2016年06月09日

SENNHEISER SHOWCASE2016 TOKYOに行きました(HE-1を聴いてきました)




みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
先日新宿で行われたSENNHEISER SHOWCASE2016 TOKYOに足を運び、HE-1を聴くことができたので報告いたします。

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まずはじめにこの手のオーディオイベントは土日開催が常で、土日が仕事である私は行きたくてもいけないという悩みがありました。しかし今回のイベントはなんとなんと金曜土曜開催ということで、また、この金曜が丁度休みだったということもあり、これは聴きに行くしかないと。

足を運ぶと案の定平日ということで、また場所柄もあってか、予想通りすいていました。

イヤフォンやヘッドフォン、マイクやその他プロ用機器の展示が主体ではありますが目指す目標はただ一つ。
オルフェウス、もといHE-1のみ!

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素晴らしい佇まいです。まさに芸術作品といったところでしょうか・・・

さて、このようなイベントでは主催者側が用意する音源しか聴けないと思っていましたが、手持ちの機器もつなげるということだったので早速手持ちのSL-S30をつなぎました。

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しかしそれならば、もっとマトモな機器を持ってくるべきでしたね。(D-EJ2000→DR.DAC3の構成を持ってくればよかった)
更に言えば聴きたかった稀代のヴォーカリスト南翔子のCDも持っていく心算が家に忘れてきましたし、散々ですね。


人が少ないとはいえやはり目玉のこいつは独占しづらい状況でしたが、それでも三度にわけて計20分くらいは聴くことができたでしょうか。再生したのは刀根麻理子・椎名林檎・アーバンギャルドetc.

こういった試聴で20分といえば長いですが、HE-1を聴くのに十分な時間など、何年何十年かけても決して足りないでしょう・・・

とにかく体験したことのないような非常に濃密で濃厚な音。圧倒、圧倒、圧倒。
支配、圧倒、荘厳、神の座・・・

低域は恐ろしく豊かであり緻密さと豪胆さを兼ね備え、さらには中域のリアルさと量感、高域のノビ。

確かに今回は再生機の問題もあってか、若しくは機器の特性上か、高域のクリアネスや解像感は最新のハイファイなサウンドと比べれば劣るところもあるように思いました。しかし、音の全体の質感や量感、描き方、金管楽器や弦楽器をはじめとした楽器の再現性のすばらしさは恐らく唯一にして最高のものでしょう。

たとえ買うお金があってもそう簡単には入手できそうもないこのヘッドフォンユニットではありますが、HE-1、このような素晴らしい機器を生涯の間に手にしてみたい、そんな短い20分でありました。
posted by うきょうたかし at 01:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽

2016年04月13日

一聴して驚愕 Forte Impact Duraの実力



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
イベントレポートの動画はいかがだったでしょうか、参加した方もそうでない方も、是非こちらやツイッターでご感想などお寄せください。

さて、最近は各社からより高価格帯のイヤフォンヘッドフォン、さらには新興メーカーからのイヤフォンヘッドフォンが熱いです。
ちょっと前にはなりますが、TTPOD T1などもその価格からは想像もつかない音のクオリティに驚き、即購入を決めたものもありました。

最近ではKZ ATEだとかKZ IE80、Auglamour R8(これはまだ聴いた事が無い)など、結構耳にする機種も多いのではないでしょうか。

いずれも数百〜数千円でありながら数千〜・・・の音が出るというようなコストパフォーマンスのよさが売りで、成程聴いてみても納得の音です。
しかしながら、よく聴きこんでみると細かいところではアラがあったりもう少しこうであればというような感想があるのも事実です。
どれも「この価格なら十二分で、そこまでは求めるべきところではない」という結論に至ります。


さて、今回紹介するイヤフォンはそういった様々なイヤフォン界の常識を覆すまさに革命児たるところです。
こちら、SEIUN DAPでもおなじみ、CYBERDRIVEのForte Impact Dura(BASS TUNE)です。

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パッケージは非常にこじゃれていて、すっきりとした最近のデジタルガジェットらしいデザイン。
しかしオーディオ的な視点からすると、とても高級なものには見えないパッケージデザインです。

