でも特に好きな機種の一つです。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
SL-CT790紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/slct790.html
posted by うきょうたかし at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | PCDP