早速中をあけてみましょう。

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はい、よくある「低音フォン」らしい、ごつめであまり音の良くなさそうな佇まいです。
まさにそこら中に溢れかえる「ビーツ系駄イヤフォン」そのものであります。紐のようなイヤフォンケーブルも靴紐イヤフォンを思わせるものです。私の購入したこちらはガンメタル/ブラックでまだよいのですが、私が初めてみたものはゴールドで、もっとチープでありました(失礼)。


さて、このイヤフォンの素晴らしさを享受するにはまずイヤーチップから、というところがまずちょっと一呼吸置くところなのですが、私が以前ブログでも紹介したCarotONE TITTAにそっくりなイヤーチップ、ALPEXのものが大変よくあうので、これの購入が必須となります。

2012年12月29日記事「Carot One TITTA 純正とほぼ同じイヤーチップ ALPEX AEC-202M」
http://pcdp.sblo.jp/article/61104551.html

ツタヤやネットショップなどで格安で手に入ります。カラーバリエーションも豊富なので、楽しみも広がります。

それでは純正のイヤーチップは外してすぐこちらに交換し、早速試聴してみましょう。
写真では両方ピンクですが、後日右側赤左側青に変更しました。

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(試聴して知ってはいたが)一体なんだこの音は・・・
イーイヤホンなどの店頭で右から左、CIEM含めありとあらゆるイヤフォンを片っ端から聴きこんでいる私もこんな音は聴いたことが無い!

まず圧倒的支配力を持っているのは低域。これは見た目通りなんですが、これがイヤフォンでほかにはあるのか、というレベルの量。5EBあたりだけでしょうか。
それでいながらにして全くブーミーではなく、輪郭、エッヂが80点レベルである。
低音には元来五月蝿く、SE846ですらエッヂが足りないと、これにお金は出せないとなった私でありましたが、これはどうでしょう、ここまでの量と質を高次元で実現したイヤフォンヘッドフォンがほかにあるのか?

中域もボリューム感があるのにかまぼこ感や曇りは無い。ボーカルのリアリティが恐ろしく、特に女性のウィスパーなどは、本当にゾクゾクときました。ここまでの体感をイヤフォンでしたことは、過去にありません。

高域のノビもそこそこにあり、質が高いです。楽器の表現が実に巧い。音数が多くても一つ一つ鳴らす上に、低域や中域によって殺されることがないのも特筆すべきポイントです。

そしてこれらが全帯域にわたってひじょうにスムーズなつながりであり、ケンカしないのです。
ここが素晴らしい。すべての帯域ですべての音が、すべての楽器が、一音一音曇りなく冴え渡る描写、でもバラバラではなくナチュラル。
さらに主旋律のウラの表現が大変うまく、どの帯域でもどの楽器でもメイン、裏を描ききります。これのいいところは、ライブ音源などでメインヴォーカルのウラでのウィスパーや台詞まで表現するところであり、そのフェザータッチ感に酔いしれることもしばしばあります。

音の空気感や空間表現といったところは、これには驚くべきものがあります。ものすごく広いかといわれればそうではありませんが、聴かせ方、鳴らし方が広いのですよ。
微妙なニュアンス、各帯域、楽器における本当に微小な変化・揺らぎと言うものを繊細かつ大胆に表現する、実力の非常に高いイヤフォンです。

音質にはトレードオフがつきものです。量を求めれば質が劣る、ナチュラルさを求めれば解像感が劣る、色々あるでしょう。

このイヤフォンはまさにトレードオフ知らずです。

何で何を聴いても「オカシイ」という感想がまず口をついてくる言葉です。

例えばPCDPでいえばSL-S390系のように高域にアクセントのある機種で聴けば、バランスの良いクリアネスでありながら、締まった低域が素晴らしい音になりますし、D-11でDBB MAXにしてあわせてみれば、思わずあきれて笑うほどの馬鹿低音(なのに割れない、ブーミーでない、量と質のダブルパンチ)に加え、中域高域まで描ききる・・・
普通は再生機とイヤフォンヘッドフォンの傾向によっていい組み合わせ悪い組み合わせがあるものなのですが、両方の良いところだけを残すような再生音に驚かされます。

音源に移ってみればどうでしょうか、レディーガガなどのEDM、クラブミュージックなどは最も得意するところでありましょう、ステージのウーファーで慣らしている空気感を描きあげるイヤフォン、信じられますか?
空気を揺らす低音です。

男性ヴォーカルは例えばフランク永井のような魅惑の低音のセクシーな描写はもちろん、クリスタルキングやCCBのような高い男声もいけます。

このイヤフォンを語る上で女性ヴォーカルは外せません、ウェット感はもちろん、ドライ感も表現します。
非常に気色の悪い書き方にもなりますが、「唾液感」の描写がすばらしい、このイヤフォン以外で女性の歌を聴くことはできなくなるかもしれません。
先ほどウラの表現がうまいと書きました、女声のウィスパーや身体をなめるような音の描き方、ネバーランドへ誘うサウンドステージと言えましょう。

楽器の表現もうまいため、この音質傾向でありながらクラッシックもオーケストラもジャズも何でもよいでしょう。ヨーヨーマや2cellosを聴きながら目を閉じてみると、そこには楽器と身体を左右に揺らす彼らの姿を感じました。

色々と細かく厳しく聴きこんでいくと、確かにもうひとつ弦のクリアさであるとか、ちょっと欲しいところがあるな、とも思えますが、これほどのサウンドステージを実現したイヤフォンが他にはないというレベルであるので、全く不満にはなりません。

CW-L05QDを購入した際も、何で何を聴いても、聴き飽きた音源すらも初めて聴くような気分でした。
このイヤフォンもまさにその体験をさせてくれます。

Forte Impact Dura BASS TUNE、恐ろしいイヤフォンです。
これがたったの69ドルなのですから、これぞまさに数千円で十数万の音、ではないでしょうか。私にはこれがジェリーハービーがロクサーヌシリーズで出したかった(が出せなかった)音こそがこれであろうと、そう思いました。
実は今DACとセットだと49ドルで買えるみたいなので私は損してしまったのですが、イヤイヤ、この音なら690ドルでも690ポンドでも出していい、そう思えるので悔しさは微塵もありません。

イヤフォンヘッドフォンラッシュ、「またか・・・」というような思いも出つつあった今日この頃でしょう、とんでもない機種が現れました。



興味を持った方はこちらのクーポンコードから10ドル安く購入することが出来ますので、是非ご利用ください。
https://myforteaudio.com?redeem=NTZlYjIwN2VlOGQyMDIwMzAwZDVhNzc5


CYBERDRIVE公式→http://cyberdrive.audio/
右京崇本人によるレビュー動画(45分50秒より)→http://twitcasting.tv/ukyotakashi/movie/260836001
タグ:audio HEADPHONE
posted by うきょうたかし at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

右京崇とPCDP&ポータブルオーディオ研究部 イベントレポート




みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
前々より告知をしていた初の主催イベント「右京崇とPCDP&ポータブルオーディオ研究部」のイベントレポートを書きたいと思います。

まずはじめに多摩という辺境に遠くは中部地方から足を運んでくださった皆様、本当に有難うございました。
人数も丁度良いくらいで、皆さんと楽しく交流が出来たのではないかと思います。

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施設の画面に表示されるとうきうきしてきますね。


そして設営。

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このように並べてみるとあんなに重かったのにたったこれだけか、と思ってしまいます。

並べてみるとなかなかに良いチョイスが出来たのでは?と思いますがいかがでしょうか。

今回のイベントはみんなでPCDPを持ち寄るというよりは、PCDP玄人の方はもちろん、PCDPに興味がある方、そうでない方、特にライトユーザーの方にこそ参加していただいて愉しんでもらいたいな、という趣旨がありました。
私のPCDPコレクションとPCDPトークを愉しんでいただく、というような、そういう体験型イベント的な感じですかね。

今回はPCDP25台とイヤフォンヘッドフォンPHPA少々、という感じでした。

みなさんヘッドフォンイヤフォン音源をお持ちいただいて、よく聴きなれた曲で聴いていただくのが一番ですね。

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ここでは書ききれないくらい内容の濃い、自分で言うのもなんですが大変素晴らしいイベントでした。
愉しんでいただくことができていれば、幸いです。

はじめは集まりはどうだろう、楽しいイベントになるだろうか、と不安が先行していましたが、終わってみれば本当に最高の一日に成りました。これまでで最高の一日になったといっても過言ではないですね。

今回初対面の方も多く、また、半ば無理矢理「ぜひ来てください」と誘った方もいます。
参加いただいたみなさんに、恐らくほぼ全部の機種を聴いていただけたかなと思います。
こちらの機種は聴きましたか、なにか印象に残った音の機種はありますか、と、色々お話が出来てたよかったです。

今回のイベントでしめの時間まで残っていただいた方には印象に残った機種をうかがうことが出来ました。
その人気TOP3を紹介します。

1 IBM CD-ROM CD-400
2 SL-S30
3 SL-XP7&SH-CDB7

3位は今日のイベントの一番の目玉と言ってもいいでしょう、XP7ですね。スペースの都合上音響用のパーツはあまり入れられないので、ほぼ純正どおりの音ですね。
2位のSL-S30はこれはもういわずと知れた私といえばの一台。つい最近高精度クロックに変えたことで、S30の音を知っている方からも「ここまで変わるか」と感心いただきました。
1位のIBMは、リンクもある不器用貧乏メモさんで紹介のあったIBM CD-ROMのシリーズですね。
何年も前になりますが、不器用貧乏さんのところで聴いたときになんだこれはと驚愕した一台でした。
今回イベントに持っていった中では唯一のオリジナル(F95など素晴らしいパーツを投入した個体を持っていく予定だったが出てこなかった)でしたが、堂々の1位でした。

今回のイベントに参加いただいた方もそうでない方も、イベントレポートと今回の機材をざっと全て紹介するツイキャスの動画を撮りましたので、是非ご覧になってください。
http://twitcasting.tv/ukyotakashi/movie/260836001


イベントに参加いただいた皆さん、本当にどうも有り難うございました。また機会があればよろしくお願い致します。
タグ:event audio
posted by うきょうたかし at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年04月08日

ブラックゲートとMUSE F95、至高のブレンド


本日の持ち出し機種:SL-S30 T.Ukyo with Y.Tech custom
本日の持ち出しCD :電気式華憐音楽集団 電気式音楽集V



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
初の主催イベントが間近に迫り、準備が意外と整わないことと集まりが芳しくないことに不安を抱いています。

さて、今回はずっと前からやろうやろうと思いつつ意外とやっていなかったパターンについての報告です。

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今回の個体は私もイチオシの優良機種OHM CDP-330M。新しい新しいと思っていても年数がたってきたので、保証もありますし現行の830Zや3866Zを選ぶほうがいいとは思いますが、格安で買えるならありでしょう。

音質に一番すぐ簡単に出てくるところはHPカップリングコンデンサであり、まずここを交換することが手っ取り早い対策であることはもうご存知の通りですね。

以前に比べれば海外ディストリビュータはもちろん、ネットショップや店頭でも随分とコンデンサの取り扱い品種が増え、小型機器の整備改造には本当に良い時代になりました。(もっとはやくにこうなっていれば!)

昔からの定番BGにオススメのMUSE F95、こちらをブレンドしてみました。

BGといえばこの唯一無二の低域をはじめとした音質が特筆すべきところであり、それはこの小型品でも同様のものがあります。
対してMUSE F95は高域と輪郭にアクセントがありつつも自然な音質が魅力です。

この二つをあわせればそれぞれの良い所を堪能できる素敵な音質チューニングになるのでは、と思いつつもまだ試してはいませんでした。
やろうやろうと思いながらやらないのは私の悪癖でも有ります。忘れないうちにやらないといけません。

というわけでこのようにBGとF95を並列に取り付け。裏面ちょっと雑ですがまあいいでしょう。

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たったこの二箇所だけなのですぐですね。
ほかの駄コンもついでで全部交換してしまうべきですけど、まあソレはそのときがきたらということにしておきましょう。

作業が終わったら即試聴。
いやぁ、予想以上に素晴らしい・・・ なぜもっと早くにやらなかったのか。

BG持ち前の低〜中域の量感そのままに、MUSE F95による明瞭感と輪郭がダイレクトにきます。
そうです、低域のアタック感とリアリティが全く違うのです。これほどまでに量と質の高いバランスというのは中々できないものです。
BGが主導する低域にMUSE F95がついたことで、BGだけでは得られなかったゾッとするほどの弦感が感じられました。
全域に渡りバランスが取れていて、低〜中域の量感と質感、高域のナチュラルなノビは様々なパターンを試してきた私にも、単一の銘柄では不可能な域であると思いました。

ブレンドはともすればマイナスになってしまったり、期待はずれだったり思うようにいかないことも多いですが、それぞれの良い所を倍々にしたような結果になりました。

純正と比較試聴すれば、たった二箇所のコンデンサを交換するだけでこれほど変化が出るものかと、毎度のことではありますが思います。

BG+MUSE F95、お持ちの方は是非お試しください。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
タグ:DIY 整備 OHM
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2016年04月01日

高精度クロック導入 SL-S30五年ぶりの更新


本日の持ち出し機種:
本日の持ち出しCD :



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
今日はエイプリルフールですがエイプリルフールネタはなしでお送りします。

私の所有PCDP個体、早急に整備をしなければならないものも多くありますが、それ以上に私が既に手がけた個体が多くあります。
いずれももう長いものでは5〜10年、使用パーツは〜15年と、前々からも言っていますが「第二次」の整備時期が到来してくるのも時間の問題です。

さて、そんななか「私といえば!」でおなじみにもなっている一機種、SL-S30の構成を5年ぶりに変更しました。整備もそれ以来になりますが、私の整備が問題ないことを裏付けるかのように、外装の汚れ以外に何も問題はありませんでしたね。

今回の変更点はクロックです。
元々村田のセラロックがついていたところを京セラの水晶振動子に変更していましたが、今回はより精度の高いTCXOを組み込みました。

元々クロックの重要性はホームオーディオから良く知っているところであり、PCDPについても水晶振動子だけでなくいずれは高精度なクロックの組み込みも、と考えてはいました。

しかしなかなか手を出し辛いところでもありました。海神無線で扱いのあるフィデリックスのピュアリズム2(http://www.kaijin-musen.jp/124_5093.html)を一個買ってみようかしらともおもっていましたが如何せん値が張ります。


そんななか、ひょんなことからご好意で提供していただくことが出来たクロックモジュール、こちらを早速組み込みました。

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ピッタリと収まりましたね。
久しぶりに中をあけましたが、やはりMUSE-FXは素晴らしく音の良さそうな美しい緑色です。


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早速試聴。ちなみにこのIEMは今話題のビスパさん「Ba医王」にてクリーニング。写真では伝わりにくいですが新品のころを超えた艶めきです。
元々非常に高いスペックを持つSL-S30に加え、MUSE-FXの音。下から上まで万遍の無いサウンドステージではありましたが、今回のクロック交換では予想以上の効果が出ました。

まずはノイズフロアが圧倒的に下がり、S/N、分離とも数段向上。
すべての音が「バシッ!バシッ!」とキマります。音数が増えれば増えるほどに一音一音のダイレクトさとリアリティを感じられます。

クロックの重要性は十分に理解していましたが、PCDPではここまで変わるものかと。確かにコンデンサ変更における音の変化もともすれば据え置き機より如実に出るものがポータブルオーディオですから、クロックはより効果があったのでしょう。


SL-S30の少ない問題点といえば、これはもう仕方の無いところではありますが、近年のHi-DAPと比べればノイジーである、Hi-DAPと比べれば解像感がない、といったアナログVSデジタルが出てしまうところであります。
しかし今回の高精度クロック導入では、そこがなくなり、PCDPでいえばD-NE20を思わせる究極のクリアネスを獲得したように感じました。

そのうえで、Hi-DAPやD-NE20にある「つまらないデジタル臭さ」が無いのです。


オールドPCDPは第一次整備から第二次整備・拡張の時代に突入しています。
ディスクマンの互換ギヤーの製作はCDROMROM系の方が達成されたようですし、私も松下・SONY各機種対応の互換部品を製作しなければならない時が、そう遠くないなと思いました。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
SL-S30紹介→http://www.sutafuya.net/pcdp/sls30.html
ビスパBa医王→https://bispa.co.jp/blog/1029
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2016年03月29日

オフイベント開催のお知らせ

本日の持ち出し機種:SL-S30 T.Ukyo with Y.Tech custom


みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
ツイッターをご覧頂いている方はご存知の方も多いこととおもいますが、きたる4月10日、
私主催のオフイベントを開催いたします。

詳細はこちらをご覧ください。
右京崇とPCDP&ポータブルオーディオ研究部
http://twipla.jp/events/184224

参加人数が多すぎてもバタバタしてしまうとおもいますが、少なすぎても面白くないですので、興味のある方はぜひご参加ください。

当日はPCDPをはじめとしたポータブルオーディオの交流会、とくにPCDPに興味はあるけどいきなり買うのはちょっと、というような方大歓迎です。

Pオーディオに有用な小型で優秀な部品等の格安頒布も予定しています。


スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
タグ:event
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2016年03月28日

その音はまさに「ディスクマンイヤフォン」maxell MXH-RF800

本日の持ち出し機種:
本日の持ち出しHP :


みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
2015年10月に購入していたイヤフォンを遅ればせながら紹介いたします。

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こちら、マクセルのMXH-RF800です。
マクセルは暫く前からヘッドフォンイヤフォンに結構注力してきていますね。中〜高価格帯の製品も充実してきていて、素晴らしいです。

こちらはあまりレビューや所持している方も少ないのではないでしょうか。

私といえばもうずっとイヤフォン購入は殆ど0となっていますけれども、やはり低〜中域の良いイヤフォンを欲していることも事実です。
どちらかといえばフラット〜高域よりの音が好みであるとおもいますし、皆さんも私の好みはそうであると感じていることでしょうが、低域に五月蝿い・要求が高いだけであり、低音フォンが嫌いなわけではないんですね。
事実2004年に購入したパイオニアのHDJ-1000やHD25などはそうですね。

足繁くイーイヤに通っては店頭に並ぶ数多のイヤフォンを片っ端から試聴していますが、パイオニアのDJE-2000、SONY XBA-Z5などが非常に興味深く、どうしたものかと悩んでいました。

そんなときにマサカの出会いがこの機種でしたね。

まず一聴した瞬間に、おや、ディスクマンのDBBのような音がする、と。

これまで色々なイヤフォンを聴いてきましたけれども、そう感じたのは恐らく初めてではないでしょうか。
DBB-MIDあたりの、非常に量感があるがブーミーにはならない、中高域を殺さない全域に渡り質の良いサウンド、ソレを感じました。

輪郭も甘くならず、空間表現もそれほど狭くはないものであり、音漏れもなく、デザインやカラーも独特で格好良いもの・・・ これは買わなければというところでしたね。

まあ値段は約2万円ですから、そりゃ相当よくないと困りますけれども、昨今の中高価格帯乱発を考えれば音と価格のバランスは良いものでは、と感じます。最近は価格に音がついてこない機種が多すぎます。

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ディープパープルメタリックは存在感と高級感があります。

コードがボディ重量の割には細すぎる気もしますが、これくらいで丁度良いでしょう。あまり太すぎても下品になってしまいますから。


さて、実際に買って自宅で様々な曲を聴きます。
試聴したとおり、低域は強くなるが決してブーミーにはならず、輪郭もそこそこです。ボーカルは近いものの、音の空気感は思っているよりも広めです。弦感がリアルで、中高域の解像感もあって、低音フォンとしてはこれだけ全域に渡って上等な音を出せるものは少ないとおもいます。


ここで第一インスピレーションを確認するために、D-223のDBBをMIDにしたものにER-4Sをつないだものと、SL-S30にMXH-RF800をつないだものとで、同じ音源を交互に試聴します。

おっと、ディスクマンのDBBではない・・・?

ここでマサカのオチなんですけど、こうして並べて交互に徹底比較をするとやっぱり違うんですよね。
オールドディスクマンのDBBはやはり至高のベースチューンサウンドでした。

しかしながら、雰囲気は確かにちかいものがあります。なにせ、この私が店頭で一聴したときに、
「これは・・・!」
と感じたことは事実ですから。
並んでいる数多のイヤフォンの中ではイメージとしてちかいものの筆頭ではないでしょうか。

マクセルなのに「ディスクマンイヤフォン」ですね。

ディスクマンをお持ちでなくDBBとはどんなものか、という方には一度店頭試聴をして「雰囲気」を感じて欲しい機種のひとつですね。
フラットな音質傾向のDAPやPHPA、PCDPをあわせたいものです。

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マクセル公式→https://www.maxell.co.jp/consumer/headphone/mxh_rf800/index.html
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
タグ:Head Phone maxell
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2015年12月30日

2015年MVP-PCDP



みなさんこんにちは、スタフ屋の右京崇です。
今年ももうおわりですね。はやいものです。
当たり前ですがもう2016年になるのですね・・・

さてさて、今回は大晦日ではなく30日更新ですが、コミケットも三日目を控え、まだまだ今年は終わらない、寧ろこれからだという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、今年は3年ぶりになりますか、MVP-PCDPを発表したいと思います。
その前に先ずは色々と話しましょう。


私自身としては最近はもうまるでPCDPを買っていない(買いたくてもタマが出ない)状況でもありますが、手持ちの特に状態の悪いものの整備に手をつけると、もっとたくさんの素晴らしい機種をもっと集めたいなあなどという思いはまだまだ湧き上がります。特に最近は状態の悪化も急速化しているように思いますから、その思いは強いです。
一刻も早く「有識者」により適切な整備が施されなければ、ただでさえ少ない個体が本当に絶滅してしまうでしょう。

私のホームページ・ブログについては今年もまた更新出来ませんでした。来年は情報の充実が出来たらなと思います。

ツイッタやそのほかでも、今年もまた、今まで以上に一部界隈さらにはそれ以外のところでPCDPに触れた方が多かった一年に感じました。
前々から提唱していたCDショップのPCDP併売もタワーレコードが始めていますし(機種は残念なチョイスであると思いますが)、ポータブルのCDがいまだ一定数以上求められている現状もかわりません。


ちなみに今年2015年は記念すべき、PCDP30周年の年でもあります。
本当ならばここでドカンとD-50あたりを掲載したいところでしたが、生憎まだ持っていません。

30年というのはひとつの大きな節目ですよね。企業30年説であるとか、ひとつのメジャーな規格が次に取って代わられるまでの寿命が30年であるとか、とにかく重要なタイミングですよ。

そんな2015年はオーム電機からもCDP-3878Z、KOHKAからもPCD-56という、新機種のリリースがありました。
前者はMP3対応に加え、DSPが充実化していますので、ぜひ一度聴かねばと思います。まだ値段が高いのでちょっとアレでは有りますが・・・
後者はPCD-55の色違いなだけでは?と思いますが、黒や金など、高級感のある色使いで、PCDPはこうでなければ、と思いました。デザインはアレですが・・・


ポータブルオーディオ界隈も、また新たな世代や層が進出し、供給側もDAPはじめ色々なメーカー・機種が出ていますし、高いヘッドフォンイヤフォンの市民権も以前以上に獲られたなというところはあります。
この界隈なら知らない人は居ない、松尾伴大氏もJUST EARというブランドを立ち上げ、大旋風を巻き起こしました。

人気スケーター、羽生結弦君もPオーディオやイヤフォンに造詣が深いですね。(是非私のマイスター個体をプレゼントしたい!)
一般層への訴求にはいいイメージキャラクターにも成りえるでしょう。


この通り、Pオーディオの現状は以前にも増して明るくアツいものです。
さて先にも述べましたが、今年はPCDP30周年という非常に大きな一年でした。そんな2015年にこれだけのPオーディオブームとムーブメントがあることに因縁めいたものはあるでしょう。

その2015年、わたくし右京崇が選ぶMVP-PCDPは、そう、SL-XP7です。

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TECHNICS SL-XP7は1985年の発売、30周年をむかえる機種です。音質・デザイン・そのほか全て、もう私がここであえてかたる必要もない最高峰の機種、何も文句はないでしょう。

それだけではありません、今年はこのテクニクスがオーディオに再参入しました。
幅ひろいラインナップを引っさげ、(な・ぜ・か、PCDPだけないんですがね。)ここにも本当に因縁めいたものを感じます。

来年1月にはヘッドフォン、EAH-T700も発売されます。
本当にこのように全てがうまいこと揃ったこのタイミングでSL-XP7を紹介できることに感動を覚えます。

Technics EAH-T700をつなぐのに最もふさわしいポータブル機器は、SL-XP7をおいてほかにはあり得ないでしょう。


2015年も色々とお世話になりました。今年もまたPCDPブームが来ていた様な流れでした。
クラウドファンディングなども増えてきていますし、次なるPCDPを私たち有識者・愛好者が生み出す日は、あるいは次の一年かもしれませんね。


OHM CDP-3878Z公式→http://www.ohm-electric.co.jp/product/c13/c1307/18349/
KOHKA PCD-56公式→http://www.kohka.biz/pcd56.html
JustEar公式→http://www.sonyengineering.co.jp/company/products/justear/
スタフ屋→http://www.sutafuya.net/
PCDP紹介→http://www.sutafuya.net/pcdptop.html
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2015年07月14日

がっこうぐらしの第一話にCASIO AJ-5登場

がっこうぐらしというアニメの第一話にポータブルCDPが出てきたというツイートを拾ったので早速確認。

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CASIOの防滴PCDP AJ-5ですね。
こんなマイナー(失礼)な機種、0フレームでわかるのは僕とほか数名くらいでは。

このほかにも有名人の所有や映画ドラマ漫画アニメなどに出てくるPCDPについてリストしたり調べたり出来たらいいな、なんて昔から思っているのですが、中々進みません。

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2015年06月11日

D-223ファミリー、D-220


本日の持ち出し機種:SONY D-223改
本日の持ち出しCD :妖精帝國 Hades the other world



みなさんこんにちは。スタフ屋の右京崇です。
PCDP収集は幸か不幸か、色々な意味で終息期を迎えつつある今日この頃ではありますが、意外と新規入手機種があったりします。HP未掲載機種も100近いのではないでしょうか。

今回はその中からひとつ、SONY D-220を紹介します。

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Discmanを多く集めている方は一目見て直ぐに海外版であるなと分かるその上蓋であります。
D-120と全く同じ形状であり、型番からもD-120の海外版であろうという予想は直ぐにできるところであります。
正直なところ今現在D-120はトラバース要員として以外全く有用性がない機種のひとつといってもいいくらいですが、まあオールブラックのボデーは格好良いですし、何より持っていない機種ですから。
それにD-121/127などをはじめとして、日本版と海外版で明らかに同じであろう機種なのに中身がまるで違うなどということも多々あります。

色々な期待をしつつ購入。
早速中を見てみましょう。

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HP端子にリモコン部分が無い以外は、はい、D-223ですね。
地味ですがビープ音がデフォルトで無いのは好印象。SONY機の操作音の消し方は「ツートップ」Tiiduka氏のブログにて・・・

D-223といえばもう私のサイトブログではおなじみですね。この機種については私が見出した機種といっても間違いではないでしょう、昔から名の良く知られた弩級機種以外での所謂「有象無象」から銘機種を多く見出しサイトとして公開した実績は多く私にあるところではないでしょうか?

D-220はD-120と思わせておきながらのD-223海外版という結論ですかね。

D-223は純正とほぼ同じ構成から、様々な音質対策コンデンサ選定での整備を多く用意していますが、今回は中々にスペシャルなパーツをおごりましょう。

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SONY機に多く採用される有機半導体OSCON10V33uF(6.3ミリ径5ミリ高)、これは長らく代替のいいコンデンサが世の中に存在しなかったのですが少し前にFPCAP25V33uF(6.3ミリ径5ミリ高)が出たため私の指名イチオシとなっています。まあまだ有機OSCON10V33uFのストックも潤沢ではありますが。

FPCAPやSEPCなどの高品質な固体コンでかため、PCDPの音の要、HP出力にはこれまた私の指名コン、VISHAY 597D(1個600円)を惜しげもなく投入。

597Dではありませんが、昔からSONYの「聴いてすぐに違うソレと分かる機種」にはふんだんにこのヴィシェイオレンジが基板についています。

写真ではまだ松下KS青やニチコンMP、東信UTCXが見えますが、これも近日中に固体に置き換える予定です。


D-223ファミリー。これに写るD-223はMUSE F95、D-225CRは松下KS青、D-220は597DがそれぞれHP出力についています。純正からのファインチューン、松下青のスタンダードながら全域に滑らかなサウンド、それを遙か上回るMUSE F95の解像感と中高域の描写力が素晴らしいハイクオリティサウンド、全てを凌駕する597Dの豪華絢爛ゴージャスサウンド・・・
コンデンサの音がそのまま出ているところであり、D-223という機種の素性のよさを感じます。

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